安西大樹(あんざいまさき)

短歌・詩・小説、そして哲学。 『完全有と完全無』がライフワーク(すべてのタナトフォビアの人々の認識を変えるタナトフォビア・メシアとしての作品)。 その他、読者が主人公となる、一行連作長編小説『塔(仮)』など。 https://twitter.com/merginalman

2016年『新聞歌壇』掲載短歌

【東京歌壇】

東直子選

小さな子ツィゴーツィゴーとブランコを揺らす無人の公園、僕だ

《特選一席・四月度月間賞》4/10

重力に逆らう涙もあるだろう葛根湯は舌下に苦い

6/12

散りますと言って紫陽花は散りません錆びた己を黙っています

《特選一席》7/31

西日差す西6病棟の細い道を歩き尽くせど亡母(はは)顔出さず

8/7

紀伊國屋書店新宿店二階短歌コーナーに巡礼する僕

9/1

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虚攻舌花(きょこうぜっか)矮我覚無(わいがかくむ)の小自的独識暴夢(しょう
じてきどくしきぼうむ)の百無栄乱(ひゃくむえいらん)

#短歌

ん?
あ。
蚊?
そう。
水辺だからね。
げ!
ん?
蚊……
また?
ヤマトタケルに殺してもらう

カイエ【第四章】



完全有(かんぜんう)の隙間無き世界に≪引き裂き≫を生じせしめることが、
詩や短歌の文字列ではないだろうか。
それらは音声として口に出すことで、
さらに≪引き裂き≫を拡げ、
完全無を覗かせるかもしれない。
決して触れることのできない完全無。
それを予感させるところまで己を没入させるためには、
ポエジーの反逆の闘志にヘルプしてもらうのが賢明というもの。



短歌における三十一文字は五・七・五

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