7章


 なんだか風邪の調子が思わしくありません。なにやら支離滅裂になりそうですが、それもまた、味があっていいのかなあ、とも思います。
 日本の文豪の一人、太宰治の書いた、「二十世紀騎手」や「HUMAN LOST」なる奇怪な作品が世に出回っているくらいですから、何を書いても許されるでしょう(確かにわたくしのような詩狐風情がタメを張る、なんてのは失笑モノだと自覚したうえでの発言ですが)。

 きつねくん(つまり、わたくし)がどんな小説を読んできたのかについて安易にお伝えするには、古今東西あまたの表現者たちが試みてきたように、固有名詞を持ちだす、というやり口が最適かと思いましたもので。
 しかしわたくしはこの小説の主人公ではございませんゆえ、自分語りもほどほどにしませんと、チビたちに怒られてしまいます。

彼女たちもまた、わたくしと同等もしくはそれ以上に「目立ちたがり屋」なのですから。もちろんいい意味で、ですよ。

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