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なにわ筋線の列車は何両編成になるのかを考える①JRの列車について

全泉州民・関空ユーザーが開業を心待ちにしているなにわ筋線。JR難波・南海新難波から西本町・中之島を経由して大阪駅地下ホームに至る路線です。
今回はこのなにわ筋線がどのような形で運行されるかを考察したいと思います。行き先などは報道でも出ていたりしますので、編成両数などを中心に考えていきます。
まずこの記事ではJR線について考えていきます。


①現在既に完成している場所を見る

運行形態を考えるにあたり、既に完成している箇所をまずは見ていきます。延伸開業にあたり起終点も合わせて工事をすることもありますが、このなにわ筋線については起終点駅の改修は無いと考えています。

JR難波駅

JR難波駅は島式2面4線のホームを持つ駅で、地下化完成当初からなにわ筋線建設に備えて中間駅構造となっています。ホームの長さは8両分…と思いきや
北側に1両分スペースがあり、3番のりばを除いて9両の列車が停車可能となっています。3番のりばは機器室が線路に面した形であり、ここから北はホームとしては使用できません。

1,2番のりば中之島方の立入禁止区域
3,4番のりば中之島方の立入禁止区域
3番のりば側は機器室がありホームが使用できないことが分かる

JR難波駅のホームの長さは以下の通り。全長約190mあり、3番のりばを除いて1両20mの近郊形、1両20.5mのはるかだと9両編成の停車が可能です。1両21.3mのくろしおの9両編成も扉位置を考慮すれば停車できそうですが、実際に停車する場合は余裕を見るためホームの延伸が必要となると考えられます。必要なのは5m程度と考えられるので、それぐらいの空間はありそうです。

JR難波駅のホームの長さ(水色字は追加調査時に取得したデータ、下り方が奈良・関空方面)
JR難波駅の停車可能な車両数(1両20.5mで計算、21.3mでは現行7両、最大8両)

大阪駅地下ホーム

2023年に完成した大阪駅地下ホームですが、ホームは約206mあり、1両20mの近郊形なら10両が停車できます。1両20.5mのはるか、1両21.3mのくろしおなら9両分です。なお係員通路をホームに転用できるなら10両特急の停車も可能です。

大阪駅地下ホームのホームの長さ(水色字は追加調査時に取得したデータ、下り方が新大阪方面)
立入禁止区域として係員通路の長さを計上している
JR難波駅の停車可能な車両数(1両21.3mで計算、20.0mでは係員通路の転用を伴うことなく10両)

ちなみに、大阪駅地下ホームはホームドア及びなにわ筋線接続部を除きこれで完成形となります。仮設構造の箇所は前面展望動画等を見ても確認出来ませんでした。

②JRが運行する列車を考える

運行系統

JRが運行する系統は、報道では
1.関空紀州路快速
2.関空特急はるか
がクローズアップされています。他にも特急くろしおは概ね確定、大和路快速は微妙といったところでしょうか。
本数は1時間あたり南海・JR各8本とのことなので、
JRは特急がはるか2本、くろしお1本、臨時(らくラクやまと等)1本
快速が関空紀州路快速4本又は関空紀州路快速2本、大和路快速2本
と考えられます。

編成両数

現行は特急9両、快速8両となっており、概ねこれを踏襲すると考えられます。
JRで不確定なのはJR難波駅を特急が停車するかどうかぐらいで、どちらかというと関空紀州路快速と大和路線がなにわ筋線と大阪環状線に各何本ずつ乗り入れるか、大和路線の東線直通快速がどうなるかの方が不確定です。

では南海は…?

今回はなにわ筋線のJR側の編成両数について考察しました。今回の記事はある程度鉄道に詳しい方なら驚きが無いものになっていると思います。
一方、南海側はもはや大阪駅地下ホームに乗り入れるのかどうかから不確実と考えています。今回の記事はいわば前提の提示という性格のもので、次回から本格的になにわ筋線について考察していきたいと思います。

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