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 7月29日はネットピアノサマーフェスティバル2023だった。ネピサマは、リアルタイムでは初参加である。
 印象に残ったところだけをささっと書いていきます。ピアノ好き以外はスルーしてくださいませ。

11:00 ヒビキpiano(爆速クラシック)
「英雄ポロネーズ」が代名詞だよね、と思っていたがリスト「半音階的大ギャロップ」がすごかった。この曲自体初めて聴いたかも?と思ったら、日本に楽譜がない曲だという。爆速跳躍、両手爆速オクターブ連打の連続をがんがん弾いていくおそろしいヒビキ氏。実は8月11日にリアルのピアノフェスティバルに行くのだが、何人かの演奏家のうちひとりはヒビキ氏なのだ。もう楽しみで仕方ない。

11:45 瀬戸一王(ゲーム音楽再現の鬼)
ドラクエIIIの「大空を飛ぶ」は、30年前のドラクエ民としては感激だった。ここでワインを飲み始めたら一気に昔に戻れた。

12:30 ぜろいち(不協和音、無調性の不思議な音楽)
ピアノを弾いたことがある人ならば誰でも知ってる「猫踏んじゃった」を「化け猫変奏曲(!?)」っぽく仕立てたのが不思議そのもの。

14:00 佐野主聞(クラシック)
ラフマニノフの「楽興の時」全6曲がすごかった。とくに大好きな第4曲「プレスト」。テクニックを見せつけるように弾く人は知っていたけど、主聞さんのは「ラフマニノフ」の音楽である。がつんと心に響いてくるけど指はあくまで軽く流れてくる。これをネット配信で聴けるなんて! 幸せ絶頂。

14:45 みやけん(ポピュラー)
トロンボーン奏者がどんなピアノを弾くんだろう……と興味津々で聞き始めたがすぐに驚愕。音が多い! 耳コピでディズニーの「ファンティリュージョン」を再現するなんて。一気に気分はTDL。そうそう、みやけん氏も11日のリアルフェスティバルでまた聴けるはず。たのしみ!

18:45 フォルテ(クラシック)
新しく建てたスタジオ、ファツィオリのピアノから繰り出されるショパン「アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ」は圧巻であった。岡山ということでデニムの衣装もかっこいい。

19:30 ふみ(ポピュラー)
初めて聞いた。白い浴衣がとても素敵。「打ち上げ花火」はよかった。花火大会に行った気分になれた。ものすごく上手いわけじゃないし、特殊な演奏技術も使っていない。意外な曲を弾くわけでもないのに、聴いていてとても楽しい。チャンネル登録した。

20:15 ござ(なんでもあり)
映画にも行かないし映画音楽はふだん聴かないのだが、この人が弾くと「をををー」と思ってつい聴き入ってしまう。音が多いしアレンジも多彩。ほかの人の演奏を聴くとござ氏のすごさがわかる。

21:00 けいちゃん(フリースタイル)
ご自身の曲「人間失格」も「√future」もよかったけど、なんといってもホルストの「木星」。ひとりで弾いているとは思えない。すべてが常識の範囲外。それなのにお客さんを楽しませてくれるほんとうのエンターテイナー。チャンネル登録者100万人は伊達じゃない。

21:45 たくおん(クラシック)
すべての音が美しく気品があって、コンサートに来ているよう。トークでも楽しませてくれる。まっすぐに育てられた人特有の「ひねくれてなさ」「素直さ」が演奏にもトークにも出ているのがとても好き。11月5日には新潟まで行きますよ!

22:30 菊池亮太(いろいろ)
待ってました大トリの親方! ファンがみんな聴きたい「ピアノ・トラベラーズ」や「ラプソディ・イン・ブルー」も入れてくれてサービス満点。初めての方向けということでトークはほぼなし、ずうっと弾いてくれるのも好き。チャット等で「ファンにしかわからない」語があったりすると引いてしまうが、菊池氏にはそれがない。もうすぐ登録者60万人だから、達成したらまた特別ライブをやってくれると期待。12月の紀尾井ホールは行きたいけれど瞬殺で埋まる気がする。取れるかなぁ……。

というわけで、発起人・企画の菊池亮太氏、運営のいりす氏、ほんとうにありがとうございました。また来年あると良いなぁ! 

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