どんな仕事をするときもマインドの強さは重要。とくにフリーランス商売を張っていくうえで、マインドが弱いのはかなりのマイナス要因となる。よって、マインド強化するのはもう十年間以上も自分の課題としてきた。
 マインドが弱いというのは、感情に左右されてしまうということ。何かのきっかけで心が揺さぶられて、振り子が暴走してしまう。まずは揺さぶられないようにするのが第一歩だが、どうしたらそうできるのか。それができないから苦しんでいるのに。
 だが、最近その秘密がわかった。同時に、なぜこれまで自分にはそれができなかったかもはっきりと見えた。これまで、負の感情をシャットアウトすることばかり考えてきたからである。心にバリアを張って、押し寄せてくるマイナスの波を中に入れまいと、必死でバリアを強化することばかり考えてきた。それが根本的に間違っていたのだ。
 ソリューションはまったく逆だった。感情は、100%受け入れる。負の波をとことん味わう、というか抱き締める。やり場がなく頭にきたり、悲しかったり、苦しかったり、つらかったり。そんなとき、ただ「ああ、いま自分はつらいんだな」ということがわかればよい。思いっきり落ち込んで、泣いてもわめいてもよい。そして、モーニング・ノート(起床直後に30分なんでも書き連ねるノート)に書く。
 けれども、人に言うのはだめ。もちろんSNSでだだ漏らすなど論外。自分ひとりでじっと抱きしめることだけが大事。それを「感じた」。
 さらに少し前、あるオンライン英語イベントに参加していたとき、この「感じ」が何倍にも増幅された。感情は感情のまま、ただ味わう。このときだいじなのは、パーソナルストーリーに感情を結びつけないこと。原因を探そうとしない。いま自分がそういう感情だということだけを、ただじっと観察して、その波に身を任せる。そうすれば感情は自然に消滅する。消滅しないときはモーニング・ノートに書けば手放せる。
 というわけで、自分の感情の波と付き合う方法はわかった。何か別のことでストレスを発散したり、解消したりする必要はない。バリアを張らなくても良い。ただ、やってくる感情の波を抱きしめるだけ。
 もう、自分を見失ってしまうこともない。何かが起こっても「自分はいまこういう気持ちなんだ」と、自分の気持ちを抱き締める。これが第一段階。第二段階は「書く」こと。書いて手放す。それだけで負の感情に縛られなくなるのだ。

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