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経験者にしか分からない新卒海外就職の盲点となるメリット・デメリット


早速タイトルとは矛盾してしまうかもしれませんが、前提として新卒海外就職だから直接的にメリット・デメリットが生じることはありません。何事も個人の価値観や状況次第でメリット・デメリットが逆転することも多々あります。なので日本であろうが、海外であろうが、ポジティブに物事を捉えることが重要です。

この前提を元に、こういう点を事前に考慮しておけば、いざ新卒海外就職をしてから後悔することを防げるだろう点を列挙していきます。海外だから英語を話せるといった自明のことは省き、盲点になるであろう点だけに絞っています。
 

日本の働き方改革の影響を受けない


近年日本の大企業では働き方改革のおかげで、よくも悪くも若手の労働時間がかなり制限されてきています。日本全体でホワイト化を進めているのは良いことではあるのですが、考え方によっては成長スピードが鈍化してしまいます。海外ではそんな保護はありませんので、若い時にガッツリ働いて成長したいという人にとっては最適かもしれません。

日本の同僚やクライアントに直接会えない


何か気まずいことが日本の同僚やクライアントと発生してしまった場合にも、エレベーターやトイレで鉢合わせてしまうことはありません。もちろん逆に会いたい時にすぐ会えるわけでもありません。

日本食が高い


これは海外では当たり前ですが、個人的にはかなり苦痛でした。短期滞在中にはおいしいと感じた現地の食事も、長期滞在で毎日食べるとなると話は別です。現地の食文化を心の底から好きで毎日食べても飽きないのであれば問題ないでしょうが、やはり日本食が恋しくなるときもあるでしょう。基本的に日本の倍の金額を払う必要がありますので、かなり家計を圧迫してきます。

日本の書籍が入手困難かつ高い


海外で働いているとはいえ、母国語が日本語であるのであればたまには日本語の本や雑誌を読みたくなる時もあるでしょう。ましてや仕事に関する複雑な概念を外国語の書籍で読んで理解するのは大変ですから、日本語の書籍の方がよい場合もあるでしょう。国によっては日本の本屋さんがありますが、倍の値段ですし、種類も限られています。電子書籍であれば場所を問わないですが、本はまだ紙で読みたい派の人は苦労するかも知れません。

結婚式やお葬式といった日本での重大なイベントに参加しにくい


これも事前に分かっていることではありますが、物理的に重要なイベントに参加しにくいため、人生における重要な瞬間を逃してしまうリスクは否めません。

日本式ビジネスマナーを期待されるものの、なかなか練習・実践する機会がない


周囲からは日本人なんだから日本のビジネスマナーを知っているだろう勝手に期待されがちですが、日本の新卒研修のように体系的に教えてもらえる機会はかなり限られているでしょう。海外に来てまで今更日本式のビジネスマナーなんて知る必要もないと思うかもしれませんが、意外と必要だな痛感する瞬間はあるものです。

婚期が遅れるかも


これは本当に個人の好みと運命に左右されますが、人によっては婚期が遅れるリスクはあります。日本ではモテないけど海外ではモテる人がいれば、逆の人も多数います。もちろん結婚することが正義という時代でもありませんが、結婚願望が強い人は、環境の違いによってはパートナー探しに苦労する可能性があることも頭の片隅に留めておくと良いでしょう。

老後の日本の年金が減るかも


新卒の時に老後のことを考えるのは早すぎですが、外国のローカル/外資企業で働いている間は会社が自動で年金を徴収してくれません。海外にいる時でも選択制として年金を納めることも、免除(帰国後に追納も可)してもらうこともできますが、いずれにせよ自分で能動的に判断して資産形成しておく必要があります。現地の年金や保険に入るのも良いですが、一生そこに住んで老後を迎える確証はまだないでしょうから、判断が難しくなるものです。
 

 
 
 
 

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