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To my diary. 44「凛rin」

叫ぶようにして歌を歌うんだ。心に凛と響く。

“静けさが僕を誘惑する。鏡の中を覗けば血だらけの僕が睨んだ” “ベルトコンベアに乗せられたまま、降りられなくなって「夢が叶いました」”

そんな歌詞に私は痺れ、熱くなる。
それは、まるで、私を表しているかのようだ。

訴えるようにして──凛としていろとでも言うように──その、力強い歌詞があまりにも心に響くもんだから、私は自分と凛として時雨さんだけの世界に浸る。

小学生の頃から好きだ。車内に残り、いつも独りで聴いていた。曲を聴いたら不思議と泣けてくる。

今の自分がクズでも嫌いになんてなれないよ。何かを始める時、結果はどうあれ、その時はそれが正しいことだと思っていたのならそれでいい。

所詮、過去は過去だ。そう、思わせてくれる凛として時雨さんは最高だ。

もじもじしている私はどこにいった?

着飾った歌詞や女心を語る歌詞、ロマンチックな歌詞と色々ある中で、なにか残酷なものを想像させる凛として時雨さんの歌は、不思議極まりない。

それが自分には合っていたのだから──私にはわからない世界観を持っているところも好きで、それを貫いてるところも好き。

凛っていう名前が好き。

だから、もっともっと聞かせて──。

【凛】厳しくひきしまっている様子

【時雨】秋の末から冬の初めごろに、降ったりやんだりする小雨

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