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地方への偏見について 〜バス運転手の対応の比較〜都内と田舎編

わたしが田舎に住んでみて感じた違和感のひとつが、バスの接客にある。
田舎の運転手さんはあたりが強い。若い子にも老人にもとにかく、強い。
お釣りを両替しようとしたものなら眉間にシワを寄せて「そこ、入れて」と言うし1万円しか持っていないお客さんにはあからさまに嫌な顔でくしゃくしゃのお釣りを渡していた。整理券のある地域では整理券の取り忘れも要注意だ。「ねえ兄ちゃん整理券入れてないよね?…はぁ…今度から気をつけてね」と言われてしまってはもう。。

一方、都内近郊のバス運転手さんはひたすらに優しい。
地元のバスで身体に管を通したような年配のおじいさんが乗ってきた時わたしは感動した。女性の運転手がバス停まで降りて手を取っておじいさんを乗せたのだ。それはバス運転手の仕事ではない…と思ったけれど嫌な顔ひとつせずに介助する運転手にプロ意識を感じた。
高速を通るようなバスに乗ると「本日は○色のスーツケースのお客様が多く見受けられましたのでお取り間違えにはご注意ください」等と言ってくれる。優しすぎる。

ずっとこの違いは、企業競争があるからだと思っていた。だけど違う。
地方でどんどん廃れていくバスに乗っている人は言ってしまえば運転手から見た貧困層なのだ。
都会はサラリーマンも主婦も学生も老人もバスを活用するけれど、地方では学生と老人ばかり。わざわざお金払ってまで乗りたいと思わないサービスのおかげでバス廃止は加速する。運転手さんの当たりの強さは「あなたが車を持てば」という気持ちがみえる。

悲しいけれどこれが現実だった。

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