あの「ザ・エレクトリカルパレーズ」を手がけた奥田泰最新作「東京15期未解決事件」を観た。
　ニューヨーク、鬼越トマホーク、横澤夏子、マテンロウ、、数々の売れっ子芸人を輩出した東京よしもと15期。彼らがNSC在学中に(嶋佐の知らないところで)起こっていた未解決事件を奥田泰の狂気さえ感じる取材で解明していくという企画だ。
　ニューヨークYouTubeチャンネルにて数々のインタビュー映像が公開され、すべての真相は2月20日のライブで本人たちの口から語られることとなった。そんなんさすがに配信買うって。

　ライブは本当にあっという間に終わって、何のゆかりもない自分でも少し涙ぐんでしまう瞬間もあった。ニューヨークのことがめちゃくちゃ好きなので、それで思うところもいろいろあったんだと思う。とにかく、近くの席で楽しそうに飲み会をしている集団を見ている気持ちだった。お金払って何観てんだ。

　ネタバレ、というかもう芸人をやめてしまっている一般の方が何人も出演されていたので内容の記載は控えるが、ひとつだけ書き残しておきたいことと自分の気持ちがあり、今、この記事を書いている。

　このライブのメインともいえる横澤夏子と"しょーこ"との突然の仲違いの理由。

　わたしにも似たような経験がある。わたしが横澤夏子で、相手は"しょーこ"の構成だ。
　理由が大事なのではなく、どんな理由でも大事にされなかったことが悲しくて仕方なかったのだ。その時は本当に絶望していた。
　大人になればなるほど、どうしてあんな事で取り乱してしまったのだろうとずっと後悔している。しこりとでも言おうか、そんな感じでずっと胸に残っている。

　このライブで事の真相は明かされ、15期はみんなぎゃあぎゃあ騒いで盛り上がっていた。なっちゃんもしょーこも笑っていた。よかった。

　実はこのライブの翌週、私は友人の結婚式に参列する予定だった。その結婚式にはわたしにとっての"しょーこ"も来るらしいと。
　当日、緊張しつつも私のほうから「久しぶり。」と声をかけた。2人で目が合った瞬間、なぜか大爆笑してしまって、膝から崩れ落ちた。
　それだけで充分だったのだ。本当は。だけどあの時はそれができなくて、こんなに時間がかかってしまった。周りの友人たちにも良いところを見せられたのではないだろうか。

　東京15期未解決事件ライブの配信を観ていなかったら声をかける勇気がなかったかも！と思う。結果論だけど。
　その後は共通の友人たちの近況などを話題に話が盛り上がった。昔のように元通り、とはとても言えないが、私の面倒くさいメンヘラ気質を考えると上出来ではないだろうか。

　横澤夏子と"しょーこ"がライブでいろいろ話す事ができたのは、主催者の奥田泰がいて、それを盛り上げるニューヨークや鬼越トマホークたちがいたからだと思う。
　私たちを呼んでくれた新婦と、何も言わずに見守って気を遣ってくれた友人たちに本当に感謝しなくちゃ。

　私事と重なったこともあり、スッキリするとても良いライブだった。15期最高ー！