街でキャバラン_湯島

2019年1月20日(土)

今日は髪を切りに行ったついでに、
湯島一帯を散歩してきました。

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僕は美容室の太客だ。
なんと、3週間に1度散髪に行っている。

なぜこんな短いスパンで整える必要があるかというと、
僕の髪の毛は量が多い上にハリガネのように固いからだ。

ちょっとでも気を抜くと髪の毛同士が押し合って、思い思いの方向に広がってしまう。

そういう訳で三週間に一度、
しかも土曜日の朝一番に髪を切りに向かう。

この時間帯に決めているのは習慣を固定化すると忘れないという理由もあるのだけれど、何より休みの始めに髪を切れば残りほぼ丸々2日をさっぱりした頭で過ごせるというのが大きい。

というわけで、今日は理想の頭髪で湯島を散歩してきた。

本郷の美容室を出て本郷交差点に向かい、ずんずんと湯島方向に歩いて行く。

10分ほど歩くと右手に湯島天神が見えてくる。

...境内に踏み入れるとやけに人が多い。

初詣フィーバーは終わっているだろうと踏んでいたのだけれど、当てが外れたか...?と周りを見回しているうちに理由に思い当たる。
明らかに40~50代の夫婦での参拝者が多いのだ。

そうだ、今日はセンター試験1日目だった。ここに来る途中の東京大学も赤門前で何やら検閲のようなことをやっていた。

「天神」という名前から推測できる通り、湯島天神は菅原道真を奉った学問の神社である。

受験シーズンの吉凶を決める日、境内は自分以外の人の幸せを願う人たちであふれていた。

(触ると賢くなる、という牛も
 連日たくさんの人になでられて疲れているようだったので、
 少しでも凝りがほぐれるよう、鼻筋をもんでおきました。)

天神の牛、といえば
京都の商店街を散歩していた時にも店と店のあいだにヌッと現れて驚かされたことを思い出した。

人が多いところに長居は無用、ということで手短にお参りを済ませて街をふらふらと歩く。

いつの間にかラブホテルエリアに迷い込んでいたが、さすがは湯島。
ラブホテルすら奥ゆかしい。
中心部に比べて看板の色味も抑えめ、かつ「温泉」や「旬のソバ」を打ち出すなどまるで旅館のようだ。

江戸時代、遊女と客の逢い引きはソバ屋の二階で行われていたという話を聞いたことがあるので、この「ソバ×ラブホテル」というのは非常に伝統的な形と言えるかも知れない。

(湯島は逢い引きに供されていた飲食店があったエリアと地理的にも近いので本当にそこにルーツがあるのかも。)

そんな感じで湯島の聖と俗の両面を見ることができる散歩でした。

最後に、とてもかわいい井戸を見つけたので見てください。

"防災協定井戸"と書かれているけど、今朝は普通の洗い物に使われた形跡がありました。

災害時に頼りになる井戸も、
日常のために使えるならそれが一番いい。

2019年1月19日 街でキャラバン、湯島。

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