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断片の供養①

ノートにメモをとっている。
道を歩いている時や、本を読んでいる時にふと思いついたことがあると、ノートアプリを立ち上げて書き留める。
面白いアイデアばかり、という訳ではない。
むしろそんな有益なメモは全くない。
思いついた時には「これはいい文章の核になるぞ」だとか「後でゆっくり考えよう」と思って、いそいそと書いているのだけれど、見返してみて文章に落とし込めるようなものはほんの一握りだ。

ということで、今回はメモしてはみたものの何にも活かされることのなかった断片達を供養したいと思う。

◆松屋のビーフカレー&味噌汁セット。カレーを先に食べると痛くて味噌汁が飲めない。
◇...だそうだ。舌が香辛料に弱すぎる。味噌汁を先に飲もうね。

◆春は喫茶店にとって敵だと思う。屋外の方がこんなに心地良いんだから。
◇春先に散歩しながら書いたメモだと思われる。全くその通りで、ぽかぽか陽気の中を歩いているだけで幸せになれるので、おしゃれな喫茶店に入る必要性がなくなってしまう。

◆スタバの楽しみ方→甘いグランデをだらだら飲んだ後、ショートのホットコーヒーで締める。
◇格好をつけるな。

◆お題の質問に対して、モテそうなエロい回答をするゲーム
◇恐らく益田ミリさんの『続・僕の姉ちゃん』を読みながら書いたメモだと思われる。「合コンでチャームポイントを聞かれた際に何と答えるか」について議論しているエピソードがあった。姉が「背中。その場では見えない場所を言うのがエロティックだから」といった趣旨の回答をしているのを見て、なるほど...とメモした記憶がある。合コンとは互いのスキルを極限まで研ぎ澄ませて戦わせる場なのだな、と感心した。

◆好きな副詞、いそいそ・しょんぼり・しゅん
◇わかる。

◆愛しているより愛しいと思われたい。
◇I love youはなんだか映画の中のセリフみたいだけど、「愛しい」だったら生活に根ざした言葉として受け取りやすいなと思った。余談だが「いとし」という言葉が好きすぎて一時期IDに「1104」という文字列を入れていた。

◆帰宅しても1人の場合、残業が苦じゃない。
◇同棲とかしてて家に誰か居るのが分かっていると、一刻も早く帰りたくなるものだけど、一人っきりならどうでもいいなぁ、と気がついた深夜の電車で書いたメモ。「苦じゃない」と言いつつ何かを諦めている感じがして、長くは続かない働き方だったと思う。

◆神様の散歩、かみさんぽ。
◇...?

◆miwaに幼馴染みでも寝取られでもしたかのように、miwaを敵視する人っているよね。
◇いるよね。なぜ?

◆若さが良しとされるなら、我々は人生のどこか一点で己をホルマリン漬けにすべきなのか?
◇後で考えよう、と思ってとったメモだと思うんだけど対応策がアナーキー過ぎる。

◆流星群を見た話
◇幼稚園生の時の記憶はほとんどないのだけれど、数少ない記憶の中に「両親や兄と一緒に毛布にくるまって流星群を見た」というものがある。今でも「昼/夏」より「夜/冬」が好きなのはこういう記憶の積み重ねの影響を受けているのかなぁ。

◆秋が近づいていることを実感する晩夏のひんやりした夕暮れとか、風が強く吹いている夜に、「この夜を一緒に散歩したいな」と思った相手があなたの大切なひとですよ。
◇まさか過去の自分に諭されるとは思わなかった。最近パートナーについて考えることが多かったので、いいヒントになった。自分的に「真理だ!」と思える言葉が見つかった時、メモしておくと後々役立つことがある。せっかく発見した真理すら、やすやすと忘れてしまうなんて人間の脳って不便だ。

◆縦の糸は俺様!横の糸も俺様!!
◇このメモを書いた僕が、未来の自分に何を伝えたかったのか皆目見当もつかない。

◆ファッキン芋の子ウォッシング...
◇同上

◆テラス席で待ち合わせをしたら、迷子の犬に絡まれて困ったように笑っていた男
◇これまた分からない。笑っていた男って書いているが、そんな人会ったことない。出会ってたらとっくに好きになってるはずだ。

思った以上にメモが多くて供養しきれなかった。

また今度。

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