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NHK朝ドラ「ブギウギ」の世界をリアルタイム体験した義母

NHK朝ドラ「ブギウギ」もいよいよ終盤。

画像は全てNHK大阪でのセット公開のもの

笠木シヅコさんをモデルとしたドラマで、名曲の数々を歌い踊るシーンが豊富!

「ラッパと娘」すごく良い曲!!ノリノリ♫

ヒロイン・福来スズ子を演じる趣里さんのダンスは指先まで命が宿り美しく、
見ていて毎回、心弾む。

このドラマは放映前から、とても楽しみにしてた。
と言うのも、ドラマ序盤の舞台である松竹歌劇団(OSK)【劇中では梅丸歌劇団・USK】の
秋月恵美子さん【劇中では伊原六花さん演じる“秋山美月”】は
義母の最推し!憧れのスター。

現在90歳の義母が10代の少女だった頃、友達と連れ立って難波へ出かけ、黄色い声で声援を送り、千切れんばかりに手を振って青春を燃やしたのがOSKが本拠地とした大劇(大阪劇場)なのだ。

義母によると、秋月さんは最初からスター格で大人気、とにかくカッコ良かったが、ただ背は低かった、とのこと。
そのあたりも朝ドラと話が合う。

10代の女の子のパワーは凄まじい。
入り待ち、出待ちは当たり前。
休憩時には、劇場の外で寛いでいるスターたちを裏に回って覗きに行ったり…と
今なら炎上しそうな勢いだが、
その頃のキラキラとした想い出は義母の宝物。
秋月さんとペアの娘役・芦原千津子さんや勝浦千浪さんなどの名前がポンポン出てくる。
“推し”がもたらす心の潤いは何十年経っても尽きぬ泉のよう…。

一昨年、義母は腰を圧迫骨折して入院、その後は施設へ移ったのだが、
体力、認知機能ともに減退が明らか…。
「ブギウギ」の朝ドラで何とかパワーを取り戻してほしいと、会いに行くたびに動画を見せたりしたが、
ドラマだと説明しても
「今もこんなステージをしてるのねぇ…!」
と話が噛み合わない。
耳も遠くなり、動画を見続けるのも疲れてしまうようだ。

「ブギウギ」がもう少し早く始まっていたら…きっと義母もズキズキワクワクで毎朝を迎えられただろうに…と仕方のないことを思ってしまう。

“推し“”を力の限りに推したその記憶は
いくつになっても命の源泉となる。
私も行きたいライブには行かなくっちゃ…!!

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