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特技を面接で活かせ!就活支援

義父の葬儀を終え、精進落としのお料理を親族皆で頂いて、一息。
一番隅の席であまりしゃべっていない様子の甥の隣りへ行き、話しかけてみた。

以前の日記↓に登場した甥。
「昨日、彼女と別れたんすよ」

昨年春、希望する職種、自分の適性、長所すらも全く見えていないと語っていた大学三回生の彼が、今はどう考えているのか聞いてみたかった。

どう?どんな仕事がしたいとか見えてきた?

「ん~。そうですねぇ…。」

…営業とか?

「あー。俺、営業は無理っす。向いてないんで。」

そんな即答するわけ?
営業を除くとなると…専門職?

「いや…それも向いてない。」

向いてないんかーい!そういう雰囲気ではないとは思って言ったけどさ。

「広報…とかですかね。広報、やってみたいですね。」

ほおほお。具体的なことをやっと言ったな。
ん~、じゃあ、プレゼンとかやるんだ。

「そうっすね。
そういうの俺、いけると思うんですよ。」

急にどこから湧いたんだ?その自信。
まあ、いい。とにかく方向性ができた。

ところでさ、この前、義父のお見舞いに来てくれてた時、「手品が得意。」って話してくれたよね。
それって、特技として就活のエントリーシートとか面接とかでアピールポイントに使えると思うんだ。

「ええっ?そうですかぁ?…いやぁ…」

ほんとに。いけるって。
広報の仕事をしたいっていうのと絡めていける。
じゃあ、聞くけど…
手品をする時に、一番意識していること、気を付けていることって…何?

「見ている人の目、視線です。」

うん。それって、広告にもすごく大事なこと。
受け手側の視点を常に意識して、持っているってさ。

「確かに。」

実はこれ、彼が「営業」と答えても私は同じようにアプローチするつもりでいた。
「自分はこんなことができる。こんなにすごい。」とアピールするだけでは弱い。
受け手側、顧客側の視線を感じ取り、しなやかに対応していける能力を、「手品」という具体的な裏付けを元に示し、説得力を持たせる。
実際に彼はマジックバーに勤めようかと考えたこともあるくらい手品は得意だというから、自信をもってアピールできるだろう。
本人が本当に自信を持っている、実体験のあることを拠り所とするのが肝要だ。
でないと、借り物では見抜かれてしまう。

手品は絶えず新しい工夫が必要。
見る人をもっと驚かせるものを求めてアイディアを重ねる努力。
大胆さと、緻密な準備、双方を併せ持つことをアピールできるのは強い。

「確かに。」

それに、手品を上手にできるようになるまでには、かなり練習したと思うのよ。
そういう地道な反復練習の努力ができるっていうのも…

「あー。それはないです。
練習とかキライなんで。」

おいッ!そこは努力したことにしとけよ~~!

そして、面接官の前でスーツのポケットに忍ばせていたカードを取り出し、
10秒ほどで終わる得意のカードマジックを披露する。
ここまで出来たら、「あの手品の子」として強い印象付けが可能だろう。

「おお~っ!それ、いいっすね!」

あんたがやるんだよ!がんばれ!!
次は四十九日の法要で会った時に聞くからね、就活の進捗状況。


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…結局、どこに就職が決まったのか、或いはまだ決まっていないのか、まだ聴けてないわ。

今年は就職は良いらしいし、大丈夫だと思うんだけどねぇ。

初盆でまた会えると思うんだ。

2019年1月の日記再掲

私のブログ 夢で逢えたら… に同じ記事があります

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