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『Fujii Kaze alone at home Tour 2022』2022/7/7 熊本レポ

今回ありがたい事に、熊本に引っ越してくる藤井風さんのお家にお呼ばれしたので行ってきました。

以下ネタバレだらけ、いやネタバレしかございませんのでご注意ください。

とにもかくにもこの舞台、
スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス……!!!

(セトリ•MCなどは皆さまのレポを参照に、私が見たあの日の藤井風をできるだけ言葉にしてみました)


ステージには赤いベロアの緞帳。
ビーーーーーーという何とも懐かしいブザー音と共に幕が上がる。
そこにいたのは、ソファーにちょこんと座っている藤井風ただひとり。
真っ暗な中スポットライトに照らされポロンポロンとギターを奏で出す。

とにかく甘かった。
ギター1本と優しく囁く風さんの歌声だけで、
砂糖50Kgぐらい使ったチョコレートケーキ食べてるみたいな感覚。

この時はわからなかったけど後で調べたら歌詞も甘っ甘でした。

And kiss me slowly 
It's the sweetest thing〜(訳自粛)

知らなくてよかった。
初っぱな失神するとこだった。

Best Part  が終わると、明るくなるステージ。

柔らかい目覚めの音楽と共に、
フジイ家に朝が来た。

これか・・・
これが噂のカゼのおうちかーー!!!
かわいすぎない?てか本人絶対こんな部屋住んでないでしょ…?と思うも、ステージ上の彼の圧倒的存在感で部屋がカゼに追いついてる…

アンティーク風の家具が並ぶ。
ソファ、サイドボード、小窓、ハンガーラック、ミラー、玄関ドア。
右手から階段が伸び、コンクリート打ちの屋上に続く。
屋上の古びたモニターにはニンジンの絵、
YASAI TABEYOの文字、
バルコニーの柵には豆電球の飾りが連なる。
ドラマでよく見る屋上みたい。

ステージ真ん中のピアノに移動しLACAカバー。
Weak』『Sunny』『Circles

いや待て。その寝まき何?
ピンク途中からパープルの切り替えがあるパーカーとピンクのパンツ。
靴は白いペタンコスリッパ。

でもその可愛いすぎるモンスターズインクから繰り出される声に、会場全体固まり皆さん微動だにせず。

ホールの音響設備なのか形状なのかカゼさんの声量なのか。
通常、ステージの前から音って聞こえてくるものだよね?
右から左から後ろからましてや天井から風さんの声が降ってくる。。

三曲終わるとMC(英語)覚えてるわけがない。
先ほどの母音の強烈な響きに包まれシャボン玉の膜の中でまだフワフワしている気分だったから。

そんな会場の戸惑いを感じたのかモンスターズインクが突然、

\ダブルピース/(頭上)

みなさんリラ~ックス言ってくれて、もれなく2000人がこじゃれた小部屋に住む不思議モンスターに一気に恋に墜ちましたよね。

とにかく、舞台の家主は自由だった。
朝からピアノを気分よく奏でると、じょうろをブンブン振り回し、草花に水やり。(のフリ)

ぴゃっぴゃぴゃぴゃっっ!(右の花)
ぴゃっぴゃぴゃぴゃっっ!(左の花)
雑雑雑雑雑・・・・
じょうろを左端のソファへぽいっ!
雑雑雑雑雑・・・

目の前に座っていた5歳ぐらいの女の子がゲラゲラ爆笑してた。
おま・・おま・・5歳児まで手玉に取りやがって・・なんて奴だ・・

そして『ガーデン』『きらり』と続く。
生LASAキターーーーーー

ちなみにピアノはHEATと同じ小さいグランドピアノ、椅子は武道館チェアーでした。
特に椅子、部屋にしっくり合いすぎていて、武道館のためにと磨かれた時から、既に風のおウチで使われる人生が決まっていたのかと思うと、ジーーンと(勝手に)胸にくるものがあった。

きらりが終わり、いきなり階段を2段飛ばしで駆け上がるパステルピンクマン。

「いまなにを~見て~いた~~」

フリーライブじゃん!!!!
アカペラ!!!!(涙)
またこれ、屋上からぶっ放された声やばかった。

「あのひとのぉぉぉこかげでぇぇぇぇ~~~」

福岡・熊本ライブ前、台風の行方が心配だったんだけどコレ聞いて納得。
カゼの声で風が逃げたのかってぐらい厚みのある声量だった。圧巻だった。

自由な家主はごくごく水を飲む。
あっこぼしちゃった。。。てへぺろ。
これが演技だと気付かず爆笑。
きっと通常運転でしょこぼすのって。
そして噂のお着替えタイム。

パンツを脱ぐ途中で足ぶんぶん振り回し…
ぽいっっっ!ぐちゃぁ。
雑雑雑雑雑・・・

ミラーで自分をチェックし、
赤いジャケットに水色のパンツ、
足下はビーサンに履き替えてました。

まぁこの家主ならam9:00までに着替えることはなさそうだから、am11:30ぐらいでしょうか。

ピンポーーーーーン!
真っ赤なつなぎの宅配便の人登場。
ピアノふきふきおじさんじゃん!(大地さん)
キーボードと小包持ってきました。

配線セッティング中、ピアノの椅子に座った家主は小包を開ける。
「いきなり団子」と「ばってん荒川の顔写真」が出てきた。
会場大爆笑。

出した後、小包の袋もポイっっと遠くに投げ飛ばす。雑雑雑雑雑…

最後、宅急便受け取りのサイン「フジイー」ってやってました。(芸細かっ)

そしてリクエストコーナー。
舞台左端のポストへとことこ歩き、でっかい袋取り出してくる。
真夏のフジーカゼサンタが街にやってきた。

突然手前の芝生の上にねそべる人。

ライブ会場で寝転びながら、足のつま先ぴょこぴょこさせる人間が他にこの世にいます?

寝そべったまま袋の中ゴソゴソゴソゴソ…
…「エイっっ!」(右手シャキーーン)

「童謡七夕…?七夕に歌とかあった?」
(あるあるー会場全員)

以下詳細。

そしてその後引き当てたのが、熊本ご当地デパートソング「つるや」
会場が湧く湧く。

アイツ…くじ運の神様まで味方につけやがった…
なんとも華麗な"つるや〜ラララ〜"を聞かされる2000人。
あの…そのイケボが流れるデパート、箱ごと買います。おいくらでしょう…

宝島
ニホンノミカタ
•Just the Way You Are
プライマル
接吻
(若き激シブ田島貴男がそこにいた)
•A Thousand Miles
(イントロのピアノやばかった)
アダルトちびまる子さん

ちなみにわかんないわかんないが何回か続き、キーボードの上はリクエストカードでいっぱいになってた。
わかるよ。自分の中で大切な曲選んだんだもんね皆。
コアな曲だらけだと思う。

ここで挙手制。
1階は近いから2階からな。
「ピュアな目をしたアナタ」
どんな当て方ーー!!!!

木綿のハンカチーフ
バンザイ〜好きでよかった〜

熊本は初めてだから特別とのことでリクエスト3曲目。
見上げてごらん夜の星を


リクエストしてくれた方、ありがとうー!
やっと七夕味わえたよー!彦星ー!
台風の進路が不安だったけど蓋を開ければ快晴だった7月7日。
きっと、風さん・会場の皆が願う、ささやかな幸せが天に届いたよね…

リクエスト終わりますの後、手拍子煽るカゼさん。
なっなっななななな ななななーーん
『何なんwだー!
何気にピアノ一本のナマ何なんwは初めて聞いたかも!
贅沢すぎる…泣泣泣

ここでMC。
「人は1人だけどつながりを感じてほしい」
みたいなことを言ってたかな。

『ロンリーラプソディ』

正直、この歌でここまで心震えるとは思ってなかった。
弾き語りのロンリーラプソディは全く別の曲だった。
まさに会場全体…溶けてゆく…

「きれいなもんだけ吸って
「ネガティブなもの全部吐きだして

自分の身に降りてきた良きことを
「きれいなもん」と表現する藤井風が好きだ。

ホールの中にいるのにまるで、
柔らかい芝の上に座りどこまでも透き通った海を見つめていると、背後からフワッと風が吹きモヤモヤしたものをさらってどこかへ持っていってくれた、
そんな感じだった

ここまで藤井風をコンマ1秒も見逃してたまるかとガン見してたのに、ロンリーラプソディはほぼ目を瞑ってた。この時間帯、視覚は不要だった。

そのまま流れるように『それでは、』
空がオレンジ色に染まり日が暮れてきた。
エモエモエモ。世界中のエモが集結。

そして『青春病』
あ…一日が終わる…ええーーん

ピンポーーーーーン!!!!!!!(?)

山田くんと宮地くんが引っ越しのお祝いに来たw
ちくわサラダをお弁当のヒライで買ってきたらしいけど、どこの世界にアーティストのMV監督がご当地グルメ紹介しに出てくる舞台がありますか?

その後も山田くんと宮地くんがわちゃわちゃ喋り、少し後ろで藤井くんがニコニコ見てるって。

……私は何を見せられてるんだ??

写真撮ろうぜなノリでスマホを取り出す山田くん。配線に繋ぐと、屋上のモニターに映し出されたのは…

\ずっずのドアップと背後から見つめるくまモン/

今日イチ笑った。
これライトなファンわかるの??
誰?ですよきっと。
この男子特有の内輪ノリが最高に好き。

スマホをカメラに切り替えた時、モニターに映ったのはちくわサラダを持ちキメまくる藤井くん。

「ちくわ持ってこんなかっこいい人いる?」
と宮地くん。
大正解。
会場全員、、、それな。

山田くんからのリクエストで『燃えよ』
演奏中、ピアノの周りをグルグルしながら風さんを撮る山田くん。
やっぱり山田監督が撮る藤井風が一番好きだと再実感。憑依の瞬間たくさん見れた、幸せ…

じゃあまたねーと2人が帰ったあと突然の、
「着替えます」

ミントグリーンのダブルっぽいスーツに赤茶のローファー。
相変わらずの雑すぎる脱ぎ捨て術。

ミラーの前で「ハイかっこいい」
(ハイハイハイハイかっこいいかっこいい(会場))

カラオケもあるんですよーって風さんがピっとリモコン(?)を押すと、いきなりミラーボール降りてきて回り出したーー!
ひゃっほーここから夜?大人のお遊びの時間?

立ってもええで〜の合図で会場総立ち。
damn』!!
ステージの手前まで出てきてスタンドマイク。
低音もドンドンきかせてズンズンくるからもう体が動いてしょうがない。
ココはクラブ??ディスコ?トラボルターー!!
七夕ナイトフィーバー!!

この日damnは私の中で、棟梁を召喚させる歌ではなくなりました。

damn!とキメると間髪入れず鳴る琴のイントロ。
テロテロテロテロテロテロテロテロ

照明も音に合わせて扇状に、
左からペンペンペンペンペン
右からペンペンペンペンペン
テロテロテロテロテロ…テロテロテロテロテロ…テロテロテロテロテロ……
ペンペンペンペン…ペンペンペンペン…

あれ?いつ始まんの?
7〜8回くらいあったかな。
煽るね煽るね煽るねーーっ!!
2階にあがって…

「くーまもっとっ!」
(いーやーさっさ!のイメージでどうぞ)

『まつり』

もう私には、風さんがやぐらで踊り歌い、我々はその回りを踊りながら輪になって練り歩いてる、真夏の熱狂的な盆踊りの絵しか見えてなかった。

…もうお空は真っ暗。
気付けば屋上の豆電球がピカピカ光っている。
そろそろ寝る時間が近いんだな。。 

屋上にちょこんと座り足をブラブラさせる家主。
寝る子をあやすような優しい声で、

「幸せになることを諦めんでほしい」
「アイラブミー」

…「アイラブミー」
思わずリピートアフターカゼした会場。
家主が意地悪そうな顔で笑った。

一階におりてきて、
最後の曲です。
『旅路』

僕らはまだ先の長い旅の途中…
そうだった。
引っ越しは寂しいけれど、まだまだたくさん彼を待ってる人がいる。
むしろ日本全国隅々まで届けにきてくれたことに感謝しなければ。

初熊本楽しかったです。
カワイイな。
バイバイ。

と言って。
トップオブ可愛い家主が、ちくわサラダフリフリしながらドアから旅立ちました。

一日が終わり目を閉じ眠るがごとく、
緞帳が降りてきて終了。
おやすみなさい。ありがとう。


終始、熊本の人は藤井風さん知っとるんかな、届いとるんかな、って心配してたけど、終了後会場出てすぐの皆さんの恍惚とした表情、溢れ出る多幸感、風さんに見せてあげたいと思った。

今回はほぼピアノだけなので歌詞は間違うし、リズムが合わず止まることもあったけど、何より彼の思いのままの自由なアレンジで、初めて聞くイントロ•間奏•アウトロがあり、知ってる曲が知らない曲に聞こえる幸せな錯覚を覚えた。

とにかく、改めて藤井風の天才奇才ぶりに右往左往し転がされた、良すぎる意味で最高にイカれたイカしたイケてるステージだった。

Fujii Kaze  alone at home Tour 2022ですが、
藤井風にアローンで圧倒翻弄無の境地となり浄化され帰宅したツアー2022でした…

完。

(乱筆乱文にて失礼いたしました。最後までお読み頂きありがとうございます!)

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