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[書評]正しいものを正しくつくる プロダクトをつくるとはどういうことなのか、あるいはアジャイルのその先について

はじめに

 最近、本業で新しい担当を任されたmeshe1nek0x0です。カイゼンジャーニーを読んだ際も学びが多く、実践的に役立つ知見を得られたこともあり、今回も本書を手にとってみました。

ざっくり3行でのまとめ

- アジャイルでのプロダクト開発について知見が詰まっている
- 開発の知見紹介だけでなく、プロダクトが求められているか?の自問についても書かれている
- 抽象度が高い内容が多いが、本自体の構成が本文+ページ下部に補足+各章まとめページがあることで、非常に読みこみやすい

この本の紹介

 カイゼンジャーニーの著者、市谷さんの本の1つです。カイゼンジャーニーは物語形式で進みましたが、本書では市谷さんの経験に基づいた解釈の1つが紹介されています。全6章構成ですが、内容で大別すると2つにわかれていると感じました。前半は、プロダクトを正しく作るための具体的な戦略や戦術について紹介しています。一方後半では、作っているプロダクト自体が本当に求められているものかどうか、それをチームで検査していくための具体的なアプローチについて書かれています。

この本のポイント

1. 本の視点が広い
 ただ単にスクラムの知見本ということはありません。もちろんスクラムでの開発にあたって実践的な戦略や戦術についての紹介もあります。一方で開発のやり方・進め方だけにとらわれず、作っているプロダクトそのものが正しくないものを作っていないか?本当に求められているのか?これらをチームで検査していくためにはどういったアプローチがよいのか、著者の経験に基づいた1つの知見が紹介されています。

2. 読みやすさの配慮がみえる
 抽象度の高い話が続きますが、その割にはそこまで小難しく感じませんでした(これはある程度実務経験も必要かもですが...)。これは本書の構成が一役買っていると思います。Amazonなどでサンプルを確認されるとわかりますが、本文+ページ下部に注釈や補足、各章の最後にまとめが書かれている構成になっています。本文自体はスラスラ読みつつ、気になったらすぐ下の補足に目を落とす読み方ができ、まとめで今一度内容のおさらいができ、読みやすさにはとても配慮がされているように感じました。

所感

 内容もそうですが、心に沁みる表現が多かったように感じます。
具体的には以下が個人的に沁みた言葉たちです。
- 「背骨駆動開発」
- 「プロダクト作りは演出である」
- 「イージーに作れるからといって、出来るプロダクトがシンプルになるとは限らない」
- 「手段に恋してはならない。忠誠を誓う先はあくまで目的である」

 本書でも作戦名に名前をつける話がありましたが、伝えたいメッセージがキャッチーになっているのも大事だな、感じました:)

その他雑多にきづいたメモ

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