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[書評]React開発 現場の教科書

ざっくり3行でのまとめ

- Atomic Designに焦点を当てたReactの本
- 関連技術のつながりについてもざっくりフォローがある
- 書いて手を動かすというよりも、フロントエンドの設計観点での読み物という印象

この本の紹介

 単純なReactの導入から関連技術についてまでわりと手広くフォローされた1冊だと感じました。手を動かす本というよりかは、読み物の近い印象を受けました。手広さの反面、1つ1つの掘り下げは浅めになっています。しかし、複数の関連技術が協調して開発を進めることが多いフロントエンドの開発においては、そのつながりを理解できていることもまた重要となるため、各技術のつながりがまだ不安かな?という人にとっては理解を深める良書になると思います。

この本のポイント

1. フロントエンドの歴史を踏まえて書かれている
 歴史というと少しおおげさかもしれませんが、どういう技術的な変化や流れがあって、今に至っているのか?という観点から書かれており、表面的なReact学習本というよりかは、「なぜReactがいいのか?」という文脈を読み取ることができます。

2. Atomic DesignとReactについて書かれている
 必ずしも書かれていることが正解とは限りませんが、Atomic Designにおける概念をReactにあてはめるなら...という解説になっており、実際に設計する際の1つのパターンとして読むことができます。

3. 関連技術についても軽くフォローされている
 Reactを導入する上で、関連してくる技術についても簡単ですがフォローされています。Babel, Webpack, CSS in JS, Redux(thunk / saga), Jest, Lint, Flow, Storybook..etc. どういう目的のためのものか?などについて、関連技術について説明があります。現場の教科書の名の通り、これってなんで必要なんだっけ?となったときにサッと手にとってその用途や、ライブラリごとの差異を確認できる1冊になっているかなと思います。

所感

 著者の石橋さんは元同僚だったので改めて力量のすごさを実感しました。Reactの関連の本だと、以下の大岡さんの本も同様の技術についての解説があります。TypeScriptになりますが、本質的なところは変わりませんし、エディタの使いこなしも含めて書かれています。次は手を動かしながら学びたい、という方には合わせてお勧めできる1冊です。


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