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[書評]優れたリーダーは、なぜ「立ち止まる」のか――自分と周囲の潜在能力を引き出す法則

はじめに

 こんにちはmesh1nek0x0です。最近異動があり、自分がチームを持つ形ではなく、2つのチームをサポートする形で貢献する役割を頂きました。

 今後は、チームメンバーが別のメンバーを率いることにできるようなサポートを進めていくにあたり、先人の知恵を読み込んでおこうと本書を手に取りました :)

ざっくり3行でのまとめ

- 「即断しなきゃ」と活動過剰になりがちな今日、しっかりと先に進むために、あえての立ち止まろう
- 内省から前向きな価値観とゆるぎない目的意識を明確にしていこう
- 具体的に立ち止まるための、問いや観点が書かれており読後のアクションがしやすい

この本の紹介

 リーダシップ論について書かれた本の1つです。あえて立ち止まることによる内省と、そこから得られる深い洞察からの成長について書かれれています。複雑性が増した今日では、予め全部計画するんじゃなくて、とにかく動いて経験していかなきゃ...という切り口の本が多い(※個人的な印象です)なか、先に進むためにあえて立ち止まる切り口から書かれているのは、とても新鮮でした。

 多くの人が言葉にはできずに、なんとなく感じていることに関しても、文字として表現されて形を与えられており、立ち止まるポイントへの気づきやすさが向上し、意図的な立ち止まりを実践するきっかけをつくりやすい本だと感じました。

この本のポイント

- 一貫して書かれているのは立ち止まりと内省
 
本書はある程度章わけされていますが、内容としては「立ち止まって、内省」というのが強くメッセージとして書かれていると感じました。
 なにか行動していないと落ち着かない今日、あえて立ち止まることは勇気がいることですが、本当は立ち止まった方がいいことは私たちも心のどこかで気づいていると思います。本書は、わかりやすい気づきのきっかけを与えてくれることで、立ち止まるために手を引いてくれるような、1冊だと感じました。

- 多くの事実から抽出された言葉が気づきの取っ手となる
 100人のリーダの対話からうまれた、という売り文句の通り具体的な立ち止まりについて紹介がされています。それぞれの経験を本を通して知れることも大きいですが、それ以上にそれぞれから共通することをうまく抽出して文章として言葉にまとめられています。

 今までなんとなく感じていたけれども、言葉にできていなかったことも、言語化されて形を得ることで客観的に自分を見れるようになります。本書には立ち止まりについての様々な問いも用意されていますが、こういった点も読後の読者に影響を与えやすいという点で、非常によい本だと感じました。

所感

 割と経験主義な節があり、迷った時は「とりあえずやってみなきゃわからんやろ」というスタンスでしたが、意識的に立ち止まることについての気づきを得られました。

 個人的に刺さったのは、自分のエネルギーは、嫌悪や批判にエネルギーを費やすのではなく、繰り返し立ち止まって、人格...すなわち自分が世界を目を観る目を磨くことに費やそうという話。常に相手の立場を考えられる視野の広さを保てるように、いろんなことを経験していきたいですね。

 私にはまだちょっと読みづらかったので、100%読みきれ感じはしていないですが、それでも気づきを得られる1冊になりました。

カバー写真について

 あえて立ち止まろう、その気づきを与えてくれた本ということで、止まれの標識の写真を選びました。立ち止まる意図がよりよく現れている、足跡付きのものをお借りました、素敵なお写真ありがとうございます。

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