めし

野菜生活

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最近の記事

サイコーの夏 しようぜ

    • 風に吹かれて

      毎日が私の手をすり抜け、駆け抜けてってしまう。 天然サウナと化したハウスで蒸されながらぼーっと、色々と、例えばあれがしたいなーだとか、頭に引っ掛かった話のことを自分で反芻してみたりしながら手を動かしていると、いつの間にか五時のサイレンが鳴る。 サウナを出て、深呼吸して、蛇口の水で顔を洗う。ここの井戸から出た水は地上の地獄めいた暑さなんて知らないかのように冷たくて気持ちいい。干からびた体が少し生気を取り戻す。 はあーと声を出して、まだまだ暮れる気配のない、木陰から見える空を見

      • キックオフ待ち

        https://www.footballista.jp/special/46902 この記事が面白かった。 W杯、今まではまったく観てこなかったのに今年はめちゃくちゃ観ている。こんなにサッカーを観るのは初めてだし、周りもそういう人が多いような気がする。 日本戦の最初の二戦がいい試合だったこともあるけど(とか言いつつ実は二試合目は見逃した)、それだけじゃなくて、他の国の試合が面白かったのが一番大きい。日本戦の後のブラジルとベネズエラの試合がそう。ネイマールを筆頭に攻めまくるブ

        • メロンの玉吊り

          メロンの玉吊りについて。 こちらでは、本葉の8枚目から実を付けだした。今年は定植が遅れた関係もあって、出荷に間に合わせるため。もう一段高くてもいいと思う。 メロンは、わきから出た枝に雌花がつく。枝を三本程度残してあとは全て取り去る。三本残すのは、受粉不良があったり、雌花が付かなかったりする場合もあるので予備として、また選りすぐって形がいいものを選ぶため。 ↑写真が見にくいけど三つ玉がついてます これから一つに絞って、紐をつけて吊り上げる。(ちょっと作業に入るのが遅かったの

        サイコーの夏 しようぜ

          雨、退屈、猫、紐

          朝は、ごうごうと響く音をたてながら吹く風と、久しぶりに滝業でもしてるんかいなというくらいの沢山の雨粒が屋根を叩く音で目を覚ました。とんだ一日。 布団から体を起こして、新入りの猫二匹がいち早く起きて運動会を始めているのをぼーっと見つめる。部屋中を端から端まで隈無く走り回り、キャットタワーに登って一番上で掴み合いして今度はジャンプ。最近いつもこれで起こされていたのが、今日は外からの音であんまり気にならなかったみたいだ。良いのかわるいのかは分からない。 まだ残っている布団の温も

          雨、退屈、猫、紐

          ふたり

          幼い子らが我が家に来て、少し経った。 じめじめとした暑さに負けず、パタパタと走り回り、お互いを追っかけたりじゃれあったり。この時期忙しくて何も出来ずにいることをつまらなく思ってちょっとふさいでいたりしたけど、おかげで賑やかだ。 可愛い盛りのふたりを見ているだけで、時間を忘れてしまう。 猫を飼うのはこれが初めてではなくて、前にも飼っていたのだけど、その子も小さい時に飼いだしたのでとても苦労したことをしみじみ思い出している。 まず人に怯えているのをたしなめて、ミルクを飲ませ

          ふたり

          飲み込む渦

          毎日、今日が一番暑いんじゃないかなと思うような天気と、そうかと思えばバーっと降りだしてじめじめ、というのを繰り返しているから、体は思ったより疲労している。太陽は容赦なく体力を奪うから日が隠れるとこちらは嬉しいけど、意外と動けないし、体がだるい。朝も全然目覚められないし(まあ元々だけど)、やっぱり、日差しを浴びて私たちは生きている。 トマトやパプリカなんかも日差しがなければ、花が落ちてしまう。それは実がつかずに終わってしまうということなので、大きなダメージ。高温過ぎるのも駄目

          飲み込む渦

          🍈

          これが 脇芽を摘んで綺麗にしてあげるということを、二日間ずーーーっとしたりしている。割と楽しい。ただ意識をしっかり保たないと、暑さでどうにかなりそうである。 ウリ科は割とつくりやすい。水を多く必要とするが、その分ぐんぐんと伸びていくので、扱いが比較的楽な気がする。トマトやパプリカなんかはもっとコントロールが難しいような。 これはメロン。 まだ大きくなりたてで、ようやく根も張れてきている。 まだまだこれから…

          怠け者と炎天下

          日射しがガンガンとこちらを射す。このままだと殺されるんじゃないかと思うよう。汗は滲むを越えて、服をびっちょりと濡らす。顔を少し上げると、額からどしゃ降りにでもあったのかというように流れていく。 タオルでこまめに拭かないと、汗が目に入って痛い。 中学の時の部活もそうだったなとたまに思う。運動部だった。走り回って、死ぬかとおもうほど動きっぱなしで、あの時はなんでこんな辛いことしてるんだろうと疑問に感じながらやっていた。全くつまらなかったとかではないのだけど、でも根本的に運動音痴

          怠け者と炎天下

          最近こちらの不具合なのか全然通知が来てないので反応するのがめちゃくちゃ遅くてごめんなさい!!! そして皆こまめに書いてるから追いかける一方。コンスタントに書けるの素晴らしい。読んでばかりです。これからも引き続き創作の方よろしくお願いいたします。(?)

          最近こちらの不具合なのか全然通知が来てないので反応するのがめちゃくちゃ遅くてごめんなさい!!! そして皆こまめに書いてるから追いかける一方。コンスタントに書けるの素晴らしい。読んでばかりです。これからも引き続き創作の方よろしくお願いいたします。(?)

          不死身について

          男は不死身とあだ名されていた。 不死身は私の祖父だった。いつも、にんまりと、いたずらっぽい、なにかを企むような笑みを浮かべていた。はっきり言えば田舎のがきんちょが体だけ大きくなったみたいなものだった。 不死身に、不死身というあだ名がついた日のことをたまに思い出す。 ある日、一本の電話が入った。それを聞いた両親は真っ青な顔をし、突然病院に行くと言い私もそのまま連れられた。小さい頃だったからあまり詳しく覚えていないけど、不死身になにかがあったのだということだけが分かっていた

          不死身について

          虫について

          畝に張られたマルチに穴を開け、苗を植えているとその上に、細かい土が飛び散っているのが目に映る。時間が限られているので、そのまま手は止めずにそれを見つめてみる。するとしばらくしてからその土と思っていた、一ミリに満たないような細かい粒子が、少しずつ動き出すのが分かる。顔を近づけてみると、それはアブラムシだった。 ハウスの中に何も植えてないとき(例えば冬など)は、そこに生える雑草に、もしくはハウス周辺にいて、こうして人が植え出すと、どこからともなく移動してくる。虫は賢い。当たり前

          虫について

          全てではないけど、今いる場所は、これからも続けたいことは、自分が選択したものだと言える。と思う。 頑張りが報われたとルンルンで帰る夕暮れ時も、どうすればよかったのだろうかと結論の出ない考え事をしながら、もやもやした気持ちを抱え重い足取りの帰り道も、私が選んだ結果。 それが良いのか悪いのかは分からない。本当は全部、なんとなく、なるようになってるだけかもしれない毎日をどうにか生きるためにそう思おうとしているのかもしれない。流されているんじゃないと言い聞かせないと、いつかどうに

          エヴァンゲリオン展に行って来ました。

          だいぶ久し振りの美術館。普段から行く文化が自分にあればいいのだが悲しいことにそんなものはないのでなかなか機会がなかった、けれどこの催しがあると知って、これは行かなくてはと慣れないことをしてみている。 庵野監督はスペシャルエフェクトアーティストと評される。 (だったと思う。)その説明がついた原画は、ただエヴァが着地してその瞬間水しぶきが上がる、というたった数秒のカット。けれど、そのただの水しぶきが、ばあっと跳ね上がってそれから散っていくのが何枚にも渡って丁寧に書かれてい

          エヴァンゲリオン展に行って来ました。

          こういう時は何を聴いて何を考える?

          こういう時は何を聴いて何を考える?

          暑かった日のこと

          朝、車で仕事場へ向かって走ると、代かきを終えて後は植えるのを待つだけになった田の水面が、日に照らされてキラキラと光っている。それを眺めながら、暑いなと思い窓を開けると、風はまだひんやりとしていて気持ちいい。 遠くまで続く田の間の道を抜けて、山を越える坂を登ると、この間散った桜の木が今度は新緑をみせている。花も良いけど、若い青さの葉をみせる今頃も好き。 坂を下ればすぐなので、たいして走らないのだが、音楽を流しながら外を眺めて運転する、この時間が自分にとって結構癒しになってい

          暑かった日のこと