米国大統領、米中通商第一段階は最後の局面へ

米国株式市場は小幅続伸し、主要3指数が ともに最高値を更新した。
一部の経済指標が予想より軟調だったものの、米中通商協議を 巡るトランプ大統領の前向きなコメントが相場を支援した。

トランプ米大統領、「最後の苦しみ」

トランプ米大統領は26日、米中は貿易交渉の妥結に向け「最後の苦しみ」を味わっていると述べた。
また、米国は香港の民主化デモを支持するとともに、香港の民主化を望んでいると強調した。

24日の香港区議会選挙で民主派が圧勝したことを受け、香港市民にメッセージはあるかとの質問にトランプ氏は「米国は彼らとともにいる。習近平国家主席との関係は非常に良好だ。われわれはとても重要な取引(ディール)に向け最後の苦しみを味わっている」と指摘。
その上で「取引は非常にうまく行くだろう。でも、香港問題もうまく行ってほしい」と語った。
さらに、「そうなると思う。習主席ならできる。彼がそれを実現したがっていると知っている」とも述べた。

24日の香港区議会選挙で民主派が圧勝したことを受け、香港市民にメッセージはあるかとの質問にトランプ氏は「米国は彼らとともにいる。
習近平国家主席との関係は非常に良好だ。
われわれはとても重要な取引(ディール)に向け最後の苦しみを味わっている」と指摘。その上で「取引は非常にうまく行くだろう。
でも、香港問題もうまく行ってほしい」と語った。
さらに、「そうなると思う。習主席ならできる。彼がそれを実現したがっていると知っている」とも述べた。

米大統領顧問、「かなり近づいている」

コンウェイ米大統領顧問は26日、FOXニュースとのインタビューで、米中の通商合意は「かなり近づいている」と述べる一方、強制的な技術移転や知的財産権の窃取、巨額の貿易不均衡が依然課題になっているという認識を示した。

大統領顧問は「われわれは(合意に)かなり近づいている。
第1段階(の合意)は重要だが、大統領は段階的かつ暫定的な形での実施を望んでいる。なぜならこれは非常に大規模で歴史的な貿易協定だからだ」と語った。

また「交渉は継続しているが、強制的な技術移転や知的財産権の窃取、年間5000億ドルに上る対中貿易不均衡はおかしい。大統領は取引を望んではいるが、常に最良の取引の機会をうかがっている」とした。

総括

米国要人が相次いで合意間近と発言しているので、いよいよ信憑性が増してきた。
これで中国のちゃぶ台返しがなければ、米中通商の第一段階合意がなされるだろう。

しかし、果たして12/15の追加関税発動に間に合うか。
12月に迫るとまた一喜一憂の展開となりそう。

第一段階合意が無事なされ、米中貿易戦争は第2ラウンドを2020年にむかえられるか。

出典

ロイター 11/27 トランプ氏、米中合意へ「最後の苦しみ」 香港問題でクギも

ロイター 11/27 米中通商合意は「かなり近い」、知財窃取など課題=大統領顧問

ロイター 11/27 米国株式市場=3指数が最高値、米中協議巡る大統領発言で