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メ酒'23所感 #10(最近飲んだもの,ハッピーどぶろく,芳扇堂 たすき,)


・ハッピーどぶろく something happy オリエンタルホエー
-ハッピー太郎醸造所(滋賀県長浜市)

11/24 春吉・ビア基地にて

初のハッピー太郎醸造所のどぶろく。チーズを作るときなどにできる副産物、ヨーグルトの上澄液としても知られるホエーと、複数種のスパイスを用いた一本。
ブラックペッパーやカルダモン、サフラワーなどを使用しまさにオリエンタルな味わい。薄荷のような清涼感とスパイシーな後味。チャービルのような青さも感じ、インドのスイーツを想わせるような、ともある様に素晴らしく新しい味わいである。Lagoon 翔空のマルゲリータどぶろくを思わせるが、明らかにこちらの方がどぶろく自体の完成度が高い。ただのクラフトどぶろくではなく味わいが目的となっている。どぶろくであることに意義を感じる1本だ。


・ハッピーどぶろく Huell Melon
-ハッピー太郎醸造所(滋賀県長浜市)

初のドライホップを使用したハッピーどぶろく。
Huell Melon特有の非常に強い青い香りと、清涼感。苦味もすごくどぶろくとろりとしたテクスチャと相まって口を支配する。ドライなビール好きにはもってこいの味わいである。少し温度を上げてもいいかなと思える設計であった。


・Twin Oaks Burnt Mill×The Bruery
- Burnt Mill(イングランド・サフォーク),The bruery(カリフォルニア・オレンジカウンティー)

イギリスのブルワリーBurnt Millがサワー造りのレジェンドと言われるアメリカのブルワリーThe Brueryとタッグを組んだ1本。
初のバレルエイジドサワーだが、筆舌に尽くし難い味わいである。
突き抜けるような鋭い酸味、しかしその鋭さに太さが垣間見える。
凝縮された複雑味が潜む鋭さなのだ。この味わいを忘れることはないだろうし、ビールで初めて味の向こう側みたいなのを感じた



・でじま芳扇堂を訪れた際の詳細はこちら

・たすき令和五年神奈月【新高梨】-とろとろ-
-でじま芳扇堂(長崎県長崎市)

月替わりで地元長崎の果実・野菜を用いたどぶろくシリーズ。
10月は南島原産の新高梨(にいたかなし)。大きいもので1キロ,直径20センチを超える、梨の王様と言われる品種である。
微かに粒感が残るテクスチャ。青い香りと梨の甘み。瑞々しさが伝わってくる味わい。キウイを想わせるような酸味主体の味わいで、
これはこれで美味しいが、やはり梨のお酒は難しいと想わせる。つぶつぶの方との飲み比べはできなかったが、かなり味わいが異なるとのことであった。


・たすき令和五年長月【黒糖バナナ】
-でじま芳扇堂(長崎県長崎市)

9月分のたすき、黒糖バナナ。何より、黒糖もバナナも長崎産というのが驚きである。
黒糖の深みのある甘みと、バナナの完熟味。とろりとしたテクスチャと相まって、LIBROMのバナナスムージーサワーサケを彷彿とさせる。
あちらはカジュアルさを追求しているが、こちらは朴訥としていて穏やかで染み渡る。
バナナは大好物だがここまで穏やかにバナナの上品な甘味を感じられることもそうそう無い。燗つけると焼きバナナのように香ばしい甘みを感じられるという。試してみたいものだった。



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