もうタイトルの通りです。

何も起きていません。

貴方が高校中退の同志なのか、学校に通えないまま涙を流している学生なのか・・・はたまた不登校の子を持つ親御さんなのかわかりませんが、意外に社会では高校中退って重要ではないみたいです。

なんせ今となっては高校を中退したのを忘れるレベルなのだから。2年に1回は、高校の卒業アルバムを探して「そもそも卒業してなかったわ」と気づくのを繰り返している。

私が運がいいだけではなく、社会的な理由もある。

日本の深刻な人手不足

もうコレに尽きる。マジでどこも人が足りていない。穴埋め程度の役割や期間でも人がほしい企業が多いのだ。
それだけブラックも多いんだけど・・・。

ぶっちゃけ、面接で履歴書の「高校中退」欄について聞かれたことは１度もない。
ただ、入社後に「噂好きがいるから他の社員に内緒にしたほうが良いよ」と言われたことが１回だけある。なんかわかる気がする。

けっきょく技術と経験値

免許と経験値が多い中卒・高校中退が活躍する世界はたくさんある。なんなら長く続けているぶん給料がよかったりする。

前の会社で新築一戸建てを巡る営業についていったことがあるが、20代で家を建て子育てまでしてるのは大学に行かずに現場職を10年近く続けている人が多かった。

人生で一番お金が必要な時期に貯金があるって重要なんだと思い知らされた。

大卒のほうが給料が良い会社もあるが・・・学歴とライフステージに見合った給料を最初から支払える企業は多分あんまり無い。

でもそれって結局、社会に馴染めた人だけでしょ？

うんそうだよ！
でもそれはね、大卒も同じだよ。

有名大を出て入った会社でメンタルダメージを受けて、ほそぼそと地元のスーパーでレジ打ちをして過ごし、クラスメイトのSNSを見て人知れず泣くなんてよくある話ですよ（書いててなぜか自分も傷ついてるんですけど）

とまあ、
上にあげたのは社会的要因だが私個人としては

そもそも学力が関係ない業種

夏に実技試験を受け、高校中退して入ったのは美術大学だった。芸術系って小学校程度の漢字が読めない人から4ヶ国語が話せるエリートまでいる闇鍋で、学歴どころか年齢も関係ない。

就職となるとコミュニケーション能力も欲しいところだが、就職先も闇鍋だからそこまで気にしなくていい。

そんでもって・・・

まだまだパソコンスキルは重宝される

むしろまともにパソコンが触れて、新しいソフトを習得できるというだけでチヤホヤされる。
私はAdobeの基本セットと、動画編集。3Dモデリングとアニメーション、あとは心ばかりCADが扱えるのでそこそこ大事にしてもらえる。

手に職って強いんですわ。
スキルに応じた金はもらえねーけど😇


それよりちょっとまって・・・

中退でも大学に行けるの！？

って驚いてる学生さんもいるかもしれない。
そうだよ。

『高等学校卒業程度認定試験』

（通称︰高認、旧称︰大検）っていうのを取ると大学受験を受けられるんだよ。夏にAO入試を受けて、冬に高認を取っても大丈夫。

じゃあ嫌な高校に通わなくて済むやん！

って、君。気持ちは鬼ほどわかるが少しだけ待って欲しい。

高3の夏まで通学していた私にとって高認は何もしなくても受かる試験だったが、全く高校に行ってなかったら話は別だったかもしれない。実際、落ちる人はまぁまぁいる。

学力に不安があるなら精神の許す範囲で授業は受けるのがおすすめ（学校によっては保健室登校を出席としてカウントする学校もありますし）

しかしまあ、そんな私でも高校中退によって失ったものがひとつだけある。それが、

親への信頼感

男子からのからかいとストーキングに悩み、スクールカウンセラーに相談することになった初日。いつの間にか親に連絡されていた。

保険医の前では「気づかなくてごめんね」と私を気遣う母。車に乗って2人きりになった途端「あんた私の子育てを失敗にしたいの！？」である。

「悩みがあるなら話して。家族なんだから絶対味方よ。」と言いながら、私のいない（と思っている）ところで「私に恥をかかせて最低な子」と言う。本格的に不登校になった原因である。

（この外面を絶対に守る性格を利用して私は大学へ行くのでウィン・ウィン）

ほとんどの人は突然自分語りが始まってうんざりしただろうが、今「親あるある」として受け取った人も居るだろう。

それが現在進行系で学校生活に悩む学生さんだった場合。コレが一番問題。

「学校が辛いので中退します」が親に言えるかってこと

日頃のことを考えると言いづらいよね〜
生きるか死ぬかレベルで悩んでるのに、「バカ言うな」で一蹴されるのが目に見えているんだもん。

逆に親が心配するから言えないって人は、薄々感づいてそうだから言ってあげてもいいかも。

そんな親を説得できそうな手段をいくつか挙げておく。

手段その１　AO入試等で先に合格する

3年の夏にAO入試的な試験を受けてしまうのもひとつのテだと思う。

結局大学に入ると知れば親も妥協するかもしれない（私はさせた）残りの半年でしっかり高認の勉強をすればいい。なお、この場合は履歴書に高校中退と記すこととなる。

手段その２　定時制または通信制高校に入りなおす

定時制なら教室の人数やメンツが変わるし、通信制なら毎日通わなくてもいいので対人ストレスが多少軽減される。
入り直した分、社会or大学デビューが遅れてしまうが言うほど気にする人は居ないと思う。

手段その３　高等専修学校に入る

高等専修学校は、高等課程のある専門学校。
高校卒業にはならないが、単位を取得することで大学に入学する資格を手に入れられる。専門的な技術を教えてくれるので就職にも役立つだろう。

手段その４　学歴はおいといて学校からも親からも逃げる

しかし世の中には会話不可能なくらいのヤベー親もいるんだよな〜

実家から逃亡した友人が数人いるが、子どもに金を稼がせて取り上げたり、性的暴行を加えたり・・・

友人としては、この子がそのままその家に居たらどうなっちゃったんだろうってゾッとしてしまう。生きてて本当によかった。

ここまでなら就職だの学歴だのは一旦置いといて、未来に会う友人たちのために生きる方向にだけシフトしてくれ。頼む。

高齢になってから高校・大学に入る人もいるんだし、その順序が前後してもいいじゃん。

お願いだから世界の何処かにいてくれ。

躓くタイミングは人それぞれ

世の中には防ぎようもない落とし穴がたくさんあって、人によって落ちる時期も回数も違う。人より早めに来た受難なら、人より早めに攻略法もわかってくるかもしれない。

今よりできることが少しずつ増えていければそれでいいよね。