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大学単位不要論

はじめに

ハロー、ハロー、大学生諸君。
充実した春休みを送っていますか?
春からの大学生活を楽しみにしている新入生の皆さんや、長い休みを旅行やバイトに費やしている1・2回生、企業説明会などに行き着々と就活の準備を始める3回生、卒業旅行などに行き最後のモラトリアムを楽しむ4回生など様々でしょう。
さて、突然ですが今の殆どの大学において単位が必要かどうかについて筆を取っていきましょう。

何故大学へ行くのか

私はよくTwitterを見ている訳ですが、最近多く目に付くのは「楽単が知りたい。」「〇〇語は単位取りやすいようだ。」「テスト悪い点数取れば簡単なクラスに行って単位が取りやすい」「エトセトラ」「エトセトラ」。私が使っている「識」以外のアカウントを含めても300人くらいしか大学生のフォロー・フォロワーがいないのでサンプルサイズが少ないとの指摘を受けるかも知れないのですが、そこには目を瞑っていただきたいです。この事から体感的には大学生の7割はその授業で得られる知識よりも、いかに単位を上手に取って卒業できるのかという事を重視しているのではないかと考えます。勿論、それが悪いとは言いません。楽して単位を取り、その時間を部活やサークル活動、バイトやインターンシップ、友人や恋人に時間を割くのも良いでしょう。しかしですね、それで授業の邪魔をするのは良くないでしょう。授業中に教室の後ろの方でコソコソ話したり、ご飯を食べたり、寝たり、他の人の学習意欲を阻害するのははっきり言って迷惑なのです。出席さえしていれば単位が取得できる授業にそのような学生の多いですね。教員もそれを見て授業のやる気をなくし、講義が機械的になる事もあるのです。そこで被害を受けるのが一部のやる気のある、その先生の話を聞きたかったり専門性を高めようと思い授業を履修した、学生達なのです。しかし、そんな事を言われても私達は単位をもらい卒業して「大学を卒業した」という資格がほしいという人が大勢だと思います。だから私は大学単位不要論を唱えたいのです。大学に4年間在籍するだけで卒業資格を得る。それでいいではないですか。単位を取らなくても良いとする事で受講生の質も上がる事でしょう。(本当は大学生全体が学びたいという意欲を持っていなければならないと考えるのですが、現状の大学生にそれを求めるのは難しいでしょう。)真面目に授業を受けたい学生からも楽に卒業したい学生からも非常に喜ばしい案だと考えます。

この論は何も大学生の為だけはありません。
企業にとっても良い案だと考えます。
今の企業が(主に文系大学生に)求めている力は即戦力と大学入学時の学力、つまりは学歴です。
アカデミックな知識なんて必要とは考えていない所が殆どでしょう。
つまり大学の授業など行かずに、長期インターンシップへ行き、接客やマーケティングの技術を身につけてもらう。
すると大学在学中の4年間で就職後即戦力の企業戦士が出来上がるではないですか。
新人教育もする手間が省けるでしょう。
そのような実践的な技術の方が「ジニ係数がどう」とか「ラグランジュ未定乗数が」とか言っているより役に立つと今の企業は考えているでしょうね。
結局、即戦力と学歴は真面目に大学の授業を受けていなくても手に入るのです。
大学が就職予備校となっているという声も聞こえますが、別にそこで何も学ばなくてもいいという点で予備校よりも下でしょう。
就職まで時間を持て余した学生達の託児所のようなものでしょう。

終わりに

さて、ここまで辛辣に書かれて大学単位不要論なんていう馬鹿げたものを提案されてどう思ったでしょうか。
いや、自分は学びたいものがあって大学に来たのだという気持ちががふつふつと湧いてきませんか?
ここまで馬鹿にして湧いてこないと言われると仕方ない。私も説得を諦めます。
しかし、少なからず湧き出るものがあればその気持ちを大切にして取得する単位を選んでいってください。
自分の興味がなくても取らなければいけない必修科目もあると思います。
そういう時は自分の興味のある分野との関連性を探してみてください。
きっと見つかるはずです。
私は経済学部なので、その例を挙げると例えば交通経済における路面電車のようなものの普及はドイツやフランスが進んでいます。
そのデータを細かく読み取っていくためにはドイツ語やフランス語を勉強しておいたほうが有利です。
このような感じできっとどの教科でも結びつきます。
勉強して損することは絶対ないのですから。
勉強に意欲を持った皆さんと共に学べる事を楽しみにしています。

#大学生  

集まったお金で本を買うか友人とご飯に行きます。 それが執筆の糧になります。 どうぞよしなに。