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アイデンティティの確立

エリク・H・エリクソン
自我が統合された状態を
アイデンティティといい

このアイデンティティは
自我同一性(ego identity)
主体性とも訳される

これはフロイトが言った
エゴ(ego)とおなじ

私は他の誰とも違う自分自身であり
私はひとりしかいない
独自性の感覚

いままでの私も
これからの私も
ずっと私であり続ける
一貫性の感覚

自分は自分でいいんだという感覚
そういう安定感、安心感、自信を
意味している

これもあるレベルの悟り
自己肯定感

これは青年期に
達成していることが大切

自分は自分でいいという
自分の独自性というものに
目覚めていない

アイデンティティが
確立されてない

これは例えば
アダルト・チルドレン
そう呼ばれる

一方、エリクソンは
自我同一性と区別して
自己同一性(selfidentity)という
社会的側面を重視した概念も
用いている

この自己同一性の感覚をもつには
他者からの承認が
必要となる

社会が自分をどう見てるか
社会的同一性
自分が自分をどう見てるか
個人的同一性

一致することを
自己同一性と言う
これが一致することが大切

この部分の一致が得られないと
その子はいつまでも不安定で
苦しむ

自分はこういうことを
生業にしている
それが社会にも認められたとき
やっと大人になれたなという
そういう感覚が得られる
これが自己同一性

例えば良い仕事をして
その仕事が認められて
この自己同一性が得られたとして
自我同一性があるわけではない

いつまでも
上に行かなきゃ
もっと上に行かなきゃと

いい仕事しなかったら
自分には価値がない

そう思い込んでる人間は
安定感なんか
いつまでも得られない

仕事は成功して
自己同一性があっても
自我同一性はない

自分に対する悟りというか
安心感、安定感がない

逆に自我同一性
ある種の悟りはあるけど
社会的には全く黙殺されている
そういう人たちもいる

社会の底辺に置かれて
無視されて
大変な人もいる

本来は両方必要

自分だけで
どうにかなるものじゃない
社会と自分への
両方の働きかけが必要

生きがい
希望
生きる意味
自己実現

エリクソンの
アイデンティティの確立を
マズロー
自己実現といった

これもあるレベルの悟り
自我同一性(アイデンティティ)
自己実現

けど東洋的宗教がいう
人間としての自己実現は
遥か彼方
ものすごく乖離がある

ほんとうに目指すべきものからは
ほど遠い

社会の枠に縛られない
創造的に生きる
社会から認められる仕事ができる

このレベルの成功を
自己実現といい
西洋的思想では
その言葉の価値は
どんどん下がっている

マズローは
欲求には階層があるという

人間の欲求は
欠乏欲求
成長欲求

欠乏欲求は
食欲・性欲・睡眠欲など
生理的欲求
所属や安全、愛情の欲求

成長欲求は
他者からの尊敬
自尊を得たいという欲求
そして自己実現への欲求

成長欲求のことを
独立要求とも言い

欠乏欲求のことを
愛情要求とも言う

子供を育てるときに
愛情の要求と独立の要求を
満たすように育てなさい

そのためにはたっぷりと
愛情を示して抱きなさい

自然と生理的欲求や安全への欲求
所属への欲求は満たされていく

そして、遊びを通じて
自発の心を育んでいく

欠乏欲求と成長欲求を
満たして育てたら
子供が思春期になったら
準備は整っている

自己実現
アイデンティティの確立
すなわち自尊の意識

これは必ずできる
アダルト・チルドレンには
ならなくて済む
これが正しい育て方

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