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人間は何のために生きるのか

人間は何のために生きるのか
どう生きなければならないのか

すべてを貫く理を
哲学者は模索し
それを直観し
そしてそれを生きた

スウェデンボルグが見たものは
古代より
哲学者が模索し
直観していた事実と
同じものであり

霊的な世界を知る上で
外すことができない
思想である

あの世とこの世は
つながった
ひとつの世界

世界を
そのようにつくりながら
そのことを人間には
わかりにくくしている

ここに測りがたい
知恵が隠されている

本当は
目に見えないものこそ
世界の根本であり
私たちは
それによって運命づけられ
人びとの毎日を
深いところから
支配している

霊界とこの世界は
別々の世界だが
離しがたく
結びついている

霊界から流れ出る霊流が
生命の源であり
人間の肉体に住む霊が
霊流を吸収し
これによって
人間は生命を継続している

霊界にはたしかに
最期の審判なるものが
存在する

それぞれ霊の本質が
死後明らかになるにつれ
それぞれの霊の
霊界における生き方が
決定される

霊たちは
自分の資質や
波動に合った生き方を
割り振られる

このような割り振りを
最期の審判という

さまざまな体験を積むことで
その資質は磨かれ
最終的な目的は
霊格の完成
最高の天国へ至ること

それが教育である

その観点から
何が善で
何か悪かを判断し

その判断によって
行動できる者に
ならなければならない

そのためには
修行が必要となる

それが体現され
行動となり
はじめて本物となる

世間は
天国に行けば
有閑な生活が送れると
期待する人も多い

もし人間を堕落させたいなら
人間が欲するものは
何でも与えただろう

しかしそういった
怠惰な幸福は
与えられていない

つまり霊たちに
修行を課し
完成を目指すのである

スウェデンボルグは
この世も含めた
すべての世界を作る創造原理
生命、理性、愛情、悟りなど
すべての善を満たす
根本原理、調和の原理を
天の理としている

この調和の原理が
具体的な形となり
現れたのが
天界であり
生命と調和の源であり
世界の創造主とも言えるのが
天の理と言うわけである

これを
神とも創造主とも
ロゴスともいう

私たち日本人は
これをお天道様という

お天道様が見ている
だから悪いことをしてはいけない

これが日本人の感性であって
実に当たり前
日本人は皆それを
知っていた

正しく生きる人には
哲学があり
それを思想化することはないが
ただそれがある

哲学者は
哲学を説明する際に
すべての人が違う言葉で
同じ事を言っている

本当は、地球人全員が
知っていた

それが今
人間はますます
物や欲望、名誉など
そんなものを追いかけ

ここから
分離されるようになった

天国に入るには
天の理を理解するだけでは
不十分
善行という行動が
不可欠

天国に招かれる人の条件とは
天の理を悟り
行動として
自然にできている人

善行とは
善を知って実践すること

これは徳目を
高く保ち
生きる

これが最高の善の実践

エマニュエル・スウェデンボルグ(Emanuel・Swedenbolg:1688-1772)

スウェーデン人
自然科学、数学、物理学
哲学、心理学など
数々の学問分野で
業績を上げた
天才である

同時に
偉大な霊能力者として
世界中に知られる

1747年以降
一切の科学的研究を放棄し
後半生の約30年間
心霊的な生活と
霊界の研究に没頭した

生きながら
霊界に出入りする
霊的生涯を送り
彼が霊界で見聞
実体験してきたことを記した
膨大な著書は
現在も
ロンドン大英博物館に
保管されている

科学的な視点で
自分の体験について
客観的に検証した
彼の見識は

形而上学的
かつ曖昧な概念を
リアルなものとして
実感でき
死後の世界を
くっきりと浮かび上がらせる


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