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令和時代の人口動態と介護職を考える

平成の30年が終わり、令和時代を迎えました。

個人のブログは、今までmidiumで運営していましたが、本日からnoteに移行することにしました。

さて、タイトルの通り、令和時代では、本格的に人口が減少していきます。令和30年(2050年)までに2,500万人の人口が減少し、うち15歳〜65歳の生産年齢人口(主な働き手)は2,000万人減少します。

ちなみに65歳以上の老齢人口はほぼ横ばいです。

この大幅な人口減と、人口構成の変化は、色々な課題を我々に突きつけます。まずは国内の消費が緩やかに縮小し、GDPが減少して行きます。それに伴い、税収も減少します。また、色々な職種において、人手不足が深刻になり廃業にならざる負えない企業が多く発生します。

正確には、令和時代では、AI、IOTを中心とする第4次産業革命が同時に進むため、人手が必要な業種と人手が不要な業種に大きく分かれます。

現在、農業も深刻な人手不足と言われていますが、AIとIoTの第4次産業革命により、人の労働力を必要としなくても、生産ができるようになると言われています。

また、輸送業も、現在、超人手不足でドライバー不足が深刻ですが、こちらも自働運転の発展により、解消されます。(個人的には、2030年頃には普及期になるかと思ってます)


第4次産業革命が進展しても、ロボットなどのテクノロジーで置き換えが難しい業界は、介護業界だと思っています。

介護職は、イレギュラーで発生する業務が多く、人の代わりができないのが要因です。

現在、排泄予測センサーなどで、利用者の尿意を検知するサービスはあります。このようなサービスで8人の職員が7人で回せるようになるかもしれないが、これが半分の4人で回すのは、厳しいです。

介護職の業務上、ロボットやテクノロジーでの代替が難しく、農業や運輸のように、第4次産業革命により、格段に労働生産性が向上することは介護職では、期待できません。

また、給与が上がらないのも問題です。消費税を20%に設定したとしても、生産年齢人口の減少に伴い、必要な税収が確保できず、介護従事者の給与が、今後も上がらない可能性があります。

このままだと、負のループに陥る危険性

介護現場での労働は大変です。私の母親は、看護士とケアマネージャーの資格を持っており、以前、施設で働いていたことがありましたが、仕事の過酷さにより、一年で退職してしまいました。

また、国内の介護福祉士資格保有者は100万人以上いますが、実際に働いているのは60万人程度です。

つまり40万人の人が資格を持っているにも関わらず、従事していない状況です。


介護職の離職を引き起こさないためにも何ができるのか??

介護職の労働改善が最優先 

介護職の肉体的、精神的負担の軽減を考える必要あります。

肉体的な負担は、ロボットスーツや排泄物の予測ロボットを使いながら介護職の負担を減らしていけますが、なんと言っても負担を減らすためには、現場で人を増やす必要があります。

国の指針により、今後6万人の外国人労働者を受け入れる予定です。
ただし、離職率が高い介護業界に外国人の労働者を入れたとしても、受け入れる側の準備をしないと、相当数が離職してしまうと思っています。

精神的な負担とは、利用者との関わりの中で感じるストレスや、職場の人間関係です。こちらに関しては、後日、noteにて記事にします。

国内の人口の減少に伴う、税収減により、介護職の待遇を改善するが難しい中、まずは、労働環境をどう改善するのかが、鍵だと思ってます。

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