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ロッキングオンの時代。第八話 ■書店開拓


 創刊号が出来たので、協力者が手分けして、都内の書店に持ち込み、配置をお願いする作業が始まった。僕は割と、こういう事務作業が好きな方だったので、あちこちを廻ったが、断られることが多かった。特に書店は相手にしてくれない。今なら、いろいろ情報を集めて、あらかじめ持ち込みを認めてくれる書店が分かるが、当時は、とにかく手当たり次第にあたるしかなかった。ロック喫茶や、楽器屋さんは、好意的に置いてくれる所が多かった。僕の担当でいうと、御茶ノ水の石橋楽器、銀座の山野楽器、ヤマハなどは置いてくれた。大学の生協もわりと対応してくれた。僕の担当は、池袋の立教大学、吉祥寺の成蹊大学、御茶ノ水の中央大学、飯田橋の法政大学、早稲田の文学部、渋谷の國學院大學など。

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