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冬コミ参戦。『ゲームは「動詞」で出来ている。


(1)コミケ初参戦

 橘川幸夫は現在、雑誌『イコール』の創刊準備と、新しい書籍『ゲームは「動詞」で出来ている。』の発行準備を行っている。

『ゲームは「動詞」で出来ている。』は、ポケモンを開発した田尻智くんの全面協力の元、監修をしていただき、著者は、浅野耕一郎くん、イラストは田中圭一さんという強力チームで制作した。

田尻智くんがかつてゲームについての講義をした時に、最適な教科書がなくて困ったという話から、田尻智ゲーム理論をきちんと解説したゲームの教科書を作ろうとプロジェクトがはじまった。筆者を引き受けてくれたのは、田尻くんのゲーム理論と行動に触発されてゲームの世界に入った浅野耕一郎くんである。長い時間をかけてようやく本がまとまった。

発行方法は私に任されて、当初は通常の書店ルートでの発行を模索したが、本書はこれからゲーム開発者を目指す人、ゲーム開発の道に進んだ人向けの本であり、一般書として大量生産・大量販売のマスセールの本とは少し違うので。一般書店ルートではなな、と思っていたところ、「コミケ」という案が浮上した。

コミケは20万人近い参加者が集まり世界60カ国からも参加するという国際的なブックフェスである。コミケを開始した故・米澤嘉博くんとは80年代に下北沢でお茶したことがあるが、コミケには行ったこともなく、運営の方法も知らずに戸惑っていたところ、持つべきものはオタクたち(笑)。コミケに詳しい仲間がたくさんいたことを思い出した。そうした友人たちに声をかけて、強力な運営チームが出来た。幸運にも、抽選にあたり、ブースを確保出来て、いよいよ今年の大晦日、コミケに初参戦である。

第103回コミケ(C103・冬コミ)のブースが決まりました。
2日目(12月31日)東ス38bです。

田尻くんも、もともとは「ゲームフリーク」という同人誌を出していて、昔のコミケでは常連だったので、喜んでくれた。

実際、コミケに出店するにあたり、面倒な書類書きをやりながら、コミケというのが世界的規模になっても、実にアマチュアリズムに徹した運営であることに驚きながら感動した。

コミケに行ったことのない人も、この機会に一度、来てみませんか。ブースにてお待ちしています。たぶん、大混乱で、個別の対応は出来ないと思いますが(笑)

コミックマーケット103(及び今後の開催)のご案内

(2)今後について

本書は、コミケ以後も、一般書籍ルートではない同人誌販売ルートや、文学フリマ、シェア書店など、直接の販売ルートを模索することになる。

雑誌『イコール』創刊0号でも、本書について、著者の浅野耕一郎くんのロングインタビューや、ゲームクリエイターのStaくんの書評などが掲載されている。

その他、詳しい進行状況は、以下で案内していきます。

田尻智・監修「ゲームは『動詞』で出来ている」案内サイト

新しい革袋には新しい酒を。
時代を巡る出版の新しい構造の中に、新しい酒をどんどん作っていきたい。

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