自分の考えと違う人がいる。議論になれば敵対する。対立が深まる。しかし、なぜ対立するのか。それはいつか、ほんの少しでも和解の可能性があるからだ。いつか、対立する概念を止揚して、新しい理解にたどり着くかも知れないと思うからだ。相手を殺害するために議論をするのではない。

　テロに倒れた政治家の死に際して、因果応報とか、ざまあ、とか言ってる人たちは、最初から相手を殺戮するために議論をしていたのか。テロは、議論を中断させ、もしかしたらいつか和解出来るかも知れないという未来を喪失させてしまった。

　許せないのは、人の死を利用して自分の力を誇示しようとしたり、You Tubeのアクセス数を増やそうとする連中だ。ガーシーは、予定の生配信を中止した。今はただ、私たちの「可能性」の死を悲しみ、明日から、また、やるべきことを進めていくことを確かめることだけだ

批判はしても否定してはいけない。
嫌悪はしても軽蔑してはいけない。

　謹んでご冥福をお祈りいたします。