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コミケの源流と図書館の未来

 コミケの創始者である米沢嘉博くんが亡くなって、膨大な資料は、明治大学が引取り「米沢嘉博記念図書館」として、保存されている。ここには、表には現れなかったが、まんがを支え、広げてきたカルチャーの証拠が保存されている。

「米沢嘉博記念図書館」

 僕も同じような時代にサブカルの世界で呼吸していたので、米沢くんとも会ったことがあるが、彼は、時代のコレクターであり、たまたまその大きなテーマのひとつががまんがであったということだ。

 手塚治虫さんや水木しげるさんなどの大物マンガ家は、個別の記念館で歴史が保存されているが、B級や草の根の動きは、インターネットの時代でも消えてなくなる。僕は戦後日本のB級と呼ばれていたマンガや小説などこそ、電子書籍でアーカイブされるべきだと思っている。著名な作家は、旧来のシステムで保存されていくのだから。

 この記念館で、以前に真崎・守が講演をやったので行ったことがある。以下は、「コミケの源流」という企画展示である。

米沢嘉博記念図書館|コミックマーケットの源流 企画展示 - 明治大学

 僕は、COM(ぐら・こん)からしか分からないが、虫プロにいて、COMで峠あかねの名前でまんが評論を書き、ぐら・こんを進めていたのが、真崎・守である。

「ぐら・こん」以後のミニコミや同人誌など(2)という資料があるが、ここに保管されている「まんがコミュニケーション No.1」で、20歳の僕は、真崎・守と出会った。この資料は、僕が、明治大学に寄贈したものである。

 全国の図書館の建設が行われている。ツタヤがレンタルビジネス以後の新しい事業として、図書館コンサルに入っているようだ。しかし、既存の図書館をただドレスアップするだけで、新しいものが生まれるとは思えない。インターネットのデータベースの時代に、書店で売ってる本だけを並べても、あまり意味がないと思う。

 図書館については、仁上幸治(図書館サービス計画研究所)さんとは、30数年来の友人で、具体的な企画がいくつか持っている。

 僕は前著「森を見る力」で、これからのビジネス「銭湯」と「農業」だと書いた。「銭湯」とは、例えば「情報銭湯としての図書館」である。

 ということで、来年からの本格的な「21世紀構築プロジェクト」に向けて、自分の過去の企画を整理する日々である。プロジェクト・スタッフは、いつでも募集中である。たぶん、儲からないが(笑)

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橘川幸夫

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橘川幸夫

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