ツタヤ図書館の本質的な問題。

ツタヤ図書館の暴走ぶりが、各地で騒がしい。山口県周南市の図書館のリポートは、いろいろな問題が垣間見える。

ツタヤ図書館が152万円でダミー本3万5000冊を購入計画 「人をバカにした話」と憤慨も

 ツタヤ図書館を推進する人と批判する人は、論拠そのものが違っていると思われる。批判する人は、これまでの図書館の秩序から大きく逸脱するツタヤのやり方に怒っている。旧来の良識的な図書館人は、図書館が目的であり、よりよい図書館を目指して生きてきたのだろう。それに対して、ツタヤにとって、図書館は手段でしかない。現実として、ツタヤのビジネスモデルは、公共の予算を使って、ブックカフェを作り、そこでの飲食の売上で利益を稼ごうとするものだろう。ビジネスが目的なのだから、古本買おうが、ダミー本を買おうが、関係者の良心は少しも痛まないだろう。

 だから、ツタヤの方法論を、旧来の図書館人の立場で批判しても、相手の心には届かないだろう。問題は、別のところにあると思う。それは、ツタヤ図書館が公共の資金を使って建設されているということだ。

 このリポートによると「国土交通省管轄の『都市再生整備計画事業』がそれで、市議会関係者によれば、土地代と既存建物解体費用を除いた総事業費約33億円のうち半額の16億5000万円が国の補助金だという。その施設の半分の空間を占める図書館には、少なくとも約8億円以上の国費が投入されているとみられている。」

 「森友学園」「加計学園」「もったいない学会」など、この間に問題になっている事件は、すべて、国費が使われている。政府は、日本が巨額の借金があり、消費税の増税は避けられないと宣伝している。しかし、どうも、国には巨額の予算があり、それが、本当に適正に使われているのか、不明になってきている。敗戦で国土が焦土になった時代であれば、税金は、効果的に復興のための建設予算に使われてきたことは分かる。しかし、豊かな時代になった70年代以後、このような建設は本当に必要なのだろうか。借金で首がまわらないはずの行政が、高層の庁舎を建てたり、箱物行政に相変わらず巨額の費用を支出している。その分を節約すれば、増税どころが減税も可能になるのではないのか。少なくとも、新しい建設はストップしたり、国有地を適正な値段で売却して、借金を減らせよ、と思う。

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橘川幸夫

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橘川幸夫

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