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時代の気配を感じる情報2018/01/16

世の中の動きで、橘川がちょいと面白いと思ったものを紹介します。

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Instanaのオフィス
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Instana Japanの長尾さんが来社。長尾さんは、20年近く前にサンマイクロの役員だった頃に知り合って、かなり長い。今は、アメリカに本社のあるInstanaという、アプリケーション・パフォーマンス監視(APM)のシステムを開発・運用している会社の日本代表。

コンテナなど次世代アプリ向けのAPM、機械学習を装備した「Instana」が登場

 今は、大型のシステムでも、小さなアプリ(マイクロサービス)のネットワークで動いていて、それの監視システムである。このソリューションも面白いが、長尾さんの名刺を見たら住所がない。日本法人は一人でやっていて、オフィスがないらしい。アメリカの本社もオフィスがなくて、ネットで連絡とりあっているようだ。開発室だけは場所が必要だが、その他は、ネットで充分。上の記事にも出ているが、「私たちは、クライアントの会議室がオフィスです」(笑)という発想は素晴らしい。

 日本は、ちょっと成功すると、不動産に投資して、それをブランドにしたがるが、時代に逆行しているな。ヒルズ族ではあるまいし、成金根性が情けない。渋谷にオフィスビル群を作っているが、一体、これからの社会がどうなるのか分かっていてやっているのだろうか。新しいオフィスビルを作って、そこに大企業が入れば、これまでのビルが空きになるだけだ。それを埋めるようなベンチャーは、これからは、オフィスレスになるだろう。

 東京はとにかく家賃が高い。個人の住宅でも、小さな店舗でも、東京に住む人は、家賃と税金払うために仕事している。しかし、家賃を支払う先の大家さんは、多くは、生活に苦労してるわけではなさそうで、優雅に暮らしていながら、若い世代に高額の家賃を押し付ける。いつか、破裂するよな、こんな都市構造。

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ギークハウス
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 昨年の年末に、ギークハウスのオーナーたちの会合に、なぜか混ざっていた。恵比寿にあるギークオフィスに日本各地のギークハウスをやってる人たちが10人ほど集まって報告をしていた。

 ギークとは天才プログラマーのことだが、phaさんが始めたギークハウスという名のシェアハウスがものすごい勢いで広がっているようだ。知らなかった。凄い動きだ。

 千葉のギークハウスをやってる人の報告が面白かった。千葉の大網の一軒家に、10人ぐらいで住んでいる。家賃は光熱費を入れて一人15000円。やっすい。内部で喧嘩もあるけど、15000円で生活してしまうと、なかなか他の場所に移れないようだ(笑)。

 今度、引っ越しするようだ。千葉の田舎なので、最初は地元の人も怪訝な顔してるが、そのうち、仲良くなって野菜もらったり、良い関係になる。そこまでは良いのだが、更に仲がよくなると、近所のおばさんが説教してくる。「若いもんは働かなければダメだろう」と。しかし、彼らは、プログラマーやwebデザイナーたちなので、徹夜で仕事をしているのだ。「いや、みんな働いていますよ」「嘘、つくんじゃない、誰も会社に行ってないじゃないか」「-----」(笑)

 今度、伊豆の方に引っ越すようだ。これがまた面白い。大手のゼネコンがバブル時代に開発して、崩壊した別荘地に行くと、1軒80万円ぐらいで家が買える。それを買ってみんなでリノベして住むのだ。何がよいのかというと、「別荘地には、田舎のコミュニティがない」のである。

 地方活性化で、都会から田舎に住み着いて頑張っても、うまく行きだすと、地域にいじめられたり、ひどい場合は成果だけ取り上げて、頑張った都会人を追い出すというようなケースもあるようだ。地域活性の重要拠点は、地域に溶け込むとより、崩壊した別荘地だな(笑)

 夕張のギークハウスの人の報告も面白かった。札幌でパソコン関係のイベントがあり、そこに行った仲間と帰りに、夕張でメロン食べようと寄った。知らない場所に行くと、役所に行って「何か良い空き物件ないですか」と聞くことが流行りのようだ。そこで、物件を紹介してもらい、ギークハウスに。入居者は、ネットで、ギークハウス夕張がオープンというと、すぐに集まるみたい。ブランド化しているのだろう。

 多くの住人は、引きこもりやニートなので、彼らは、なるべく、地元から遠くに離れたいようなのである。近いと、知り合いに会ってしまうから。なんだか、凄い動きだ。

ギークハウスプロジェクト

全国に広がるギークハウス

 限界集落からも、以下のような動きが日本中から聞こえてくる。

引きこもりから地域の担い手へ!!奥山の限界集落にシェアハウス開設!

 ニートの支援活動を1999年からやっていた、ニユースタートの、二神能基さんは「ニートは、究極のスローライフだ」と言っていたなあ。スローライフの本格的な活動が始まっているようだ。

特定非営利活動法人 ニュースタート事務局

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野原のミュージアム
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長尾さんの故郷である、岐阜県の下呂温泉の近くで「野原のミュージアム」をやっている、
二村 ナナ子さんも来社。こういう空間・場所が、日本各地にあって、新しい動きが胎動している。

野原のミュージアム

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丹波未来フェス
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ということで、昨年の京都に続いて、丹波で未来フェスがあります。
目的もテーマもなく、人が集まるのは素晴らしい(笑)
生活って、本来は、目的もテーマもないものなのだ。

心のおもむくままに。

丹波未来フェス

僕もなんだかよく分からないまま、丹波に行きます。
丹波で会いましょう。

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