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サプールをめぐる冒険 第2話(エチオピア昼の巻)

30分以上遅れて成田を出発したエチオピア航空ET673便は、経由地の仁川空港でも出発がだいぶ遅れ、エチオピア・アディスアベバのボレ国際空港に到着したのは予定よりも2時間近く遅れた9:30過ぎでした。

これはある意味で予測どおり。
最初の予定ではエチオピアには入国せず、すぐに乗り換えてコンゴに向かうつもりでした。しかしアディスアベバでの乗り換え時間はわずか1時間半。
「おそらくディレイして乗り継げない」という仮説は現実に。コンゴ行きET861便の出発時間はすでに過ぎていました。やはり先輩のアドバイスを聞いておいて良かった。

飛行機から地上に降り、待機していた送迎バスに乗り込んで移動。空港の建物の中に入って早足でイミグレを目指します。するとココで一つ気になることが頭を過ります。

エチオピア航空は8時間以上24時間以内のトランジットが生じた場合、ビザなし(厳密にいうと無料トランジットビザ)で入国が出来て、なおかつエチオピア航空がホテルまで用意してくれるというサービスを提供しています。
事前にそのことを知っていたので、ディレイして到着した時はもしかしたらトランジットビザが出るかもという思惑もあって、事前にビザは取らずアライバルビザにしたのです。
エアの到着時間と明日の出発までの残り時間を計算してみたところ、現段階ですでに滞在時間は23時間ちょっと。可能性は充分あるな。
ということで、せっかくだから試してみました。

まずはイミグレ(1階)に降りるエスカレーターの手前にあったエチオピア航空のトランジットビザカウンターに立ち寄り相談してみます。


最初は順調に手続きが進むも、「もうホテルは取ってあってそこに泊まるから、そっちでホテルは用意しなくていいよ」と言うと、「それだとダメ。発券できない。下でアライバルビザ取って。」とスタッフ。
やっぱりそうか。まぁ仕方ないよな、と思いつつ素直にアライバルビザカウンターの職員のところに行くと、今度は「君はトランジットビザだよ。24時間以内だろ?上に行って貰ってきて。」と言われ、また上に。

「なんかさ、下にいったら『君は上でビザを貰え』と言われたよ」と、今度はさっきとは別なスタッフに話しかけてみる。すると他のスタッフもやってきて何やらミーティングがスタート。
スタッフ同士が話す現地語の会話がまったく分からないのであくまで僕の予測ですが、
「なんかよぉ、ホテルはもう自分で取ってんだしけ。」
「いやどーも。したっきウチらのビザは出せねーべよ?」
「んだっぺ?!んだげっどもよ、下の職員に上行っでビザ貰ってこーって言われだらしいがら、まだこっちさ来たんだっぺよ、コレ。」
「いやどーも。」
「どーすんだがコレ?オレわがんねーがんな、こんなのよぉ。」
「もうアレでいがっぺよ、そごら辺の適当なホテルの名前書いでビザ出っしゃえばいがっぺ。あどはオレも知んねー。この日本人アレだど、おそらく金ねーがらビザ代払いたくねーんだっぺよ。」
「んだよ、金ねーんだよ。ケチだどなぁ。ケツメドちっちぇーどコレ。」
「かーぁ、こんなにガリガリでよ。かわいそうだどなぁ。ははは!」

ということで、最後は謎の笑顔でビザを出してくれました。
これこそが、ガリガリな僕を不憫に思う優しさで出来た、愛情たっぷりのエチオピア製トランジットビザです。

愛情を貰った僕はすんなりと入国審査をパス。そして本当ならば外貨の持ち込み申告をしなければいけないところも、あまりにガリガリなおかげで素通りしてしまい、そのまま到着ロビーに出てしまいました。

何はともあれ、ビザ代50$が浮いたのでちょっとだけラッキー。
(しかしココで浮いた50$は次のコンゴで無残にも、、、)
その代わり、出るまでにだいぶ時間がかかってしまったので、急いでホテルの送迎ドライバーを探すも見つからず。近くの人に「Yober Hotelのドライバー知らないか?」と尋ねる。すると「あそこに行け」と指をさした先にカウンターらしきものがあったので行ってみると、全然違うホテルのコンシェルジュサービス。そこのお姉さんが親切にYober Hotelに電話をかけてくれ、ドライバーの待機場所がどこかわかったのでお礼を言ってようやく外へ。

アディスアベバのボレ国際空港。通路が工事中で資材の置き方が雑でした。

空港を出てすぐのパーキング。

ということで、昼前にようやく今日の宿泊先である「Yober Hotel」に到着しチェックイン。

(↑コレはBooking.comからお借りした写真です。)

こっちは正真正銘、僕が泊まった部屋。ベリーナイスでした。
バックパッカーさんのブログをいくつか読んでると、よく「エチオピアの安宿はダニが半端ない!」という話が出てくるので、ホテル代は一切ケチらず(それでも日本のビジネスホテル並みの料金)、かつなるべく新しくてキレイなホテルを選びました。

チェックインの時、ホテルのマネージャーBelayさん(事前に空港送迎を依頼した際にメールで何度かやりとりをした相手でした)から、
「この後何も予定がなければ、午後から僕が2時間ぐらいの観光ガイドをしてあげるよ」との提案が。
「いいね!ガイド料はいくら払えばいい?」と聞くと、
「No,No。そんなの要らないよ。問題ない。」とめっちゃ優しい回答。
ここはお言葉に甘えてガイドをお願いすることに。ひとまずホテルの近くの銀行でドルをエチオピアブルに両替し、出発まではロビーで一服しながらホテルのWifiにスマホを繋いだりFBに投稿をして待機。

そしていよいよBelayのプライベートガイドがスタート!

エアポートロードを空港とは反対方向に向かう。Mescel Squareというでっかい広場(兼バスターミナル)で宿泊者を降ろし、その後に向かったのは、、

エチオピア国立博物館!(写真はスカイチケットから拝借)

なんと言ってもコレ。その名は「ルーシー」
エチオピア北東部で発見された318万年前の化石で人類の祖です。

エチオピアの王様や貴族の衣装なども展示されています。

この作品のアーティストがわからなかった。もし知ってる方がいたら教えてください。

他にも陶器や農耕に使った道具、青銅器、王様が座るようなデカいソファからイタリアとの戦争、そして現代アートまで、エチオピアの歴史と文化が凝縮されています。旅で訪れた国の歴史と文化を知るというのは大事ですね。

ちなみに僕はこの後メルカド(アディスアベバの超デカいマーケット)に行ってみたかったのですが、翌日がちょうど聖金曜日という祝日らしく、とんでもない数の人で溢れてるから今日は行かないほうがいいよ、と言われて断念。(後日ナイロビのJICA事務所で昔エチオピアに住んでた方に聞いたところ、この日のメルカドは日本でいう大晦日のアメ横並みだそうです。)

ここで「note」にUPできる写真の容量がいっぱいになってしまったらしいので、続きはまたエチオピア夜の巻で!

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アオキシゲユキ

シートメタルデザイナー。金属製蝶ネクタイ「Metal Butterfly」プロデューサー。(有)日青工業専務取締役。家具ブランド「mills ends」や異業種連携プロジェクト「W.I.T」など他企業とのコラボが得意。サプールに会う為にコンゴ共和国に行ったサプール系日本人です。

”国際系” note まとめ

This magazine curates notes relating to stuffs between globalness and localness.
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