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“No Turning Back”

こんにちはRictです。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
自分は性懲りも無くメタルを聴いています。
今日は、Sable Hillsが先月リリースした新曲
”No Turning Back”について話します。
聴いてない人はまず聴いてください。
話はそれからです。


楽曲について

“No Turning Back”は速攻で出来上がった曲で(曲が短いから当然っちゃ当然)、無心でライブでのノリだけを考えて作りました。
ゆえに細かいことはほとんどしてません。シンプルの極み。無駄を削ぎ落として必要なパートしか入れていません。曲は3分もありませんがモッシュ、ステージダイブ、シンガロング、サークルピット、2ステップ、マジで全部できます。やってください。そしていわゆるメタルコアっぽさ、Sable Hillsっぽさはわりと少なめだと思います。途中BFMVのThe Poison系のリフが登場してメタルコア老人がニヤケそうな箇所があるくらい。
ちなみにアルバム曲の中でも異色な方の曲です。

いきなりクリーンボーカルから入って一瞬真顔になった人たくさんいると思います。みんなをドン引きさせたくてやりました。CyhraのKarmaという曲のイントロが異常なピコピコサウンドでメタラーたちが絶望したところいざ曲が始まったらメタルすぎて最高だった、みたいなやつをやりたかったんですね。実際、サウナキングさんがシャウトし始めた時これこれってなったと思います。

話を戻すと、
この曲においては2010年代のハードコア/叙情ハードコアバイブスをイメージしていて、ピンポイントで言うとHundredthの2nd、Your Demiseの4th、The Ghost Insideの2ndあたりがたぶん影響元です。
リフとかメロはSable Hills的メタルに置き換わってるのですが、曲の流れとかドラムの感じとかは結構親和性を感じ取ってもらえるかと思います。
“Odyssey”の回でも言いましたが、ライブで映える曲を作りたい思いがあったので、2015年のBloodaxe Festivalで見たHundredthに思いを馳せながら作りました。あの時のライブは凄まじかった。
ブレイクダウンは完全にHatebreedです。それでしたかない。いつかUnearthのTrevorがHatebreedのJamyのポッドキャストでSable Hillsのことを話してくれてて、HatebreedブレイクダウンにTrevorの声乗ってたらクソヤバそうだなーと思って作りました。実際ハマりすぎてました。ボーカルフレーズもかなりUnearthっぽくしたので、間接的に両バンドが夢の共演をしているわけですね。オタクはこれわかってくれそう。

歌詞について

この曲も自分が歌詞を書いたのですが、”Odyssey”同様に自分の意思みたいなものを書いてます。夢を追うこと、つまりバンドで音楽をやるっていうのは、普通の人生を捨てることになるっていうのを常々感じています。楽しいことより大変なことの方が圧倒的に多い。普通に生きてたら経験することのないようなプレッシャーと戦わなくちゃいけないし、忙しい時は生活の全てを音楽にコミットしなくちゃいけない。ゲームも半年くらいしてないし死んじゃいますよもう。ただそうしてでも見たい景色があるし、やりたいことがある。だから普通の人生を送るっていう選択肢はもう振り返らない=No Turning Backってわけです。まぁもともとそんな人生を送るつもりはなかったですが。バンドじゃなくても夢を追うって大変な場合が多いので、そういう状況にいる人に刺さってくれたらいいなと思ってます。

feat. Trevor Phipps from Unearth

メタルコアスーパーレジェンドにfeatしてもらいました。ただのメタルヘッズだった時から今までUnearthを聴きすぎている身としては信じられない話です。なぜこのタイミングで、なぜTrevorなのかっていうのは、Sable Hillsをそこそこ追ってる人ならわかると思いますが、以前Unearthと国内外でツアーしたことに起因します。自分は音楽的にもマインド的にもUnearthからの影響を相当受けているし、一緒にライブできたのは涙出るくらい嬉しかったんですが、向こうもその時にすごく気に入ってくれて、固いフレンドシップが生まれました(よく日本人が言うバイブス高くなったみたいなのじゃなくてかなり温度感高めで)。台湾のメタルバーみたいなとこで、異常にアツい話をされたのが記憶に新しいです。あの世代の人は、やっぱりメタルコアが段々とメタルとハードコアの純度が薄まっていったことに対して寂しく感じていて、俺らみたいな鉄分全開のメタルコアがこの時代に突然現れたのが嬉しかったみたいです。早くライブでもfeat実現させたいな。

なぜリリックビデオ?

アルバム発表してから一向にMVを出さずにもったいぶっている我々ですが、今回はSable Hills史上初めて(?)リリックビデオを作ってみました。10年前くらいはリリックビデオしかないんじゃないかってくらい流行っていたイメージがありますが、それからしばらく見なくなって、最近またチラホラ出始めましたね。
久しぶりに直球すぎる歌詞とシンガロングを入れたんで、ライブで歌えるようにという意図です。曲名を連呼しまくるので、歌詞見なくてもわかるわいって言われそうな気もしますが一応ね。
ビデオのイメージが少しメタルよりもハードコアパンクス感があるのもそういうスポーティなノリ方をしてほしいという意図です。

総括

俺は曲を作る時、結構色々考えて作ることが多いですが、今回は本当にノリと勢いで作ってます。頭で考えるよりも体で聴いてください。そしてライブに遊びにきてください。この曲はライブでやることしか想定していないので、ライブに来て聴いてもらわないと作った意味がありません。

もう今週に差し迫ってますが、
3月16日の恵比寿リキッドルームでのCrossfaithとのツーマンで初披露します。ここまで読んでるということはすでにチケット購入済みか、行こうか悩んでいるかのどちらかかと思いますが、ぜひご来場お待ちしています。歴史に残る1日になるので、とびきり期待していただいて大丈夫です。
ちなみに重大な発表も控えています🤫

また新しい曲がリリースされたタイミングで書きたいと思います。最後まで読んでくれてありがとうございました。

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