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ドル箱でも離れ小島路線を維持するのは大変だ

先日ツイッターを散歩していたら横浜市営バス75系統(相鉄鶴ヶ峰駅南口~くぬぎ台団地・介護施設くぬぎ台)が2021年10月1日より相鉄バスへ移譲されることが判明しました。

75系統が走るくぬぎ台団地は東海道新幹線を挟んだ高低差のある場所にあり昼夜問わず路線バスが必要不可欠な団地で私も何度か利用しましたがお昼過ぎでも立客が目立つなと思っていましたが突然の民営移譲にはびっくりしました。

ただこの路線は横浜市営バス保土ヶ谷営業所所管路線で唯一どの路線とも接してない離れ小島路線で実車走行よりも回送距離が長く、運転士さんの食事休憩も営業所ではなくくぬぎ台団地折り返し所にある休憩施設で休憩するなど様々な問題点もあり今回並行して走る相鉄バスへ民営移譲という形に至ったのではないかと思われます。

今回の移譲で見えたのは営業係数(100円の営業収入を得るのに、どれだけの営業費用を要するかを表す指数)ダントツのドル箱路線であっても離れ小島路線を維持する難しさを改めて突きつけられたと言っても過言ではないところです。

川崎市営バスでも昨年まで溝06系統(井田営業所・溝口駅~向ヶ丘遊園駅)が上平間営業所の離れ小島路線でしたが75系統同様回送距離の兼ね合いもあり近隣の井田営業所(神奈川中央交通東に管理委託)との共管を経て昨春に井田営業所へ全面移管され離れ小島路線では無くなりました。

都営バスもはとバス委託の支所を中心に離れ小島路線が多いですが1時間くらいの休憩(都営バス用語では食入という)は起終点近くの直営営業所か折り返し所で行うことが多く離れ小島路線であっても比較的維持するのが容易であるのは確かです。



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