特集:EOT第3章覇者、六角電波
2018年5月、EOT第3章の頂点は、関東のあらゆる大きな大会を制覇してきた男、六角電波が手中に収めた。
あの興奮の出来事から1年が経過し、今度はタッグルールで再びEOTの頂点を争う戦いが始まろうとしている。
そこで今回我々取材班は、前回大会を制した六角電波さんをより深く掘り下げるべく、独占インタビューを刊行させていただいた。
特集:EOT第3章覇者、六角電波
〜「最強」の大喜利に迫る〜
取材日は3月某日。
六角電波さんには、仕事終わりに取材場所である渋谷までお越し頂いた。
EOT取材班からは主催のばらけつが聞き手役として、大喜利観戦記者の鵠が記録係として同席し、3名での会談となった。
————EOTディフェンディングチャンピオン、六角電波さんです。本日はよろしくおねがいします。
六角:よろしくおねがいします。EOTで優勝したのも、今まで支えてくださったコーチの皆様やファンのみなさまの声援のおかげです。大きな怪我も乗り越えてね……
————心にも無いことを……。ええと、まずEOTでの六角電波さんなのですが、毎回名前を変えて参加していますよね?
六角:第1章の時は、ばらけつさんに「首もげ太」で出てくれと言われたので出たんです。
第2章の「西行妖」に関しては、使ってみたかったというのと、幽々子のティーシャツを着ていきたかったのであの名前にしました。
僕はネイノーという名前もそうだし、六角電波という名前にもしっくりきていないので、できるだけ別の名前を使いたいと思っているんです。
それで色々名前を変えていたんですけれど、第3章では本ハンドルネームである「六角電波」で、退路を絶ったかたちで出場していました。
————六角電波さんといえば、第1章から出場していて、その全章で予選突破している点もすごい成績ですよね。
六角:大きい大会にはできるだけ出たいと思っているので、第1章から出ていましたね。
予選の突破率については……加点が得意なので。誰かから言われたんですが、東京加点三銃士というやつですね。
スパーリングでも全て本戦に進んでいるので、あのルールで負ける要素はないですね。
僕は第1章からの出場した予選全てで一本を獲得し続けているという記録が、全出場者の中で唯一継続しているので、第3章ではそれを途切れさせないことを目標にやっていました。
「あけおめ戦隊ガンタンジャー」のお題の時は最初見たときは得意なお題かと思ったんですけれど、全然一本が取れなくて焦りました。
————第1章の方から、EOTの振り返りをお願いいたします。
六角:第1章は予選から苦しんでいたんですが、本戦トーナメントの初戦では、田んぼマンとの松崎しげるお題で1ウケもしないで負けました。
第1章を観た時点で、僕には優勝は無理だと思いました。
EOTは、絶対に下の順位から上がってきた方が印象的に強いルールです。
大喜利界では『今までずっと勝ってた人よりも、新しい人に勝って欲しい』というドラマが求められていますから。
だからそういう意味でも、僕には優勝は絶対に無理だと思っていました。
————第2章の時はいかがでしたか。
六角:第2章の時も、本戦でオフィユカスと当たった時点で負けると思っていました。
オフィユカスとは笑いの量が五分でも負けるだろうし、6:4くらいでも多分ダメだろうと思っていました。
実際のところでは笑いの量では拮抗していましたけれど、拮抗したら負けるだろうなと思っていたし、実際その通りの結果になりましたね。
————そして第3章を迎えるわけですが。
六角:第3章は予選は通りたかったけど、優勝する気はあんまりなかったです。気合も入ってませんでした。
なんだったら予選の全お題での一本獲得ノルマを達成した時点で、満足していました。
ただ、予選終わった後の集計時間中に羊狩りに『ボーダーラインくらいじゃね?』と言われて、それに対しては『そんなわけあるか』と思いましたね。
————見事予選を突破して、初戦はかさのばさんが対戦相手でした。
六角:本戦でかさのばさんと当たった時点で、自分はこれで終わりかなと思いました。
新人のかさのばさんがベテランを倒すという意味でも、わかりやすいドラマですからね。
予選ルールの加点は強いし実績もあるので、ドラマ的にはかさのばさんには勝てないんです。
ですがあの時は、たまたまかさのばさんの苦手なお題に当たったので、運良く勝てましたね。
————続く本戦2回戦は、永久保存さん。
六角:1答目で永久保存さんがウケていて「これは決まっただろう」と思って気楽にやっていたんですが、向こうがそこから上がってこなかったんです。
おそらく、永久保存さんがあの1答だけで終わっていたら、多分永久保存さんの方が勝っていたと思います。
————そして準決勝では、闘魂チャンスさんが相手でした。
六角:闘魂チャンスさんこそ、あの大会の主人公みたいな空気でしたよね。闘魂チャンスさん、EOTの寵児じゃないですか。
だから自分としては、まあここまでだろう、と思っていました。
それまでの大会でも、第1章では都さんとか、第2章俺スナさんとか、優勝候補がベスト4で負けていたんです。
それもあって、自分もここまでかと思っていたんですが……
準決勝のお題を見た瞬間、それがめちゃくちゃ得意なお題だったので、「これは優勝できるかもしれない」とその時に初めて思いました。
————昔話のバトルロワイヤルのお題でしたね。ビートたけしの回答が印象深いです。
六角:ビートたけしの回答はけっこう序盤に思いついていたけれど、絶対ウケると思ったので、温存していました。
ただ、闘魂さんが横でウケているのを見て、「ビートたけしはとっておくと先に使われるかもしれない」と思い、そこで焦って出しました。
————六角電波さんは、よく思いついた回答を後半まで温存されていますよね。
六角:絶対にウケるという確信が持てる回答が思いついた時は、後のほうに残していますね。
でも、普段は思いついた順に出していますよ。
————そして、決勝戦。対戦相手はCRYさんでしたが……この試合では、羊狩りさんもかなり興奮したMCでしたね。
六角:今だから言えると思うんですけれど、やりながら、羊狩りの悲鳴は利用できると思っていました。
回答を4〜5個ぐらい出した後、羊狩りさんに悲鳴を上げさせるためだけに、回答は特にまだ思いついていなかったけれどとりあえずペンを動かしていました。
お客さんからしたら、まるで僕がすごいことをしていたように見えたと思います。
————勝負師というか、イカサマもやるぞみたいな?
六角:準決勝からは勝ちにいきました。1万円、急に欲しくなったので。
それまでは、「僕はええやろ」と思っていたんですけどね。
優勝コメントは、決勝戦の3分間が終わる頃にはもう考えていました。
あっさり勝ってしまったような気はしましたけど、大きくガッツポーズしようと思っていました。
優勝決まった時の僕の喜び方ってかなり大きな動きだったと思うんですけど、なぜかというと自然に出たものではないからですね。
大げさに喜んだ方が、負けた人も報われるかなと思いまして。今だから言えることですけれど。
————それまでのEOTと比べても、第3章は印象が違う気がするんです。
おもしろかった、おもしろかった、という印象が続く中で、第3章だけは「怖かった」が残りました。
六角:ドラマも無かったですしね。
————でも、それはそれでドラマの1つだとは思います。
六角:第2章はおもしろかったけれど、準決勝の時点で、会場がいい女とオフィユカスの空気になってしまっていましたから。
————EOTの本戦では、戦ってみていかがでしたか?
六角:タイマンだと相手の回答は1つ訊いていればいいし、場の流れも読みやすいので戦略も立てやすいですね。
タイマンだとこのままいったらどっちが勝つかわかるし、大体の票差もわかります。
第3章の時は、決勝は10-0で勝ったと思ったし、闘魂さんは9-1で勝ったと思っていましたし、感覚は間違ってないと思います。
————EOTで優勝して、なにか変わったことはありますか?
六角:プロップス変わりようがないでしょう?
今の悩みとしては、目標が無いということなんですよね。
関東の大きな大会は、全部優勝してしまったので。
————そのうち、飽きて居なくなるパターンですね。
六角:EOTのルールはかなり苦手なジャンルだと思っていたので、もう少し楽しめるかなと思ったんですけどね。
遠征を勝つまでやるのは大変なので省きますけれど、関東のでかい大会に絞ると、もう優勝していない大会が無いんですよね。
————いろんな大会を優勝してきた中で、EOTもついに手中に収めてしまったと。
六角:EOTに関しては、テクニックだけで勝った感じがあるんですよね。
なんだかんだ、以前に地獄大喜利で優勝した時とか、喜利の王の優勝の時というのは、めちゃくちゃ調子いいという感覚があったんですけれど。
EOTは予選からう〜〜ンという調子だった中で、準決勝で得意なお題が来て。
そして決勝は好きなタイプのお題だったので手癖でやっていたら、そのまま優勝した……みたいな感じだったんですよね。
————前から気になっていたことがあるのですけれど、六角電波さんってそんなにヒールキャラでしたっけ?
六角:自分の大喜利界での立ち位置が無くてですね。
喜利の王の少し前の辺りから、この感じをやり始めたんです。
————喜利の王で優勝した時は、「お前らは雑魚より弱い」と優勝コメントを残していましたね。
六角:あの優勝コメントは考えていたんですけれど、それから先は、何も考えずともヒールコメントを出せるようになってきました。
ただ、僕はどうやってもヒールにはなれないので。
————どちらかというと、向かってこられる側ですよね
六角:虎猫さんとかと違って、自分は感情のない大喜利をしているんです。
大喜利のプレイヤーをラッパーに例えるグループLINEがあって、そこでの僕はGADOROが当てはめられているんですけれど、GADOROのキャッチコピーが宮崎産キラーマシンなので、伏線を回収されたなと思っていました。
————EOTに限らず、大喜利全体の印象としてはいかがでしょうか。
六角:今は大喜利行き詰まり時期になっていますね。
オオギリダイバーも手数だけで勝ちましたし、大喜利魂についても60点くらいの出来で優勝した感じがします。
今年に入ってからは、大会の成績だけを見ると決勝行ったりしてるんですけど、会場を揺らすようなデカいウケを出せていないんです。
超加点スピードスター杯では最高点は8点(64ポイント)しか出せていなしい、オオギリダイバーも5点を出していません。
自分で納得いく回答すらも、出せていないんです。
人にしがまれもしないし、自分でしがめるものもない。そんな状態なんです。
今は完全に大喜利としては暗黒期なので、第4章での相方となる謹製さんにも迷惑かけたくないと思っています。
なので、自分は2問しか出ないかもしれませんね……。
————少し話は変わりますが、大喜利を始めたきっかけというものは、なんだったのでしょうか?
六角:高校1年生の時にネットサーフィンをしていて「ごりらのざれごと」というサイトを見つけたのがきっかけですね。
そのサイトで行われていた大喜利企画がめちゃくちゃおもしろくて、ログを全部見ました。
そこからリンク集を踏んだ結果、ネット大喜利という文化を知り、投稿を始めたんです。
当時の見れるだけの過去ログも見まくって、ネット大喜利でウケる文脈が分かる状態から投稿を始めていました。
最初に投稿したサイトは小さなサイトだったんですけど、初投稿で1位を獲って、それが最初でしたね。
————六角電波さんは、ネット長文の人がよく利用していたチャットにも出入りしていましたよね?(※注1。ネット長文とは、ネット上に漫才やコントなどの台本を投稿する文化のこと。六角電波さん始め、蛇口捻流さん、オフィユカスさんら歴代EOT王者、ばらけつ、星野流人ら運営などもネット長文界隈からネット大喜利へと流れている)
六角:そうでしたけど、ネット長文自体はやってないですね。自分でもなぜあのチャットにいたのか、よく覚えてないです。
当時全ての大喜利サイトに投稿をしていたので、ネット長文界隈で使われていた大喜利企画の、ボケ掲示板から辿ったのかな?
————六角電波さんは、他人の大喜利についてもよく見ていますよね。
六角:大喜利は、自分で回答するよりも、人の回答を見るのが好きなんです。
最初に始めた時から、「俺はおもしろいんだ、絶対ウケる」という感じがまったく無くて、どちらかというと、今でいうところの「キョロ充」でした。
ネットの大喜利がめちゃくちゃおもしろい人たちに近づいてみたい、というところから始まっているんです。
生大喜利って小技とか努力とか運とかでどうにでもなる部分もあるんですけれど、ネット大喜利ではそんな小細工は通用しないですからね。
自分の実力を考えた時に、ネット大喜利では、上位30%にも入らないと思います。
————生大喜利を始めたのは、「大喜利天下一武道会」からですか?
六角:そうですね。ジュニアさんという、今宮崎県にいるんですが、当時東京に住んでいた友人がいて、その人から誘われました。
当時エントリーしていた人たちの中には、知ってる人がほとんどいませんでした。
ネット大喜利の人はまったくいなかったです。
自分のエントリーした日とは別の日にキルヒホッフさんと虎猫さんが出ていたけれど、それくらいしかいませんでした。
————今、界隈で大喜利をしている人たちが、まだほとんどいなかった頃だったんですね。
六角:特にどの界隈からたくさん来ているとかそういうことでもなくて、「大喜利」だけでググって来た人たちの大会、みたいな感じでした。
その当時のことを思い出してみても、今よりもレベルは低かったと思います。
当時現地で、まだ生大喜利のやり方が慣れていなかったところを、九人の侍さんにフリップの出し方を教えてもらいました。
そのあとくらいに虎猫さんが本格的に生大喜利にハマっていって、ネット大喜利勢を「重力、北京、ナポレオン」とかでグッと生大喜利の方へと流し込んだので、生大喜利のレベルが上がっていったように感じました。
第13回大喜利天下一武道会から、グッとレベルが上がっていったと思います。
第12回のときは、やっとフリップの出し方を覚えた僕が優勝できたレベルでしたから。
————それからずっとネット大喜利も生大喜利も続けているんですね。
六角:生大喜利とネット大喜利って、似てるけど全然違う競技なんです。
将棋とチェスくらい違います。
なので生大喜利とネット大喜利の両方に所属していると、かなり違う勢力図を同時に見ているみたいで楽しいですね。
————主催の話も少しお聞かせください。
六角電波さんは特にたくさんイベントを主催していますが、あれは何か目的があるのでしょうか?
主催するのが好きなのでしょうか?
六角:というのもあるんですけれど、「俺がやらなくてもいいけど、俺がやらないと誰もやらないことが多いから、仕方なく俺がやってる」という感覚です。
僕が主催している大会である『中央杯』を始めたとき、その頃は本当に小規模開催の小さい大会がなかったんです。
僕が天下一を始めた年はみんな「自分が主催する」という発想がなく、天下一の修行会と「大喜利ロマネスク」というライブイベントくらいしかなかったんです。
————あの時代って、修行会に行くかロマネスクに出るか、しかなかったですよね。
六角:大喜利ロマネスクが終わって、小さい大会がなくなって、それで俺が開くしかないと思って中央杯を始めたのが最初でした。
主催は誰とも協力しないで1人でやりました。ルールは、カワシモ杯という関西にすでにあった大会のルールを、そのまんまパクってきていました。
そして大喜利ロマネスクで使っていた会場から調べていって、現在大喜利イベントを主催する際にお世話になっている杉並区の会議室予約システム「さざんかねっと」を見つけたんです。
16人規模で、4回くらいやったような気がします。
————その頃はどんな人がいたんですか?
六角:僕が始めた頃だから、虎猫さんくらいしか今残っている人はいませんでした。あとはほとんど芸人さんくらいです。
二階堂旅人さん、Aマッソ加納さん、清水狸さん、魔王ガルヴァスさん……というような。
————中央杯について、もう少し教えて下さい。
六角:最初は加点ルールでやっていたんですが、何回かやっているうちに、加点ルールだと同じ人が勝ってしまうことに気がついたんです。
そこで「中央杯EX」という大会を開いて、これは24人でやりました。開催にはかなり勇気がいりましたね。
この大会はベストアンサー式のトーナメントで、決勝ルールはベストアンサー入れ替え式の「喜と愛楽」ルールでした。
大会としては盛り上がったと思います。
————今はかなりいろいろ主催していますよね?
六角:ちょっと今は抱えすぎていると思いますね。
難しいお題とじっくり向き合う「解題」もやりたいし、好きなネット大喜利の回答を紹介する「ボケ展」もやりたい。
あとは、声をかけないと来てくれない人だけを集めた大喜利会とかもやりたいんですよね。
天下一でしか見ない人とか、大学お笑いの人とかを集めて。
ただ、とりあえず今は、四季杯が終わるまでは落ち着けないと思いますね。
————主催としての技術はかなり高くなっているのではないかと思います。
六角:主催をよくやってる人の会だからみんなも行きやすい……という信頼みたいなものもあると思います。
自分の主催でいうと、大会のタイムキーパーはほぼ失敗しなくなりました。
主催って時間との戦いじゃないですか。
時間を見つつ、どのくらいまでみんなに大喜利をさせられるのか、みたいなのを考えていかないといけない。
————六角電波さんは、かつて九州で開催されていた「地獄大喜利」を東京で引き継いで主催しています。
六角:今見ても、第1回東京地獄大喜利のメンバーがものすごく豪華だったんです。
第1回のメンバーは、虎猫、PATCH、俺のランボルギーニ、ないとくん、鞘、鉛のような銀、サツマカワRPG、妙子、縁川縁松、SASORIちゃん、ぺるとも、陳味覇……。
そんな中で、鉛のような銀さんが優勝でした。
地獄大喜利に関しては、評判もいいし、ルールの完成度が高いので、これからも継続して開催できればいいと思います。
————最近のご自身の大喜利としては、どういった印象でしょうか?
六角:自分でも贅沢だと思ってるのですが、大会の決勝に行っただけでは満足できなくなっているんです。
なので、これ以上続けると辛いだけなのでは? とも思ってきているんですよね。
EOTでいうならば、ビートたけしくらいのやつを出せていないと満足できないんです。
EOT決勝に対しても、自分の回答で勝った感じはなく、羊狩りの舞台装置で勝ったと思っているので。
EOTは、もうええやろ、と。
————次回は第4章、タッグ戦ということで。率直にどのように考えているかを教えて下さい。
六角:タッグパートナーの謹製さん前回は落ちているので、今回は本戦に連れていってあげたいですね。
それと第1章から継続している一本獲得記録の継続もしたいですね。
————タッグパートナーの謹製さんのことはどのように思われていますか?
六角:第2回の大喜利メランコリー杯で見て、面白いと思っていました。
ただ、僕は自分がその日ウケてないときには新しい人に声をかけないので、その時は声をかけられなかったんです。
その後、オオギリダイバーで、どうしても人が集まらないから出てもらえないかと声がかかって出たことがありまして。
そのオオギリダイバーにも謹製さんが出ていたんですが、このときは自分が決勝までいっていたので、その時初めて声をかけました。
————タッグ戦、ということですが、イメージを聞かせてもらってもいいですか?
六角:大喜利やってる人でチームワークとか苦手な人は多いような気がするので、そこをどう克服するかが鍵かなと思います。
————第4章出場タッグで、注目しているチームはどこでしょうか?
六角:初出場のチームで、ぽまいら(ジョンソンともゆき・ハシリドコロ)は激アツですね。
仲が良くて正統派と言われつつも、双方方向性が違うのでかなりカバーしあえる。相当強いのではないでしょうか。
あとは、パンこぶ(デリシャストマト・とくめい)。ここは、めちゃくちゃ変なチームですね。
その他だと、パスサッカー(菅原パスタ・痙攣)も気になります。
本戦まで上がってくるだろうしめちゃくちゃやばいのが、すえきすえぞーの変動ゆか(俺スナ・ゾ)。ゾさんめちゃめちゃやばいです。
オパナグ(endomagic・カミヤマ)もやばいですよね。
やわらかベッド(soma_おせわがかり)も気になります。ここもお互いで補い合ってる感じがしますね。
先日行われた超加点スピードスター杯のsomaさんやばかったので、そういう意味でも期待したいです。
大本命だと六歌仙(貯蓄アンドザシティ・木曜屋)。関西勢の中でもぶっちぎり最強のチームだと思います。
ルールにもすごい向いていると思う。2人とも平均値高いし、かなりお題に合わせられるでしょうね。
この中から上位10組は、誰が上がってくるのか、ちょっと予想できないです。
————ディフェンディングチャンピオンとしてお言葉をもらえますか?
六角:えっ、お言葉ですか!?
タッグじゃん、だって。
これで負けても、優勝者じゃなくなったって感覚、まったく無くならないと思うんですけれど。
えー……マジで無いですね!
迎え撃つっていう感じじゃ無いです。みんながみんな挑んでいる、タッグという新しい山だから。
————それでは最後に、一緒に戦うこととなる36組の出場者たちに一言お願いします。
六角:仲良くがんばりましょう。
家に帰るまでがEOT。EOTでなにかを得て帰ってもらいたい。
ただ大喜利をするというだけでなく、EOTという体験の中で、自分の中に残るものを見つけてもらいたいですね。
————修学旅行のときの校長先生みたいなことを……。
六角:楽しみですね! EOT第4章。
関西の人がくるだけでなく、マジで勝ちに来ているのがEOTの魅力だと思います。
————それでは、EOT第3章優勝者、六角電波さんのインタビューでした。本日はお忙しい中ありがとうございました。
六角:ありがとうございました。
(談話:六角電波)
(インタビュー:ばらけつ)
(書き起こし・編集:鵠)