上場企業の子会社となること、起業家についてつらつらと


先日スナップマートのえとみほさんこと、江藤美帆さんの記事を拝読した。

上場企業の子会社になるということ

今年の7月に上場企業の子会社として再スタートした身としてはすごく共感できる部分や、いろいろと思うところがあり、自分でもこの数ヶ月で起こった変化について振り返ってみようと思う。

※本稿はあくまでも個人的な意見についてであって、親会社など外部の意向とは全く関係がない。


ブログを書こうと思った経緯

端的に言うと、僕と同じような人に対して、なんとなく僕から何かしてあげられるのでは、と思ったからだ。

売却のリリースがあった直後から、とにかく色々な人から連絡がきた。起業しようかと悩んでいる、この事業についてどう思うか、相談に乗ってほしいといったことから、とにかく話が聞きたい、会ってみたいと、アイドルにでもなったような気分だった。

中には「私もいま自分の事業を売却しようか、このまま続けるか悩んでいて…」みたいな質問を多くいただき、意外と自分が何かそういう人達に伝えられることもあるのかもしれないと思った。

余談だが、自分自身の中身はなんにも変わってないのに、周りの人からの扱いが大きく変わったと感じることも多く、メディアってすげえなと感動した。


起業するのに準備が必要か

これは未だに僕も答えを出せていない。

「こんな夢があって絶対叶えたくて、でも起業しようか悩んでいて…」の後には、大抵、準備ができてないとか、まだ成功の可能性が低いとか、勉強不足だといった理由が並べられる。

いつも疑問に思う、、、起業するってそんなに準備が必要なのか。そんなに大きな夢を持っているのなら挑戦すればいいんじゃないか。

僕が起業したのは、親の扶養から外れないためだった。

会社を設立して自分の役員報酬を低額に設定することで、個人の所得は抑えられ、扶養を外さないようにできる。

学生なので社会人経験がないだけでなく、起業した当時は会社のビジョンすら存在しなかった。ファイナンスとか会計とか法律とか、右から左まで何もわからなかったし、今でもよくわかってないことが多い。資金調達がうまくできなかったから全てを自己資産で賄った。だから資金の問題で潰れそうになったことは無数にあるけれど、なんだかんだ創業から1年くらい耐えてるし、今では上場企業の子会社としてメンバーも増えて、少し会社っぽくなってきた。

成功確率の高い起業って、たぶんあると思うのだけど、1発目からそれを狙うのはたぶん難しいし、やりたいことがあるならやってみたらいいんじゃないかとやっぱり思う。


オーナー経営か雇われ経営か

経営は基本的に二分される。会社の資本の過半を社長が保持しているオーナー経営。もしくはそうでない雇われ経営である。

僕の場合、会社を創業して7ヶ月間をオーナー経営者として過ごし、株式の売却後は雇われ経営者になった。


子会社になるメリット

僕の場合は、売却先(親会社)に、優秀な人が多いということがかなり大きい。

自分で会社をやっていた時はまあまあ仕事ができる方だと思っていたのだけど、世の中そんなに甘くはなかった。なんだかんだ言っても、社会人経験がない学生が頑張って独学でできることは、だいたい誰でもできる。

だから、優秀な人を採用しづらいベンチャーにとって、優秀な人にすぐ相談できる環境は素晴らしいと思う。

資本(リソース)の調達が容易ということもベンチャー企業にとっては大きいメリットだ。

資金面の後ろ盾ができたことはもちろん、僕の場合は、売却後すぐに本社で超優秀なエンジニアを2名借りることができ、開発のレベルが段違いに上がった。小会社ではあらゆるリソースを獲得するコストが安い。

さらに看板(信用力)を借りられることも大きい。

例えば、新規の営業先にも、これからは上場企業の子会社として営業ができる。また採用時にも親会社がいることで安心感が生まれる。銀行で口座を開設したり、オフィスを借りたりする時も全然違う。信用力は長年の積み重ねが重要なので、これを借りられるのはかなり良い。


子会社になるデメリット

反対に、雇われ経営者のデメリットだが、これは自分がオーナーではない、という一言に尽きるのではないか。

会社のルールは自分では決められないし、最終的な意思決定ができないこともある。自分の給与を自分で決めたりできないし、クビにされる可能性だってある。そうやってオーナーの意向で右にも左にも動かされる。もちろん、自分で創業した会社をIPOさせるほどの金銭的インセンティブもないことが普通だ。

なので、どのオーナーの元で子会社をやるのかは凄く大事なことだと思う。これは雇われ全般にいえることではあるが。

幸い僕の場合は、株式譲渡後も広い範囲で権限を持たせてもらってるし、意見も尊重してもらっている。良いオーナーに巡り会えたと思う。


余談: 起業家が増えればいいと思う

アントレプレナー、イントレプレナーどちらでもいいのだけど、起業家が増えることって凄くいいんじゃないかと思ってる。

僕は起業したことで人生が変わった。事業を興すのはとにかくワクワクする。大変なことももちろん一杯あるけど、乗り越えた先には一つ違う景色が待っている。自分の立ち上げた事業が大きくなっていくほど、社会への影響力も増す。関わる人が増えるほど背負うもの・守るものが増えて、もっと良いものを作らないと、もっと成長させないとって、そうやって青春みたいな毎日を過ごせている。

もっと多くの人とこの青春を分かち合えればと思う。




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留田紫雲

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