2018年9月。

あいみょんのマリーゴールドがじわじわ来出していた季節。

パリでの展示会に行くために、航空券をとろうとした。

しかしながらこの時期、ファッションウィークの為、大概の航空券は激高。

だがトランジットありなら、予算内に入る。

こちらは自分を含み６名。一人あたり予算は往復10万円。

探してると、少し足が出るが成田発、エディハド航空、アブダビでトランジット、シャルル・ド・ゴール空港着というチケットが10万７千円。

まあこれならいいか、あとエディハド航空乗ってみたかったんだよね〜、リッチな感じらしいし。

（最近麻痺してるのかわからないが、トランジット２時間とかは無いに等しい。）

出発。

さて、成田からアブダビ。

飛行機は皆がいうほど、そんなに新しくもなく。むしろこれ古くない？

しかし

悲劇はここで起こった。

３−４−３の飛行機の席で、A側の３列の通路側、最前線だったのだが、グラウンドスタッフに、

「このお席、お隣は誰もいませんので、ご安心ください」

と言われた。

僕は事故で左足が麻痺していて、座っているだけだとすぐ足が痺れて激痛が走る。また、軽くエコノミー症候群の気があるので、なるべく足元が広く、すぐに立てて足が伸ばせるように（軽くアキレス腱伸ばしのような動き）、周りに迷惑がかからないようにしているのだ。

そうしたら、僕が乗ったらなぜか、僕の席含め３列全てが埋まっていた。

「あれ？席間違えたかな？」

と思いつつ、チケットを確認する。

いや、間違いない。となると、ここに座ってるこの女３人組はなんだ？

近くにいたCAさんに

「このチケットってここですよね？」

と、チケットを見せて尋ねた。

「ああ〜…ここですねぇ。すいません」

と言い、その女３人組と話し始めた。

そうして戻ってきたCAさんから意外な言葉が。

「すいません、ここではなく、席の移動お願いできればと…」

は？いや、なぜ？

「すいません、少し手違いがあったようです…」

と言われ、案内されたのはA側の３列の真ん中、しかも両方は大きな外人さん。

「いや、流石に無理ですよ…なんでなんですかね、グラウンドスタッフさんからは誰もいないと言われていたのですが…」

「そうですか…少々お待ちください…」

少し不穏な空気が流れ出す。

そうすると、先ほどのCAさんがきて、「すいません、お待たせしました…」と、案内するはなんと元々の席。

隣はそのまま、３人組から、１人抜けてその席が空く。

なんなんだろう？不思議に思いながら座る。

離陸時に、その嫌な予感が的中した。

隣の２人にシャンパン（ワインかも）を大量に持ってきて、

「ごめんねぇ〜、流石にビジネスはブロックされてて…ここでごめんね〜。好きなだけ飲んでね」

要は、その３人組とCAさんがなんらかの友人とかの形か、あるいはエディハドの関係者か、元々違う席だったその３人組に、便宜をはかったのだ。

おいおいそういうことかよ。

と、ここまでなら、正直なんとなくある話である。

離陸後、食事が出て、時間もちょうど夕方便。機内も暗くなり、「寝ようか」となる。

しかし。

その２人の所に先ほどの１人、CAがきて、永遠にその３人はもはや宴会レベルで騒ぎ出した。

いや、勘弁してよ…

結構イライラが募り出す。

「すいません、すこし静かにしていただけませんか…」

と、勇気を出していう。

しかし。

収まらねぇ。

むしろ余計うるさくなる…

もうしょうがない、睡眠導入剤を入れる。少し多めに。

しかし、騒ぎは一向に収まらない…

なぜ、CAも一緒に騒いでるんだ…？アラブだからか？いや間違いなくCAさんは日本人。

多分タイとかの上空くらいで、とうとう堪忍袋が切れ、そのCAさんに「すいません、少しよろしいでしょうか？」といい、あの真ん中の食事とかドリンクがあるスペースに呼び出す。

「あの。今、機内って暗いんですよね。それって、静かにして、時間からもおやすみしてくれってことですよね？なぜあのボリュームで注意しないのでしょうか？僕も寝たいのですが…」

「すいません」

ということで、少し静かになる。少し。

しょうがないのでもう少し多めに睡眠薬を。寝るしか無い。

アブダビに到着。

アブダビでの空港内の移動は車椅子だ。車椅子のアテンドを待ってる最中、タラップのところであることに気がついた。

結婚指輪がない

すぐさまタラップの上にいる、そのCAさんにいうと、

「あ〜探しますんでグラウンドスタッフに言っていただけますか？」

と言われる。

は？

いや、すぐそこ少し見ていただけたら…

「いや、グラウンドスタッフにお願いします」

どうも怒らせたらしい。だから嫌なんすよ…

なのでそのまますぐに、車椅子に揺られエディハド航空のヘルプデスクに行く。

するとなんとTwitterの、エディハド航空のアカウントを教えられ、

「ここにDMで聞け」と言われる。

Twitterすか？まじすか？

訳がわからないので、とりあえずアブダビからパリへの中で、CAさんに聞くと、そのように「Twitterで聞け」と言われる。

なかなかいい意味で、先端いってるなおい。

というわけで、展示会中にエディハド航空にTwitterで聞く。

以下、やり取りを見てもらいたい。

と、聞く。

するとまずこういう返事が来る。

「このリンクを開いて問い合わせろ」

というざっくりした感じで、それがまた開けないし、書き込めない。

「かけませんよ！」というが。上記のような答えで来る。

これは帰国後だが…しばらくしても返事がないので、もう一回諦めながら問い合わせると…

もうええわ

展示会は無事、盛況に終わり、１日フリーを堪能し、帰国に着く。

乗る際に、もう一度聞いてみるがやはり答えは

「Twitterで聞け」

である。

アブダビにて、アブダビー成田間の間、前のCA乗ってないかなあ？という話になり、CAの男の人に

「日本人の女の方乗っていませんか？」

というと、「いるよ」と言われるが、来た人は違う人だった。

仕方ないのでそのCAさんに、経緯を説明すると

「アブダビでは聞かれましたか？特にそういう報告は、同じクルーやスタッフからは受けていません」

と言われ、「そうですか…」と諦めに近い形になる。

でも絶対飛行機の中なんだよなあ…落とした記憶があの機体の中しかないもんな。

そして成田に到着。

すると！荷物をターンテーブルで待っている間に、そのCAさんが来るではないか！

「すいません！」

と聞くと、「ああ、あの人」みたいな感じでこちらに申し訳なさそうなのか、そうでもないのかの感じで来る。あんたいるやん！なんなん！？

「指輪、見ませんでしたか？」

と聞くと。

「清掃は私しませんから。あったらスタッフが見つけていると思います。私は見ていません。アブダビでグラウンドスタッフに言いました？」

と、同じ感じで言われる。そして彼女はそのまま去っていった。

ここからは僕の感想をいう。

・身内を乗せて、いいところや待遇するのは構わないが、わからないようにしてほしい…切なくなる。

・せめて過剰なサービスは求めないが、目の前で言ってて「グラウンドスタッフに言え」はないんじゃないか…

・まあ正直悪いが、二度と乗りたくない。アブダビに行く以外は。飛行機も日本ーアブダビ間、ボロいし。

僕は過剰なサービスを求めたりしません。だって安いし、LCCでもないが、そこを求めて乗ってるわけではなく、同じ社員やスタッフが、移動できればいいわけで。日本人はそこを結構求めがちだよな。

うん。

少しバジェットあげてでも、今度から日系に乗りたいぜ。