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サステナブルなオシャレ人

「オシャレ人」ってどんな人だろう?
ファッション雑誌やSNSのトレンドをいち早く察知して、あらゆる“シャレたモノ”をたくさん所有し、それを使いこなす人(多くはインフルエンサー)というイメージだろうか。私が新卒の頃、金銭面で我慢していた「オシャレ」を追求すべく、初任給をもらった月にアウトレットで目一杯買い物を楽しんだことを思い出す。
しかし、SDGsが叫ばれる昨今、世の中の「オシャレ」が少し変化してきているように思う。

8月29日~9月3日に開催された2023年春夏東京コレクションにて、廃棄予定の服や再生素材を新作に使うブランドが多く見受けられたというニュースが巷を賑わせた。
東京コレクションは世界的ファッションショーの1つで、今までも多くの大企業がスポンサーをしている。このコレクション内で、次々とサステナブルな素材を生かした新作ファッションが発表されたのだ。

最近、社会的に「ファストファッション」が問題視されるようになった。「ファストファッション」は、大量生産によって安価に作られる分、在庫もたくさん余るため廃棄されるという問題点がある。また、これらの生産者は発展途上国の低賃金労働者であり、過酷な労働環境も批判される理由の1つだ。さらに、購入者はその安さから、飽きたら安易に捨てることも多い。つまり、アパレル業界・生産者・購入者全てにおいて"三方よし”とはいえない状態なのである。この状態を解決するのが、「サステナブルファッション」だ。
「サステナブルファッション」の素材には、廃棄される既存の服を素材とするものや、ペットボトルなどの再生素材を使用するものがある。これらを生かし、職人が丁寧に1着1着作成し、限定量のみを販売するブランドが増えてきている。丁寧に作る分コストも上がるが、購入者は高額なモノの廃棄には抵抗があるので捨てづらくなる。こうして「在庫なし・労働環境良し・廃棄なし」の“三方よし”が構築されるのだ。

この「サステナブルファッション」という存在を知った頃、私はミニマリストを志し、今後何を基準に服を選ぶべきか悩んでいる時期であった。早速、これを基準に服を選定し続け、今では所有する10数着のうち8割が再生素材でできている。
今回の東京コレクションのように、オシャレ×サステナブルの考え方が当たり前になる世の中を期待しつつ、今日もサステナブルなオシャレを楽しむ。

#未来のためにできること

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