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NYLON DANCE

2023/04/28
僕の誕生日記念即席CVの4作目であるNYLON DANCEを公開致しました。


シリーズを通して一貫しているのは「俺の誕生日なんだから全部ワガママ聞いてもらうぞ」と言うスタンス。
誕生日プレゼントとして編集してもらう、動画をもらう。しかもそれをこちらから乞食すると言う前代未聞の『他力本願CV』

それがDANCEシリーズです。

無駄に歴ばかり重ねてきたので顔が効くと言いますか、色々とお願いしやすい(断りにくい)立場をフル活用して毎度制作しております。

遡ること4年前。Deryckさんと他愛もない会話をしている時に記念に作っちゃおう!って感じで急遽動画を募った事から始まったCV。

それが一作目のPAPER DANCEです。

名前の由来はその当時友人との間で「架空の○○」と言うお題を作り話を広げると言う遊びが流行っていて、その中で生まれた「架空のインディーズバンドとその楽曲」で僕が答えたものになります。

いざ作ってみると思ったよりも楽しかったので翌年もまた作ろうと思いnomadさんに編集をお願いしたのがBÉTON DANCEです。更に次回作PLASTIC DANCEも作って頂いちゃって本当に感謝しかありません。
タイトルには素材 + DANCEと言う特に深い意味もない設定にしておりますが、後付けでペン回しはペンを踊らせるダンスの一種なんだと言う価値観でやっていきます。素材はCVのコンセプトって事で。

これまでの3作の共通点は純粋な即席CVである事で、募集から公開までが1〜2週間と言うかなりのスピード感で制作されておりました。
その中で色々な思いが生まれ、今回NYLON DANCEでは幾つかのねらいを基に制作に臨みました。

『制作期間に余裕を持たせる』
今回はおよそ2ヶ月ほどの制作期間を設けました。なので即席と言う概念からはかなり遠ざかってしまったのですが、これまで急すぎるが故に叶わなかった事も多々あったので、もう期間にこだわりを持つことをやめました。

『即席と言う名目は捨てない』
即席だからこそ張り切る必要が無いと言うことを全ての関係者に伝えることで、ハードルが下がり緊張感なく参加していただけるのでは無いかと思っています。

『出演者に幅を持たせる』
最も出演者のペン回し歴に差があるCVを作りたいと思い、今回は知名度露出度に関わらず古参新参様々なペンスピナーに出演して頂いております。やっぱり時代のギャップってあると思うんですよ。そう言うのをなくすと言うよりは、ポジティブな活用方法はないかと考えた結果の試みです。

『次に繋がる作品作りをする』
今回は完全な招待制として制作を行いましたが、できれば公募でも動画を集めたいと思っております。前作でも一部公募を行いましたが、作品自体にブランドがない為あまり動画が集まらなかったと言うのが正直なところでした。
その為、DANCEシリーズに参加したい!と思えるようの作品にする為にも、NYLON DANCEではこれまでのインスタント感(僕はその感覚が好きですが)を抑えて期待感や高揚感を演出する必要があると考えました。先述した出演者に幅を持たせたのも同様の意図があります。

『自分の好きを詰め込む』
結局これです。自分が好きなスピナー達、好きな雰囲気、好きな楽曲、好きな演出、僕自身が何よりも楽しめるのが前提です。なので編集のAunaさんや一部出演者さんには色々と注文をして僕の理想に答えて頂きました。そんな楽しそうな雰囲気がCVを通して伝わっていたら何よりです。

そしてこの中に自分が居たらどうしても雰囲気的に違うなと思ってしまったので、今作は自分の居ないCVとなっていますが、それが最適だと思ったので仕方なし!(尺の都合もあるけど)
来年は出るぞ!

出演者達について

出演者達は今回僕が好きなスピナーであると言うたった一つのシンプルな理由によって選出されております。
ですが、前作との違いも欲しいと思ったので前作の出演者には意図的にあまり声をかけないようにしました。あと日本のかっこよさを見せつけたいと言うのもあり国内スピナーのみに絞りました。

正直言って好きなスピナーが多すぎるのでそこを絞るのがなかなかに難しいところでした。(一部連絡手段が無くてなくなく諦めた方もいますが)
とは言え必ずOKが貰えるわけでもないので、断られる人数等も想定して20名ほどに声をかけさせて頂きました。
そしてなんとほとんどがOKでひっくり返りました。想定よりも遥かに多くなってしまったのは嬉しい悲鳴です。

古参新参に差を作るのも意図的に行いましたが、僕自身古参に分類される存在なので、現代スタイルの新要素モリモリのペン回しと我ら古参のトラディショナルなペン回しのマリアージュが見てみたいと思っていたのもあります。

一人一人のFSが本当に素晴らし過ぎて、作りながら(僕は作ってない)何度も提出動画を見返しておりました。
僕は彼らのファンなのでわざわざ動画に対してコメントをすることはしません。
自由にやって良いと言ったのに色々と注文したり、動画差し替えてもらったり本当に感謝しかありません。
今回出演頂いた皆様、本当にありがとうございました。

編集について

今回編集を担当して頂いたのはAunaさんです。彼の制作した即席CV、Dittoに動画を提出したのですが出来上がった作品を見て決めました。
「この人に次回作をお願いしたい」と。

依頼には快諾して頂きました。ありがとうございます。
そして一緒に作っていく中で驚いた事が2つありました。

1つ目はスピード。
出演者からの提出タイミングはまちまちで、提出がある度にAunaさんには共有していたのですが、その都度すぐに編集サンプルを僕にくれるのです。そのスピード感に驚いた事を覚えております。何ならこんなに制作期間を設ける必要もなかったのでは?と思うほどでした。

2つ目は対応力。
Aunaさんには編集に関して様々な注文をつけており、編集が進行している段階でも何度も僕からリクエストを投げていました。そしてそれに対して臨機応変に的確にスピーディに対応してくれました。怖いくらい僕のイメージをそのまま顕在化してくれるのでめちゃくちゃ感動しました。

今回はナイロンと言う素材がコンセプトにあったので、基本的にはシャープであったり無機質さをイメージしておりました。
無機質であれば色の温もりは必要ない。モノトーンでかつクールな印象にしたい。
はじめはそんなような印象を伝えました。

この雰囲気をAunaさんなりに咀嚼してもらい、幾つかの楽曲を提案して頂くこととなったのですが、EISEI氏のIdealを聴いた瞬間に電撃が流れました。
「これでいく」と伝え楽曲が決まりました。(実際には尺の都合などで一度諦めたのですが、やっぱり諦めきれずなんとか納めました)

しかしそうなるとちょっと編集のイメージが変わってしまい、パステルカラーにしたいな〜と思いはじめたものの、一度注文してしまった以上既に着手している可能性もあるのでとりあえず仕上がりを待つ事に、、、。

そんな時にAunaさんから「淡い感じになりそう」と言われてまたもや驚きました。何という認識の一致ッッッ!彼はエスパーです。多分。

その後もフォントをHelveticaに変えてもらったり、既に配置された動画の差し替えをお願いしたり、出演者の順番を指示したり、最後のクレジットを追加してもらったり、本当にたくさんのワガママを聞いて頂いて感謝しかありません。

確実にこれからももっと人気の編集者になると思っています。
Aunaさん、本当にありがとうございました!

ちなみに最後のクレジット部分は当初の完成時にはなく、暫くしてどうしても付け加えなければいけないと思いけっこうギリギリになってからお願いしました。しかも仕上がりめちゃくちゃ良いって言うね。
絶対に必要な部分でした。
(米津玄師のKICK BACKのMVから着想を得ました)

とまあ長々と書きましたが、僕は本当に何もしていない他力本願CVです。
年に一度の最高のワガママ作品を来年も作りたいと思います。

来年はどんな作品になるのだろうか。
僕もイチ視聴者として楽しみにしております。

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