シャボン玉を出す魔法使いが2回の時空の旅をした後、遊園地で大暴れする夢を見た。

俺の話をしよう。俺は14歳ごろまで、君たちで言う【未来の世界】にいた。

人口の少なくなった都市では、「母体」(マザー)と呼ばれるカプセルで、人口の増減を管理されていた。すべての人はカプセル生まれ、飢えないように住居と食事を与えられる。そして皆同じ服白い服を着て、同じ部屋を与えられ、「管理者」と呼ばれ、ふよふよと浮いている球体に2本のアンテナが生えた機械と、常に一緒に生活をしていた。

俺がどうして今は別な場所にいるのか。その事件は、2つある。まず、1つ目を話そう。

俺は「パラダイス」という集団居住区に住んでいた。「管理者」から運動の時間になったことを伝えられたから、屋上のグラウンドに続くエレベーターに乗った。そのエレベーターは俺一人と、もう一人、変な奴が乗ってきた。黒いフードからは艶やかな黒髪を胸まで垂らし、身の丈の半分もあるような、大きな水袋を持った女性が同乗した。その時点で、違和感を感じてはいた。だが、もしも施設内に異常者や部外者がいれば「管理者」が教えてくれる。その時は、「管理者」は何も言わなかったんだ。
今思うと、「存在さえ気付いてなかった」のではないかと思う。

そして、女性は突然、水袋を上に高く投げたんだ。その途端、頭上で水袋が爆発し、滝のような水を被って、俺は水の勢いで倒れ、頭を打ちそのまま気絶した。

ここまでが、1つ目の事件だ。次は、2つ目の事件を話す。

目が冷めると、植物が生い茂り、不思議な模様が石の壁に隙間なく書かれている洞窟のような部屋にいた。黒い金の装飾が入ったフードを被ったおじさん達が、驚いた様子で俺を見た。俺も、何が起こっているのか全くわからなかったが、おじさんたちは俺に手を差し伸べて、起こしてくれた。

訳がわからなかった。俺の知ってる範囲でだが「パラダイス」には、こんな部屋はなかった。

ちなみに、周りを見ても、あの時大きな水袋を持った女性はいなかったそうだ。
聞いても、誰も知らなかった。そもそも、ここは女人禁制らしい。

信じられないことに、何処かの違う世界、もしくは、何処かの違う時間に来たらしい。
実は、フードを被ったおじさんたちは、ある魔術師の宗派で、この苔が生い茂った洞窟のような場所で時間移動の魔法の実験をしていた。
この後、時間移動の魔法は、違う世界の犠牲が伴うものとして、禁止された。もちろん、犠牲になったのは俺だった。

俺はこの場所で生きていかなければならなくなり、少なからず魔術師の道を歩む事になった。最初は前の世界が心残りではあったが、すべて管理者に管理された、家族も友達もいなかった場所だったので、よく考えると、あまり思い出が無かった。

俺は少年だったが、数年後大人になった。

平行世界の研究をするようになった。この時代の魔術師は修道院に入らなければならず、女人禁制だった。
恋愛こそしなかったが、もちろんこっそりと街に女性を買いに行ったこともある。
生殖機能が付いている以上、女性に興味が無いことは無いが、それ以上に気になることが今は多すぎる。

平行世界の研究をしていた時に、古臭い図書室の本を探っていたら、たまたま自分がここに来る原因になった(であろう)禁書を見つける。

それを元に、もう一度禁忌を犯した。自分も平行世界の実験を、無断で行った。

そしてまた違う場所に俺は立っていた。移動は、思ったよりも一瞬だった。

最初に自分がいた世界よりも前で、魔術師がいた世界がいた時代よりも未来のようだった。

場所や世界が違うせいか、弱い魔力しか使えなくなり、自分が地上2〜3メートル程度を浮くことと、手からシャボン玉を生み、自在に操る程度しかできなくなった。

また、質量の軽いものは動かせるようだった。

移動してもっとも残念な事だったのだが、生きるためには、稼がなければならない資本主義の世界のようだった。

現在は、シャボン玉を出す大道芸人としての腕を買われ(イリュージョンという事にしている。)某外資系遊園地で雇われている。「シャボンマジシャン」という肩書を付けられた。
一緒に働いているアヒルの着包みの奴とは、プロ意識からか喋らないが、なぜか仲がいい。中身は知らない。

華がないからと女性シャボンマジシャンも経営が雇ったが、そっちは機械仕掛けで動いている。

俺は実際に箒で空を飛ぶ時は、シャボン玉を推進エンジン代わりにして空中パフォーマンスをするが、女性シャボンマジシャンの「空飛ぶ箒」はCO2の推進エンジン付き。あまり長時間飛べないようだ。

おまけに、プライドが高い女性のようで、俺のイリュージョンを見破ろうと毎日必死なようだ。プライベートでの関わりはまだない。

遊園地での仕事は楽しい。俺は魔法使いだから、小さい子供から人気がある。今日も顔見知りの男の子が声をかけてきた。

「おじさーん」
声をかけてきたヨリは、また姉と喧嘩をしたらしい。不服そうにしていた。
ヨリと目が合った俺は、ウインクして指をパチンっ!と鳴らした。
すると指からひとつの小さなシャボン玉が出て、ヨリの方に飛んだ。
ヨリは急いで前に乗り出し、満面の笑みでシャボン玉を握りつぶした。

「やった!」
「もう喧嘩すんなよ?」

俺の出すシャボン玉は、「幸せのシャボン玉」と呼ばれているらしい。
種も仕掛けもない所から出すから、だそうだ。
そりゃそうだ。本当に種も仕掛けも無い、魔法だからな。

「だって俺、魔法使いだから!」
「はぁ?イリュージョニストでしょう?」

そう言って俺は箒に乗り、くるくると箒を軸に回転しながら、女性マジシャンの上を飛び越えた。

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Photo by Sebastian Pichler on Unsplash

あとは、この女の人が事故に合って男人がシャボン玉で助けたり、
自宅の様子とか色々夢を見た。んだけど

ここまで見て、夢からさめた。

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