ギリシャのサントリーニの浜辺にいる。夕闇にとける海を見ながら、沢山のことが流星のように頭をよぎる。

昨日はどんな夢を見たんだっけ。
あのホステルで会ったあの子は、ちゃんと自分の国に帰れたんだろうか。
明日は何を食べようか。
どんな本を読んで、どんな文章を書こうか。
そういえば、実家に新しい犬が来たんだった。

トラブルもあったが、長くなるのでそれは別の時に書くこととする。

海や水辺が好きなので、何か考え事をする時は、たいてい水のある場所に行く。

元々港町育ちというのもあるのだろうが、とても心が落ち着く。

さざなみと心臓の鼓動が同じ速度で時を刻む。時間が水のように流れていくのを想像するのがすきだ。

夕陽も夜の月光も好きなので、実家の港町でも時々海辺を散歩していた。