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島根県石見地方で自営業を行っています

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マガジン

  • 教科書に書いてない帯のこ加工

    私の職人としての成長と帯のこ加工のノウハウ集です 帯のこ加工で行き詰まりを感じて居る方や、どこに問題があるのか解らない等 作業のヒントになれば幸いです

最近の記事

20年前ですが

かれこれ20年前ですが カナダの製材所を見学した事があります 最近投稿したビデオの説明に 私が見た製材所の事を書き加えました。 何が違うかって 木材をカットするのは同じです ただ 能率を追求するレベルが違います 丸太の大きさは選別済みで効率のいい最適な大きさのみ仕入れ 工場の最も高い所へ運び そこから加工する度に低い所へあるラインへと移動させる 事で持ち上げなくても済むみたいな工場 巨大なだけではありません 限られた人員で最適化する工夫は一見の価値があります 例えば台車を使う

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      替刃式丸ノコ

      海外では1メートルを超える大口径の丸ノコは替刃式となっています 私も実際に現物を見た時は 初めてでもあり「なんだコレ?」説明を聞いて驚いたり 日本とは全く違うと驚いたのを覚えています。  20インチ程度の丸ノコは歯の形が全く違い専用の研磨機で研いでいるようでした  「所変われば…」ですが、 動画には出てきませんが 帯鋸の製材で能率を求めると スピードアップと安直に思う方も多いと思いますが ツイン製材なら二倍です 私が実際に見たのは ツインが3つ連なった 一台の台車による製材 これならワンパスで6カット出来ます、日本ではまだ見た事がないのですが こんな製材に勝てる訳ないと実感しました。    私が思うのは 日本だけガラパゴス的に違うような感じがしています あまりいい書き方ではありませんが 日本は チマチマと細かい仕事をしているイメージ 精密なんでしょうけど 最終的に出来上がった製品に大きな差がない  ご存知のように日本も輸入に頼ってる事実もありますし 世界で通用する「製材」とは?と考えてたり 日本から世界にとかあり得ないのでしょうか? 機会があれば 北米の最新の製材所を見学してみてください 生産システム、効率、機械等 結構違う事に驚くと思います。 

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        規模が違いますね

        ここの製材所? 木材メーカーと言った方が正しいかな。 最新の設備で製品を作ってるようで 動画はチップソーの再生でしょうか? 色々凄いです 動画の出てくる丸ノコは、ギャング用で強制水冷で運転しているはずです 具体的には金属製の板がセリのようにノコを挟んでいて 接触する部分は溝が掘ってあり潤滑液が内部を循環 パッキンはないので漏れますが冷却が目的なので構わないみたいです この説明では少しわかりにくいと思いますが  私が実際に見た機械はこんな丸ノコが一本のシャフトに20枚ほど付いていました 駆動モーターなんて何百馬力あるのやら?ぐらい巨大 歩留は悪いでしょうけど 能率を考えれば 帯のこ盤が20台あるのと一緒 1日に数百立米処理できるのですから凄いです   

        • 近況2023

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        20年前ですが

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        • 教科書に書いてない帯のこ加工
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          帯鋸で異物を切ったデーター

          ノート読者様限定の動画です 参考にしてください。 前半は切断面の様子 後半は具体的なデータを説明しています なお ステライト加工は スイス製「イセリ」で加工し専用ステライトを使っています。 弊社の刃は「異物に強い」と思うのですが 実際の切断面と刃の痛み 消耗頻度などを示しました どうぞ自社と比較してみてください  動画では説明しませんでしたが 異物切断の頻度は高く 4枚に1枚 25%の確率です。  ほどんどの場合「釘」を切っても痛みが少なく通常研磨で歯がつきます 刃に痛みのない鋸も多数あり ノコに書いてあるのだから そうなんだろうと思っています 刃の肉盛り補修も時々ありますが多くても一枚に付き5刃程度です もっと酷い場合 地金の肉盛りとかは 年間で1枚程度でしょうか 削り込みとか廃棄処分とか 全く無いといえば嘘になってしまいますが 数年に1枚程度です

          帯鋸で異物を切ったデーター

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          コードレス丸のこ用のチップソーが増えてきました。 薄刃で非常に鋭利な刃物でバッテリーの持ちがいい 切れ味も素晴らしく、使ってる方々皆口をそろえて よく切れると評判です。 研磨の方は大変 通常のチップソー研磨機では先端の角度を再現できないしで、現在はすくい面のみの研磨としてます。

          コードレス丸のこ用のチップソーが増えてきました。 薄刃で非常に鋭利な刃物でバッテリーの持ちがいい 切れ味も素晴らしく、使ってる方々皆口をそろえて よく切れると評判です。 研磨の方は大変 通常のチップソー研磨機では先端の角度を再現できないしで、現在はすくい面のみの研磨としてます。

          教科書に書いてない帯のこ加工

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          教科書に書いてない帯のこ加工

          電動カッター

          業務上 関連した刃物 今 フランスから工芸作家さんが来日 我が家に来ています。(近所で和紙の勉強していた関係で知り合いました) 紙の工作がメインですが、付随して木工もしているとかで 加工方法を色々と聞いてくる その話の中で 電動溝切りカッター(穴径15)がどうもフランスには存在しないみたい?で 直訳英語で検索しても ネット上では機械も日本製のマキタ、日立しかヒットしない 多分 アメリカにも無いかも ただ本格的な穴系1インチ(木工本職用)の奴は有ります かなり便利な機械

          電動カッター

          オレゴンベンチグラインダー

          チェーンソー研磨機を更新しました。 今までは、新ダイワの研磨機 廃盤となり砥石の入手も段々と難しくなっています うちは砥石は特注品を使っていたので不便は感じませんでしたが モーターのベアリングから異音がするようになり交換したのですが完全には治らず 手持ちの砥石も在庫が少なくなり この際だからと 研磨機を探してみると 納得できる性能の研磨機はオレゴンだろうとなった訳です ネット通販でと探してみると ちょっと高額なので eBay(代行業者セカイモンを利用)でアメリカから購入し

          オレゴンベンチグラインダー

          インドネシアでは

          偶然 youtubeで帯鋸の動画を見たでのでコメントします 「目立て作業」の動画  荒っぽい作業ですが、私がこの仕事を初めた当初は コレに近い作業環境でした もう少し近代的ですがガス溶接、あさり出し、ステライト加工 基本同じ作業でした 研磨機も似たような感じ。  ただ作業者が軽装で手袋もしていないのは驚きですね、火傷や小さな怪我とか普通に有りそうな感じです。 「製材」の動画  鋸の切れは若干悪そうですが、製材機の動力 エンジンの馬力不足かな? 製材は簡素な設備で 台車を

          インドネシアでは

          次代の変化

          今日は 久々 何年ぶりでしょう? 大型丸鋸の研磨  私が会社に入った頃は、毎日のように研いでいましたが 危険な為、使用制限が厳しくなり 段々と少なくなり 木材用は10年ぐらい前に途絶えました。 今現在は 氷切断用で3事業所のみとなっていますが  これも最後に研いだのは3年前ぐらいかな 現在 稼働しているのは何台なのか判りません。 久々なので、機械が動くのか心配でしたが 無事動いたので助かりました。 この機械 多分50年は経ってる年代物 平ベルトで駆動していますし…。

          次代の変化

          カナダに行きました

          2018年1月 カナダに行ってきました、木材関係に絞って書きます。 行き先はバンクーバーとその周辺 観光地ではない小さな島に縁あって行きました 自然豊かで 野良の鹿やターキー(鶏の大きな奴ね)が車の邪魔をするような所 木材ですが杉ともみの木が多く 庭先以外は殆ど伐採していないそのままの状態で 直径1メートルが普通に何処にでも有る 大きなのは2メートルも探せば有るぐらい   伐採しても大きすぎて困るだけだから誰も切らない? 伐採禁止? 詳しい事は判りません。 この島で 中古

          カナダに行きました

          刃室

          表現が難しいのですが 使える鋸=鋭い刃先 ではありません。 確かに 鋭い刃先や丈夫な刃先素材とか 切れないと目が向いてしまいますし 追求すべき事柄ですけど そればかり追い続けるのはどうかと思います。 私が思うのは、普通に正確に研いでいればそれでOK やはり 全ての刃が切れる状態=バックを揃える 正しい腰入れが大切だと思います そして 見落としがちな歯室の確保 これが最も大事 小さな歯室は製材後の材におがくずがべっとり付着しますし 引き曲がりが発生しやすいです。  歯

          錆びた鋸

          鉄製品ですので サビは仕方ない所ですが。 腰入れが非常に難しくなり 触りたくないのが本音ですが 仕事を選べる環境ではない場合 殆どの方がそうでしょうけど 仕方ありませんね。 長期保管、環境が悪かったりでサビますし 海水貯木ですと一晩でどうにも出来なくなるような酷いサビが出てしまいます。 対策はサビさせないのが一つ 海水貯木ですと使用後 製材機で回しながら 水で洗浄後 油を塗ってもらうのが確実ですが 実際問題どこまで協力してもらえるかは疑問ですが 効果は確実にあります。

          錆びた鋸

          調子のいい帯のこ

          使える帯鋸作りに奮闘していますか? 歪を取り、腰を調整し 真面目に取組むと大変な作業です  体力的にも厳しいですが、頑張ってください 技能向上の近道ですから。 さて 経験上 調子の悪い鋸は いつまで経っても調子の悪い事が多いと思います、こんなのこぎりもメンテが必要な事に変わりありませんが、調子のいい鋸は素直で治しやすい経験がございませんか。 これから書くことは 上級者向けで経験から得た答えですが 素直に聞き入れてもらえたらと思っています。 新鋸を正確に加工する技能もで

          調子のいい帯のこ

          テンション量

          具体的な修理やコツについて、今後も忘れた頃に投稿を続けたいと思います。 今回は テンション量に付いて。 まずは写真からご覧ください 鋸の内側(鋸車に当たる面)になります。 中央部分に汚れが付いていますが、この部分が腰が多い事を意味します 誤解しないように書けば、「他の部分と比べて」です また緊張鯛付近は逆に綺麗ですよね 腰が無いからですね 正確には鋸車と接する面と接しない面が有るからですが、この現象は普段ご覧になる事が多いかと思います。 また 筋状に鋸車に当たっている鋸と

          テンション量