死なないように服を縫う


先週、子どもが発熱でお休みしました。

実は毎月お休みしてまして、このパターンは短くても2日間、

長けりゃ4日間は休むだろうと。

結果的には3日間お休みしたんですが、

その3日間の精神状態がとても悪かったのですよ。あたし自身。

生理前で情緒不安定というのもあったんですが、

パート先に迷惑をかける、いつ治るかわからない発熱、

発熱のない元気いっぱいな子どもも一緒にいる、いつ移るか。。

とにかく早く元気になってくれ、早くパート行かせてくれ。。

そんなことを考えて鬱々として。

(保育園入れる前はどうしてたかな…その時の自分リスペクトだ…)


前も書いたかもだけど、自分の中ではパートがオフの時間になっていて。

それを実感した3日間だった。

それに、時給で働いている身だから、給料の不安もあった。

休めば休んだだけ給料が減る。簡単に有給は取れない。

(そもそも有給の申請の仕方知らない…)


朝、パート先に休みの電話するにも腹痛、緊張。。

保育園にも電話をして、そこから家事をして。

あたしが動いたら子ども2人がついてまわって、ねぇねぇ、ねぇねぇとずっと声をかけてくる。


…パート行きたい。


そう思った瞬間に、前に義母に言われた言葉を思い出してツラくなった。

「何のために働くの?」

「お金なの?」

そこから芋蔓式に今までの義母の言葉態度を思い出して、ツラくて

死んでしまいたくなった。

自分は、自分の生は、価値がない、意味がないと、本気で考えてた、というか

自然とそんな言葉が頭の中に溢れた。


ダメだダメだと焦って、生活を放棄した。

子どもたちは危ないことをしなきゃいいや。

好きなおもちゃを与えて、動画を流し続けた。

欲しがるだけお菓子をあげて、適当な時間にご飯を作って、最低限様子を見つつ

あたしはミシンにむかった。

作りたいものがたまってた。

とにかく、何かに集中したい。

何も考えたくない。

そんな気持ちでミシンにむかった。


手を動かしてても、ふと、義母の声が聞こえる。

でもとにかく手を動かした。

子どもたちは、いつもは時間制限のある動画鑑賞を無限に出来て喜んでいたし、

いくら散らかしても怒られないし。

発熱の子どもは大人しく横になってくれて

(普段は発熱だろうが元気で、暴れ走り遊びまくってる)

そのまま自然に寝てくれて結果オーライであった。それだけが救いだった。


休んでる3日間で甚平を2着作り、型紙も写せた。

その甚平を着た子どもたちは本当にかわいかった。


それと同時に夢に向かって頑張れる、と、ポジティブな考えも出来てきて。

1日に1枚服が作れた、その事実から、平日だけでも月に20枚くらいは作れる。

それだけ作れれば、仕事にできるのでは?と考えた。

単純すぎるけど、それだけ自分に力があるんだと思えたし

今の心配事は少しは解消されると思った。

子どもの体調にあまり左右されずに仕事ができる。

他の人に迷惑をかけない。

好きなことを続けられる。

お金だけじゃない。生きがいが出来るんだ。

そう思えて本当によかった。


それから時間や手が空けば、ほとんど物づくりに時間を使っている。

(もちろん家のことや子どものことを優先した上で)

パートがあるとやっぱり進みが遅くてもどかしいけど、

それでも、仕事にするためのステップだと思えばツラくない。

働き方を模索してるんだと思えば苦じゃない。


だから今日も時間を見つけては服を縫うし、編み物もする。

死なないように手を動かして、生きるために物を作ってる。


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