見出し画像

#劇場版おっさんずラブ 香港聖地巡礼(ロケ地巡り)に行ってきた

劇場版おっさんずラブが好きである。何十回観たか分からない。
そんな私が2019年の夏からずっと抱いていた野望がある。

それは、春田創一(田中圭)が降り立った、香港の聖地を巡礼すること!!

劇場版公開直後の2019年はデモの激化で、そして2020年からは新型コロナウイルスのまん延により長らく香港に足を踏み入れることができなかった。

しかし、2023年5月、ついに日本の入国(帰国)制限は撤廃され、私たちはまた海外に旅行できる日々を取り戻したのである!! 祝!!!

というわけで、早速香港のロケ地巡りに行ってまいりました。

香港に行くのは2019年3月ぶり(※)、前回は1泊2日で有名観光地だけ高速で巡るという超弾丸旅行だったため、香港の土地勘は一切無し。
さらにひとり旅で頼る人も無しという状況の中、先人たちの情報を頼りながらも、HARUTAN in HONG KONGから順を追って巡礼してまいりました。

これから香港旅行に行く民の皆様も増えていくと思われる中、私の経験が少しでもお役に立てばと、noteに備忘録を残そうと思う。

(※)この年は3月に香港、5月にシンガポールへ旅行していて、劇場版とのご縁を地味に感じていたのであった……


どのようにロケ地を巡ったか

冒頭のシーンから順を追う形で回った。
MTR(香港の地下鉄)「港島線(アイランド線)」(青色のライン)を北角駅から上環駅に向かっていけば良いので非常にシンプル。

香港MTR路線図

スムーズに行けば半日程度(3時間程度)ですべて回れるのではないかと思う。
(夏の香港は酷暑のため、私は2日に分けて観光や休みを入れながら回った。)

なお、MTRに複数回、場合によってはトラムやバスにも乗るため、オクトパスカード(※)は絶対に入手することをおすすめする。

※オクトパスカード
香港の交通系ICカード。MTR、トラム、バス、スターフェリーなどの乗り物はもちろんのこと、コンビニ、香港の飲食店などほぼ使える。
正直、香港ではクレジットカードよりもオクトパスカードの方が使えるという感覚だった。
公共交通機関を利用する場合、2023年7月時点の香港では現金で切符を買うかオクトパスカードにチャージし支払うのが主流(トラムや空港バス等はクレジットカードのタッチ決済が使えることもある)。
香港国際空港の鉄道駅ほか、MTRの各駅カスタマーサービスセンター(客務中心)で購入可能。
コロナ前に入手していた場合、有効期限が失効しているのでそのままでは使えない(ネット情報によると有効期限は最後にチャージした日から1,000日とのこと)。
サービスセンターに行きカードを差し出して「Reactivate, please(リアクティベイト、プリーズ)」の一言で復活する。

どこに泊ったか

私はベタに香港の主要観光エリア尖沙咀(チムサーチョイ)のホテルを予約した。

ただし、ロケ地からだと尖沙咀は少し遠い。
毎回荃湾線(赤のライン)で尖沙咀駅→中環駅に移動し、港島線で中環駅から移動するのがやや手間である。
(尖沙咀は九龍半島、中環は香港島で海を越えるため、地味に時間がかかる)

ロケ地巡りのことだけを考えるのであれば、港島線の香港駅(中環駅)付近、銅鑼湾駅がすべてのロケ地から比較的近く、繁華街でもあるため便利だと感じた。
(毎晩ヴィクトリア・ハーバーの夜景をホテルから見に行きたい、もしくはホテルをハーバービューにしたい場合は尖沙咀が良いかと。)

出国する前に何を準備したか

現地でロケ地の詳細が確認できるようにしておいた方が良い。

動画配信サイト(Amazon Prime等)は、海外から接続すると日本の映画を見ることが出来ないケースが多い。
このため、日本を離陸する前に、映画をダウンロードしオフラインで視聴できるようにしておくことを強く推奨する。

また、街中での地図確認はマストとなるため、インターネット環境は準備しておいた方がいい。
街中でフリーwifiに接続できるとは限らないため、海外wifiレンタル、物理simの購入、esimの購入、日本キャリアの海外プランの利用等、色々な選択肢があるので、使い勝手が良いものを選ぶと良いと思う。

個人的には、渡航前にesimを購入しアクティベートできるよう準備しておくことが多いが、使用するスマホ以外のスマホ、PC等にQRコードを表示し読み込ませないと使えないケースもあるため、直前の購入はあまりおすすめしない。

ロケ地巡りの詳細

ロケ地は上述のようにMTR港島線に集中しており、北角駅、湾仔駅(もしくは銅鑼灣駅。ちょうど間くらい)、上環駅、中環駅が最寄りになる。

私が参考にしたサイトは以下のとおり。
春田が香港の地図上、どのくらいの距離を走ったのかを考察していてとても面白かった。

「劇場版おっさんずラブ」香港ロケ地情報:春田さんが駆け抜けた距離を地図でたどる
https://mimicafe.net/haruta_hkg/

私は旅行者として土地勘も無く、ロケ地巡りにはGoogle mapが手放せないため、主にどのような単語、住所で検索すれば分かりやすいのか、映像とのチェックがしやすいのかという観点から記載する。

①春田が肉まんを買うシーン

このお店にたどり着いた時の達成感たるや
香港ロケ地の中で一番世界観が感じられる通りかも

MTR港島線「北角」、トラム「Chun Yeung Street 春秧街」が最寄りとなる。
映画でも春田が歩く街中で2階建ての路面電車のような乗り物が映るが、これがトラムである。
海外旅行初心者の使い勝手の良さで言えばMTRが良いと思うが、香港の旅情を味わうのと、「これ、映画で見たやつ!!」という高揚感を感じる上ではトラムでの訪問をおすすめしたい。

トラムの春秧街で下りると、すぐ目の前がロケ地となるため非常に分かりやすい。
ただし、トラムは行先が複数あるので、乗車時はそこだけ要注意。
駅の間隔はそんなに離れていないので、Google mapを見ながら走っている路線を確認していれば、仮に間違ってしまってもそんなに遠くには連れていかれないと思う。

辿り着いた瞬間、映画で見たままの風景が目の前に広がるため、感動がある聖地。
どこか一か所だけしか訪問できないとしたら、個人的にはここを推したい。

Google mapで調べるとしたら以下の住所が良いと思う。

包点達人(春田が肉まんを買っていた店舗)
G/F., No, 79 Chun Yeung St, North Point, 香港
※包点達人は香港内に何店舗かあるので、「包点達人」で検索する際は住所確認必須
 (私は間違えてしまい、実は①よりも先に②の付近に行ってしまいました……)

「Chun Yeung St」で検索しても、ほぼ包点達人の前にポイントが打たれるため、迷わずに辿り着けるかと思う。

包点達人で、春田と同じように肉まんを頼もう!! どうせなら6ドルのやつ!! とわくわくしながら注文したところ、私が訪問した時間(夕方頃)は、その場で食べられる、蒸したての肉まんは無いと言われました(笑)

違う時間だったらあるのかな~。
次に行かれる方、ぜひ注文してみてください。

②春田が指輪を買うシーン

MTR港島線「湾仔」と「銅鑼灣」の間にある。①からトラムで向かうと「堅拏道西」が最寄りとなる。
映画で指輪を購入した店舗、その隣の店舗ともに店名がほとんど分からない。

青い看板が指輪を買ったお店らしい
交差点側も映画とは少し見え方が変わっている

2023年7月時点では、映画でも映る、指輪を買った店の3軒ほど隣にある不動産屋が実在したので、そこを目指した。

天恩物業(Tin Yan Property Company)
香港 灣仔天樂里9-17號兆豐大廈地下E8A舗

①からはそれなりに距離があり、MTRの両駅から少し離れた場所にあるため、このロケ地に辿り着く時点で「春田、香港のこと大分詳しくない……!?」と想いを馳せる。

と同時に「これ、本当に2泊3日でロケしたの……!?」「いったい誰がこのロケ地をピックアップしたの……!?」と劇場版は見えないところでかなり手が掛かっていることを改めて感じるのであった。

なお、この次の春田アクションシーン(車を乗り越えたり、カンフーの練習しているところに遭遇したり)もここから近いと思われる。

指輪を買ったお店から直進してすぐのあたり。おそらくこの辺かと

あまり自信がないが、おそらく以下の位置関係だと思う。ご参考になれば。

ちなみに、カンフーの練習に遭遇し跳び箱をでんぐり返ししたあの裏道らしきところは、近隣店舗の段ボール箱で埋まっていた。
はたして、あの撮影のためにどれだけ調整し、異国の地で準備したのだろうか……

③指輪を追いかけるシーン(ハシゴを乗り越えるシーン)

残念ながら道路工事中だった

最寄り駅はMTR港島線「上環」
ただし、上環から行こうとすると急勾配を登っていく必要があり、非常にしんどい。
夏の日中、香港は猛暑を超えて酷暑なので、10時~16時頃は特におすすめしない。

順序が逆になってしまうが、MTR「中環」又は「香港」から、この方面にエスカレーター(中環至半山自動扶梯)が設置されている。
ひたすら急勾配の斜面を数分かけて登るのを避けたい場合は、エスカレーターを使用し④へ立ち寄った後、③に行くのが楽である。

Google mapで検索する際には、以下の住所が良いかと思う。(ここがロケ地のほぼ目の前)
 
G/F, Friendship Commercial Building, HK Hong Kong Island, 105-107 Hollywood Rd, 香港

もしくは、この近辺にある公的施設「PMQ」を検索する方が分かりやすいかもしれない。
PMQから少し下ると「80 Hollywood Rd」に着き、そこから10秒も歩けばロケ地である。

ちなみに、映画のストーリー上、春田は上環方面から坂を走ってきていることになっている。
実際に上環から歩いてみると、これまた春田がいかに香港の土地勘があるかということを実感する。なにより指輪に対する必死感を身をもって体験でき、それはそれで楽しい。
(ただし汗だくになります……)

ストーリー上春田が駆け上がってきた道。勾配がやばい……

④会長の自転車を止めるシーン、指輪を取り戻すシーン

最寄り駅はMTR港島線「中環」又は「香港」
前述のとおり、中環又は香港から、この近辺に行くには急勾配をひたすら登る必要があるため、③のエスカレーターを使うのをおすすめする。
なお、③に徒歩で辿り着いた場合には、④にはほぼ横移動で行ける。

オレンジ色のシャッターと不動産屋さんが目印
坂の上を見上げるとこんな感じ

Google mapで検索される際には「28 Peel St」と調べると良いかと思う。
指輪をバイクから払い落とすシーンに辿り着く。

その前の、会長の自転車を止めるシーンはやや自信がないが、以下あたりではないかと思う。(上のロケ地から徒歩30秒くらい)
 
Graham St, Central, 香港

緑色の屋根を探し求めて辿り着いた場所

映画に一瞬映る「~有限公司」は以下ではないかと思うが、このあたり、1カットずつ、「ここではないか?」という場所が異なるのである。 

華記 果菜有限公司(Wah Kee Fresh Fruit & Vegetable)
22 Gage St, Central, 香港

このあたりも、次に行かれる方のアップデートを待ちたいところである。

おわりに

土地勘がないこと、酷暑にやられたこともあり、半分くらい、次に行かれる方のアップデートを待ちたいという、中途半端なロケ地情報になってしまったは無念。
ぜひ香港に行かれる方、聖地巡礼を予定されている方の少しでもご参考になれば幸いである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?