見出し画像

ChatGPTに性格診断をしてもらう

前々回はお悩み相談前回は子育てのシミュレーションをしてもらったChatGPTですが、今回は性格診断をしてもらえないかと考えました。

今回行う性格診断

性格診断もいろいろあるかと思いますが、今回はソーシャルスタイルを診断してもらおうと思います。詳細はここ(*1)とかここ(*2)とかでわかりやすく紹介されていますが、ざっくり説明すると、人の性格を「意見を主張する/聞く」「感情表現を表す/抑える」で2軸とると大まかに4種類のタイプ、「ドライバー(前進型・行動派)」「エクスプレッシブ(直感型・感覚派)」「エミアブル(温和型・協調派)」「アナリティカル(分析型・思考派)」(*3)に分けられるよね、という理論です。アメリカの産業心理学者のデビッド・メリル氏が1970年代?に提唱したものらしいです(*4・5)。ここ(*6)などで無料ですぐ受けられます。

Bing AIはこのように解説してくれました
https://www.recruit-ms.co.jp/issue/column/0000000149/?theme=skill より引用

ChatGPTにソーシャルスタイルの分析を依頼してみた

ソーシャルスタイルの4タイプの当てはまりの度合いを0から5のスコアで評価する形でソーシャルスタイルの分析をChatGPT(GPT-3.5)に依頼してみました。

質問と回答

診断結果

感想

品質面

どうやらChatGPTはソーシャルスタイル分析を知っているようです。質問も分析結果もいい線行ってます。今回は6問でしたが、この設問数からしたら充分な評価ができているように感じられました。設問数を増やしたり、GPT-4で実施したりすることで精度は上げられそうです。

性格診断におけるChatGPTの独自性

ソーシャルスタイル分析の実施自体は、数多くのウェブサイトにて無料で実施できるのでそこまで独自性はありません。しかし、多くは「このタイプ!」と結果を出すのみであり、今回のように各タイプのパラメータを表示してくれるところはあまり見かけない気がします。こちらの方がより自己理解の助けになり得るかと想定しています。また、今回プロンプトで特に指示していないにも関わらず、自分のパラメータに応じた解説を出力してくれました。こうしたパーソナライズした解説などはChatGPTの得意分野でしょう。

技術面

これは仮説ですが、今回のような「文章から個別の概念への当てはまりの度合いを評価する」といったタスクはLLMと相性がよいのではと感じました。ワードのポジ・ネガ評価などのタスクは有名ですが、今回もその延長のように感じられます。

今後の展開

今回はQAからのソーシャルスタイルの診断を行いました。次は診断結果を踏まえて、類似した人物の紹介などもできるか試してみたいと思います。また、Big FiveやMBTIなど、他の性格特性診断についても試してみたいと思います。


脚注

(*1) [WOWOW COMMMUNICATIONS] ソーシャルスタイル理論とは?
https://www.wowcom.co.jp/service/quality/training/socialstyle/theory.html(*2) [リクルートマネジメントソリューションズ] 苦手な人をなくす ~実践としてのソーシャルスタイル理論~
https://www.recruit-ms.co.jp/issue/column/0000000149/?theme=skill
(*3) ソーシャルスタイルの4タイプの呼び名についてはいろいろあるようです。自分が見聞きした範囲では「ドライバー、ドライビング、コントローラー」、「エクスプレッシブ、プロモーター」、「エミアブル、サポーター」、「アナリティカル、アナライザー」などは見たことがあります。
(*4) ソーシャルスタイルで調べると数多のサイトがでますが、google scholarで調べてみると「Personal Styles & Effective Performance / David W. Merrill, Roger H Reid」という1981年頃の書籍が源流にあるようです。自分も読んだことがなかったのでこれを期にAmazonで注文してみました。
(*5)ここ(*1)では1968年とありましたが原典不明なのと上記の書籍も1981年頃のものらしいのでよくわかりませんでした。書籍が届いたらわかるかも。
(*6) [WOWOW COMMMUNICATIONS] ソーシャルスタイル診断
https://www.wowcom.co.jp/service/quality/training/socialstyle/check.html



この記事が参加している募集

AIとやってみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?