モモ

わたしの家には犬がいる。
13歳のミニチュアシュナウザー。白くてふわふわで、世界一可愛い、わたしの兄弟だ。

モモはわたしが小学2年生の時、小さな箱に入って家にやってきた。その箱には丸い穴が開いていて、ペットショップから家へ連れて帰る車の中、その穴からモモはわたしたちを見ていた。そうしてモモは家族になった。

モモが成長するとともにわたしも成長した。たくさん遊んだし、たくさん喧嘩もした。悲しいことや辛いことがあったら慰めてくれた。嫌な顔一つせず話を聞いてくれた。

一緒に庭で駆け回ったり、公園で散歩をした。わたしの友達にも会ってくれた。いたずらしたこともあったし、噛み付かれたこともあった。

わたしが大学に進学し一人暮らしを始め、あまり会えなくなった。それでも実家に帰ってくると、変わらない様子で迎えてくれた。会えない時も、モモの写真を見て元気を貰った。

そんなモモが病気になった。
1ヶ月ぶりに会ったモモはすっかり元気が無くなって、とても辛そうだった。ふっくらしていたはずの背中は骨でゴツゴツしていて、目はうつろだった。足取りもおぼつかなく、息をするのも精一杯に見えた。そんなモモを見ているだけで、わたしは辛くて堪らなかった。モモの方が辛いのに。

犬は十何年しか生きられない。
そんなことは分かっていた。けれど、モモはいつまでも一緒にいてくれるような気がしていた。歳をとっても子犬みたいだった。

けれど今日、初めてモモの死を意識した。

モモはまだ生きている。今はまだそう言える。
モモの最期には立ち会えないかもしれない。
立ち会う勇気もない。
まだ頑張って欲しいと思う一方で、辛い思いはこれ以上しないで欲しいとも思ってしまう。

今は祈ることしか出来ないけれど、モモが幸せな人生だったと思ってくれていたらいいなあ。
うちの家族になれて良かったと思っていてくれたらいいなあ。

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hr

モモ

モモ 2004,5,24〜2018,3,3
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