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脳とか身体についてのお話。

はじめまして、もげし(@moge_1229)です。

この記事は、謎解きクラスタによる謎以外の Advent Calendar 2017の記事の一つとして書いています。

もともとはarduinoという初心者用電子工作キットを購入したまま積んでいたので、期日を決めてそれまでに何か作ろう!と思って本イベントに参加したのですが、うっかり先週大風邪をひいてしまい、結局作れませんでした。ということで、記事内容も変更し、自分の知識の範囲内で少し語りたいと思います。他の方の記事と毛色が違って、お勉強的内容になってしまいました、、すみません。

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いま私が最も夢のある技術だと感じているのが、ブレイン-マシン-インターフェース(Brain-Machine Interface, 通称BMI)という技術です。

脳は無数の神経細胞から構成されています。脳から、脊髄を介して全身に神経が伸び、筋肉等に接続しています。脳は、この神経細胞をつかって抹消組織に指令を伝えているので、どこかの経路が壊れてしまうと、それに対応する部位を動かせなくなってしまいます。有名なのは脳卒中や脊髄損傷で、脳や脊髄の神経細胞がダメージを負うことで、身体を動かせなくなってしまいます。特に脳卒中は、国内の患者数が約120万人と非常に多く、そのうちの半数は運動麻痺を抱えていると言われています(身内に患者さんがいらしたり、街中で片腕を屈曲/片脚をぶん回しながら歩いている方を見たことがあるかもしれません)。

BMIは、このように脳や脊髄の神経細胞が損傷してしまった患者さんに対し、脳と機械をつなぐことで脳からの指令を代わりに読み取ってあげて、機械で患者さんがしたいことを代替してあげよう!というような技術です。

イメージしにくいかと思いますので、下の動画の冒頭30秒ほどをご覧ください。四肢麻痺で言葉も喋れない患者さんが、頭頂のセンサを介して、自分の腕の代わりにロボットアームを動かし、コーヒーを飲もうとしています。

https://www.youtube.com/watch?v=ogBX18maUiM

(noteって動画埋め込めないんですかね…やり方知ってる人いたら教えてください)

人の脳の表面には、運動野という部位があって、手を動かす指令を出すと、運動野の手の領域が活動します。その特徴的な信号を読み取ってやることで、患者さんの意志を読み取ろうという研究が非常に盛んに行われています。

最近では、脳波で車椅子を動かしたり、家電の操作をしたりするようなBMIも研究されているようです。非侵襲的(脳に埋め込まない)センサだと目的外のノイズが入ってしまうことや、神経細胞レベルの分解能になっていないこと、脳の仕組みがまだ未解明な点が多いこと、など、まだまだ課題はたくさんありますが、次の10年で大きく飛躍する技術だろうと感じています。

いくらでも語れてしまうので、一旦この辺りで締めます。笑

日常の中では実感しにくいですが、いまの生活は、健常であることを前提になりたっているように思います。特に謎解きをしていて、これは心身ともに健康でないと続けられない趣味だなぁ…と思うことがよくあります。

こういう技術がどんどん発展して、たとえ身体が動かなくなっても生活していけるようになったらいいなと思いました(突然の小並感)

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