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2023年夏、26歳女が男闘呼組にハマるまで

26歳女、解散目前の男闘呼組に突如ハマった。

沼ってから1週間で行ってきた武道館ライブ「男闘呼組 LAST FOREVER」がめちゃくちゃよかったので感想などを書こうと思ったのだけど、
書き出したら武道館にたどり着くまでが長文すぎたので分ける。

まずは沼落ち編。

目次の中の異端な項目まで飛んでも大体わかります。

経緯はいらんからライブの感想読みたい、という方はこちらへ。


ちょこちょこリンク貼ってますがわたしには1銭も入らない公式リンクです。


◆はじめに


男闘呼組がとっくに活休に入ったあとに生まれて26年。

嵐を入口に何人かを追ってきて、ここ数年はジャニーズの歴史をテーマにしている舞台を観てきたこともあり、
他のグループが好きな同世代のオタクたちよりは諸先輩たちのことはたぶんちょっっっとだけわかるかも、といういわゆるジャニヲタ。

いや、歴代の全グループのメンバーの顔と名前がわかるほどではないけど、こんなグループがいたとか、各グループの曲は1~2曲わかるというくらいなので、やっぱり人並みかもしれない。

去年の男闘呼組復活の場となった音楽の日はたしか観ていて、
男闘呼組期間限定復活のニュースはなんとなく把握した。

そもそも男闘呼組復活って何の話?という方のためにひとことで書くと、
「昔ジャニーズでCDデビューして東京ドームライブやるくらいには人気があったけどデビュー5年でツアーも決まってる中突然活動休止した“男闘呼組”というロックバンドが、約30年の空白を経て35周年の節目にちゃんと解散するために1年の期間限定で再集結した」という話。

昨今の解散だ脱退だを見てきた身としては30年ぶりの復活なんて夢あるなあとなんだか無性に嬉しくなった。

本物のMidnight Train聴いてみたいなとか、
ジャニーズの歴史が終わる瞬間を見れるなんてなかなかないよなとか(活動してるところを見たことがないのでもはや“歴史”という認識だった)、

そんなことを思ってミーハー心でチケットをほんの少し探したりもしたけど、
なんだかんだでタイミングが合わず復活後最初のライブへの参加は叶わなかった。

でも今応援している人が見学に行ってたというのを聞いたりして、なんか嬉しかった。
男闘呼組のこと何も知らないのに。

金スマ(#643)とかも横目で見た気もするけど、この時点では岡本圭人くんのお父さんがいるというくらいの知識しかなかったのであまり記憶にはない。



◆全ての始まり、「SONGS」


そして今年の6月に観たのが男闘呼組として出ていた
NHKの「SONGS」
これを観なければ、わたしは男闘呼組の解散を見届けることはなかったと思う。

ただこれは録画していたとかではなく、全録レコーダーの一覧を眺めていたときにふと目に入ったので観てみようかな、という程度。

普段全録で適当につけた番組は倍速でサクサク観るのだが、
なぜか全く目が離せなかった。

歌う姿があまりにも渋かっこよくて、
なんかめちゃくちゃ“ロック”だな、と思った。
かと思えばトークはかわいいおじさんたち。かじりつくように観た。

えっっっインフォーマのあのうさんくさいイケおじ刑事、男闘呼組だったの!?
成田くんて人めちゃくちゃ静かなのに当時やんちゃだったとか信じらんないけどなんか惹かれるなあ、岡本父はやっぱかっこいい、この人(※前田さん)は昔めちゃくちゃかわいい顔してるな〜


魅力を感じ始めた矢先、でももうすぐ終わりなんだもんなとついさっきまで人数すらあやふやだったはずのおじさんたちの解散が急に悲しくなってきていたら、
今後は別名のバンドとして活動することを知った

なにそれ最高?????

男闘呼組にちゃんと幕を引くために30年ぶりに集まって、
でも音楽が好きな仲間たちとして新しいバンドで再出発する。
そんな前向きな解散があるんだ。

なんというか、目から鱗。
終わりだけど新しい始まり。
めちゃくちゃ新しい解散の形だと思った。


新しいバンド(Rockon Social Club)としての演奏もあった。
昔の仲間でもありながら、色んな経験と時間を経て、人も加えて、
今また一緒に音楽をやろうと歩き出している。

音楽はもちろん、なんかその生き様というかなんというかのかっこよさにめちゃくちゃ痺れて、
あと今後も続いていくなら今好きになっても遅くない!!と思って、
観終わってすぐ男闘呼組のHPを見に行った。

HPのトップ画像、イケおじが過ぎる

トップに出てくる画像がまずめちゃくちゃかっこいいとか色々言いたいことはあるのだが、

最後に武道館公演がある!!

迷うことなくその場で申し込んだ。

既にローチケ4次くらいで、抽選はまあまあクライマックス。
自分の名義はダメだったのだけど、同居人の名義で8/17のチケットを2枚ゲットした。連行決定。

結構勢いでオタクをしているので、
これがダメだったらもうチケットを探すこともなかった気がするから
ここで当てられたのはかなりでかかったと思う。



◆ちょっとの空白期間と、ANN


この当選から公演まで2ヵ月弱あったのだけど、一夜の興奮は少し落ち着いていて、この間あまり男闘呼組に触れることはなかった。

公演まで1週間ほどに迫ったところで
「男闘呼組として最初で最後の」、という触れ込みのオールナイトニッポンがあるというのをネットニュースで見たので、とりあえず聴いた。

少しハスキーであんまり喋らない成田くん以外あまり声の聞き分けもつかないのに2時間はあっという間で、 
おじさんたち仲いいな、面白かったなと思いながら
予習しないと!と急に焦りだしてライブに向けて曲を聴くことにした。

ただ30年も前のアルバムは配信はもちろんないしレンタルでもなかなか見つからず、再始動需要もあって中古品はどこも高騰しているようで、
そんなのを1週間かけてかき集めていてはとても間に合わないのでやむなく某所に頼ることにした。(本当はダメです。公式に課金させてほしい)


◆叩き込みの予習、そして沼へ


夏休みの宿題は全部後回しにする派だったわたしに公演までに残された時間は1週間、というかもはや5日しかなかった。

どう考えてもアルバムを叩き込むのが最優先なのだが、メンバー4人の主演映画『ロックよ、静かに流れよ』に行き当たった。
脱線している場合ではないなと思いつつ、とりあえず4人全員の顔を確実に叩き込むのも大事、ということでとりあえず観た。

これが、沼に両足を突っ込んだ瞬間。

岡本父、あまりにも顔がいい〜〜まさに正統派ジャニーズ!!
成田くんのやんちゃで危ないかっこよさとどこか漂う死の匂いにはなんか惹かれてしまう。
そしてあまりにも変わらない高橋さん、あの貫禄はこのときからでびっくり。
そして前田さんはやんちゃで無邪気でかわいい。(ずっと印象変わらない)

入ってくる曲は全部かっこよくて、バンドシーンは切なくて眩しい。

オタクのくせに、アイドル映画だし、という感覚で観始めたのだが、序盤のハムスターと突然の光GENJIで呆気にとられながらも、全身全霊の青春にあてられて一気にのめりこんで、

ラストシーンの美しさと切なさでエンドロールが終わってもしばらく呆然としてしまった。


いや、呆然としてる場合じゃない!!
残された時間は5日間。

この時点で知ってる曲はTIME ZONE、Midnight Train、秋 の3曲。
これじゃとてもライブには行けない。

し、そもそも男闘呼組の音楽を聴きたい!!と素直にめちゃくちゃ前のめりになっていた。

どうやら出してるアルバムは8枚+ベストが3枚。
5日では全部を叩き込むのは無理だなと思い、
最近のセトリを見てどうやら3枚目くらいまでと最後のベストを聴けば8割くらいは掴めそうだなと踏んでオリジナルの「男闘呼組」「男闘呼組二枚目」「参」と、ベストの「HIT COLLECTION」を聴くことにし

かっっっっっっっっっっっっっっっっっっっこいい!!!!!



字をデカくしたくてあらぬ見出しを作ってしまいました。

な、なに?これが30年前の音楽?20歳とかでこれを歌ってんの?しかも今ほど多種多様じゃなかったであろうジャニーズで?後期はほぼ自分たちで作詞作曲???

1枚目からわたしの知ってる“ジャニーズ”とはあまりにも違って、
衝撃で脳が揺れっぱなし。

音楽に特別明るいわけではないけど、ジャニーズにおいてはめちゃくちゃ異端でトガっていたであろうことはわかる。たぶん、もはやちょっとというか大トガり。

だってデビューアルバムのソロ曲で

「街を歩いてりゃ必ず見かけるワンレンボディコン
まったく中身がね一ぜ」

とか

「あの娘らすました顔してお高くとまってる
だけど考えてるこたぁいつでも彼氏に車にお洒落にマンション
とにかくブランド大好き」


とか、そんな歌詞書いてる19歳の子、今いないし。

どの曲を聴いても曲調も歌詞も全然古くささがなくて、全曲ずっとかっこいい。
19,20歳の少年たちが歌うにはあまりにも背伸びしているような歌詞もあるのに、それがなぜか全くかゆくない。

まず何よりも、たぶんこれはめちゃくちゃ歌がうまい。


1枚目のアルバム、「男闘呼組」を聴き終わった時点で完全に虜。
この日以降、わたしは男闘呼組のアルバム以外の音楽を聴いてない。

「男闘呼組二枚目」「参」「HIT COLLECTION」、予習しないとという義務感なんかもう1ミリもなく、のめり込むように聴きまくった。

このあたりで野音が発表されたので、何の躊躇もなくRockon Social Clubのアプリの有料会員になった。


持ってるチケットは8/17。
でももう男闘呼組としてのライブは野音を入れてもあと5公演しかない。

16日が初日なのに行かないことある?と思い始め、
そこからはもう、オタクの行動は早い。

チケットを譲ってくれる方を見つけて、16日も武道館に向かった。



武道館の感想を書きたくて開いたはずなのに、
気付いたら4000字になってしまった。
もはやライブの感想の方が薄くなりそうですが、つづく


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