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技術書典のスタッフをやってみた話

4/22(日)に開催された技術書典4に運営スタッフとして参加しました。初めてのスタッフということでわからないことだらけでしたが、いい経験したなと思ったので振り返ってみたいと思います。

声がけ

開催まで2週間を切った頃、運営の一人から

技術書典4の当日スタッフ興味ある?
なおrewa…

のようなメッセージが飛んできました。
前回開催である第三回は所要で行けなかったので第一回、第二回と一般参加者として参加しましたが、こういったイベントの参加はコミケなど他のイベントを含めてもその2回のみで運営やろうなんて選択肢すら存在していなかったのでかなり悩みました。

正直言うと、この時点ではいろいろあって技術書典というか、頒布物などの物質以外の、イベントに関わる全てに対して少しだけネガティブなイメージを持っていました。ですが、前回実績で参加者3000人を上回ったイベントということは、3月に仕事で主催したイベントの倍だということでそれをどうやって処理するのかという興味と社会人10年目の節目だし考えずにやってみるかという勢いとで、3分ほど悩んだ結果スタッフ参加させてもらうことにしました。
あとたぶん前日にマッサージに行っていたので心身ともに健康だったというのもあると思います。

打ち合わせ

(どこまで言っていいかわからないのでさらりと流します)10日~1週間前に事前に直接顔を合わせたマニュアルの読みあわせに参加しました。
今までの3回と(たぶん)超会議やDroidKaigiなどのナレッジがつまったであろうマニュアルはその時点で想像できることについて網羅されていて、完成度の高さを感じました。これほんとすごい。
~~技術書典の帰りの電車でこれ売れるんじゃねえのとか思ったりした~~

打ち合わせ直前に当日の担当割当に気づいたのですが

- 会場設営
- サークル受付
- 一般受付

とのことだったので、7時過ぎに現着必要と気付き、ちょっと後悔もしました。あぁ、だから募集アンケートに「早起きできますか」って質問あったのか…って。
ただ割と早い時間にお昼の休憩時間があったのでちょっとは会場を回れるかな、なんてことでサークルチェックもこのタイミングでもう一回したりしました。

ちゃっとぐるーぷ(はんぐあうと)

当日までのチャットがこんなにも動かないのすげえなってぐらい動かなかった。
他のグループがあって蚊帳の外だった疑惑はある。

遠足の日のこどもみたいな起床時間

集合時間と家の距離から6:30ぐらいに家を出れば全然間に合うのですが5時前に起きてしまったので、ゆっくりお風呂に入りました。いつものルーティーンで音楽流しながら入っていたので近所の人には後日フロッピーせんべいでも買っていかなきゃみたいなことを思ったのを覚えています。お風呂入っても目は覚めないものですね。

で、会場。

会場中に長机、パイプ椅子、宅急便から届いた頒布物のダンボールを分配していくわけだけど、何が効率がいいか悪いかは人によって本当に様々だなと思った。🐑さんからは「初めに3人グループ作ってその中でルール決めてから動こう」って言われてたけど、「グループ組が苦手なので決めて下さい」ということで決められたグループすらバラバラになるという脅威のぼっち体質の集まりだったため、おのおのが好きなように設営しちゃってたなーという惨状でした。
そんなこんなで重いものを運んだり細々としたものを配置・配布したりバミったりしたところで会場の設営が終わりました。

サークル受付

細かいところは置いておいて、並列に実行されている受付のQRを読むオペレーションがどんどん最適化していくところが(最初に迷惑をかけていたことは反省しつつ)とてもエンジニアっぽくて

開場の拍手(と休憩時間)

開場後にしばらくした後休憩が割り当てられていたため、ちょっと休憩して色々買いに行きました。チェックもそれほどしてなかったり時間にも制約があったりであまり買えませんでしたが、dig本やDNS本などDjango本など欲しいものは買えたと思います。
ただ、前回参加時は3万円ほど使ったのに今回は1万円も使っていないのは、笹原言うところの「買うことが参加の証明だったけど、売る側になったらそれが参加のあれだから買うことで参加表明する必要はどうのこうの」みたいな気持だなっておもいました。うろ覚えも甚だしい。

ところで、全然覚えていないんですけどアナウンスとかカウントダウン的なのありましたっけ。どうやって拍手が始まったのか覚えてない。

開催中

あんまり記憶がない

人間は好調なときほど足元を見なければいけない

1000人ぐらいから一般受付を担当し、インカムを手に入れ中の状況を見聞きしながら順調に入場を促していました。
「おれこういう作業得意だ!」と思った頃に「次100..200行っちゃいましょう」というGOサインが。よっしゃ!次は+100じゃなくて+200の数字をボードに書いてくれ!+200だ!!とテンション上げる僕、「1700から1900番まで入れます」とインカムに伝える僕、「ちょっw一気にw」と聞こえる返事、インカムに伝えた声を聞き目の前に並び始める200人、パニクる周りのスタッフ、逆に冷静になる僕。
結局並ばせてしまった200人を一気に入れることは出来ず、入り口の混雑状況を見て3回に分けて入れるというお菓子作りみたいなことをして対処させてしまいました。ごめんなさい。
慣れた時に怪我をするって本当に正しいから皆も気をつけようね。

番号は目で追うな、全体を感じろ

ここまで調子に乗った原因は、受付業務で一番難易度が高そうな作業が割とうまくこなせていたことにあると思ってます。

整理券の番号を見て入場可能な番号かどうか判断する

この作業がなんだか中毒性があって楽しかったし、途中から妙な高揚感が生まれてるのを感じました。

何しろ、待っている人もいる中で立ち止まらせるわけにもいかないし行列作ってイベント関係ない人に迷惑かけることもできないしで、長くても1人0.5秒とかで判別してたと思います。
まぁその中でかなり高速に判断ができるようになったタイミングで大失敗してしまったのですが。

二回目の拍手にグッとくる

あーーーこれが「げんしけん」のアレかー。いいわー。無事にやりきったわー。なんもなかったー。たのしかったー。みたいに色々な感情が入り交じった閉場でした。
運営の中心となってる人がどれだけのことをやったら、スタッフがこれだけ頭空っぽでも事故無くまわせるんだろう、って本当に思った。不満がある一般参加者の中の誰かを不愉快にさせるかもしれないけど、これは本当にすげえなってその時思いました。
それと、疲れ切ってるし撤収作業やりたくない帰りたいとかそういうことも思ってました。

ところで、全然覚えていないんですけどアナウンスとかカウントダウン的なのありましたっけ。どうやって拍手が始まったのか覚えてない。

打ち上げ

イベントやおっきなリリースなどの打ち上げが好きなのでわいわいしようと向かっていましたが、一緒に打ち上げ会場に行った人がずっと、焼肉を食べたいと行っていたため会場の前についたときには口が焼肉になっていました。Z軸考慮しなければ座標上では同じ場所に存在したので良しとしましょう。
万世最高

終わってみて

もろもろ合わせて6400人の参加者がいて、プラスの印象もマイナスの印象も当然あるなかで、togetterをざっと見た限り一番強めのヘイトを吐いている人が知り合いだったのがちょっとおもしろかったです。「そういうとこやぞ」って。
やっぱり今でも「コミケなら」とか「コミケでいう○○」とか言われると知らねえよとはなります。規模が大きくなっていくのかわからないけど、関わる人が一般参加でもサークル参加でもスタッフ参加でも増えていくかもしれないと思うと、そういう部分で、色々な常識を持った人たちの間で通訳というか橋渡しというか、ハンドシェイクというかそういうのが出来たらいいなと思いました。

あとこの本、めっちゃ欲しかった
https://twitter.com/konkon1234/status/987975421802070017

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