コミュニティ型ホテル

楠本修二郎 & 龍崎翔子 が語るホテルの未来

 先日、#Newspickアカデミア 主催の「コミュニティ型ホテルが作る未来」に参加しました。

 ゲストは、NEXT TOKYOでもお馴染みのカフェ・カンパニーの楠本修二郎社長、そして新進気鋭のホテルプロデューサーHOTEL SHE.OSAKAの龍崎翔子さん。

 龍崎さんはなんと現役の東大生。大学に入学してから、お母様とL&G GLOBAL BUSINESS Inc,を創業されたそうです。

<登壇者プロフィール>
楠本修二郎(くすもと・しゅうじろう)/カフェ・カンパニー代表取締役
1964年、福岡県生まれ。1988年、早稲田大学政治経済学部卒業後、リクルートコスモスを経て、大前研一事務所入社。平成維新の会事務局長に就任。2001年、カフェ・カンパニーを設立し、代表取締役社長に就任。“コミュニティの創造”をテーマに、代表ブランドである「WIRED CAFE」をはじめ、GINZA SIXのプレミアムフードホール「銀座大食堂」、コミュニティ型ホテル「WIRED HOTEL浅草」、LA発日本初上陸のティールーム「ALFRED TEA ROOM」等、およそ70ブランドを展開する他、地域活性化事業、商業施設のプロデュース等多様な事業を手掛けている。

龍崎翔子(りゅうざき・しょうこ)/L&G GLOBAL BUSINESS, Inc.取締役/ホテルプロデューサー
1996年生まれ。2015年にL&G社を設立。「ソーシャルホテル」をコンセプトに掲げ北海道・富良野の「petit-hotel #MELON 富良野」や京都・東九条「HOTEL SHE, KYOTO」をプロデュース。2017年9月には大阪・弁天町でアナログカルチャーをモチーフにした「HOTEL SHE, OSAKA」を、2017年12月には湯河原でCHILLな温泉旅館「THE RYOKAN TOKYO」を手がける。

 龍崎さんがホテルを作ろうと思った原体験は、小学生の時にご両親と車でアメリカを横断した時のこと。子どもだった当時、後部座席でただひたすら揺られて、移動する毎日。横断旅行中の唯一の楽しみは、宿泊するホテルだったそうです。

 しかし、どのホテルも同じような客室で、泊まっている場所は変わっているはずなのに、昨日泊まったホテルと同じような客室...。そんな毎日が続き、いつか自分がワクワクするホテルをプロデュースしたい。そういう思いがフツフツと湧き上がったようです。

 龍崎さんの会社L&G GLOBAL BUSINESS, Inc.は、ホテルの「所有・企画・運営」をシームレスに行い、現在5物件を運営。湯河原以外は自社所有とのこと(2018年8月時点)。

 「ホテルとはメディアである」というホテル観で、ホテルを起点とした“ランドスケープデザイン”、“地域ブランドデザイン”、“ライフスタイル提案”に取り組んでおられます。

 一方の楠本さんはカフェを起点としたライフスタイル提案事業を展開されており、その一つの「泊まる(stay)」として、浅草にWIRED HOTELをオープンされました。インバウンド旅行客を中心に浅草の人気のホテルの一つです。

 ホテル事業の新規参入者であるお二人は、「ホテル=宿泊(寝る)ところ」ではなく、ホテルは様々な価値を産み出すところとして定義し、その思いをそれぞれに言語化されているところが共通しておられます。

 そんなお二人がホテルをつくる場所選びで重視していることとして、「自分が3泊して楽しいところ」「生活巻き込み型」「深みのある、掘り甲斐のあるスポット」「名前の響き」などを挙げておられました。

 従来型のホテル経営者であれば「見込み稼働率」、「駅近」、「キャッシュフロー収支予想」などのキーワードが出て来そうですが、お二人からは感性的なことがいの一番にあがってくる。このことこそ、お二人がホテル・イノベーとして注目される所以だと思います。

 もちろん事業展開していく上で、キャッシュフローなども意識されてはおられると思いますが、人が集まり、宿泊見込み者がいるところにホテルをつくるのではなく、人が行きたくなるようなホテルをつくりだしてしまう。お二人はそんなホテル経営者です。

 日本にはリーズナブルな料金で、快適に宿泊できるビジネスホテルは全国津々浦々にありますが、ブティックホテルやデザインホテルはまだまだ少数です。

 楠本さんは、生活巻き込み型の宿として、「漁師さんと一緒に宿を作りたい」とお話されていました。漁師さんと一緒にホテルが実現すれば、究極のオーベルジュになりそうです。

 時代はラグジュアリーな非日常から、他人の日常を体験する非日常を求めるトレンド。そうしたトレンドの中でお二人が紡ぐ新しいホテルは、ライフスタイルの提案の場であり、人と人が繋がる場として、これからますます注目されそうです。

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松下英樹@ユニークテーブル

メガバンク、投資銀行を経て、ユニークテーブル創業。慶應大法学部卒。現在は、公立大学法人首都大学東京で「観光戦略プロジェクト」の企画・運営を担当。広島出身のカープファン。

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